Posted by: eueublog on: 2009/07/03
どの都市でも、街中を歩いていてユーモラスなひと形のオブジェに出会うとホッとさせられる。日本でいちばんポピュラーなのは、ハンバーガーチェーン店のもので、カーネルおじさんやドナルド・マクドナルドが有名だが、これらはあくまで企業宣伝用だ。
企業系でなく、都市のアクセントとして、オブジェを売り出している都市は日本にも、世界各地にも結構ある。私が住んでいた中国北京市では、最大の繁華街、王府井ストリートに、車夫が人力車を引くもの、音楽を奏でるもの、床屋さんが頭をカットしている光景などを切り取ったようなブロンズ像がある。
スロバキアの首都ブラチスラバでも、数多くの街中オブジェが観光客を楽しませている。もともと神聖ローマ帝国時代からの古い建物、寺院などが残る街だけに、コントラストの中で、なおさら現代アートが目を引き付ける。
いちばん有名なのは、同市のメーンストリートにある「パパラッチ」であろう。パパラッチとは有名人を追いかけ回すカメラマンのことだが、この像は、望遠レンズのカメラを構えた男性が物陰から、いかにも格好の“獲物”のベストショットを写そうとしているところを表現している。このコーナーに「パパラッチ」という名のレストランがあり、オブジェは店の宣伝用でもあるのだが、その効果は測り知れない。
もう一つおもしろいのは、古い時代の兵士とおぼしき男が、マンホールから上半身を乗り出し、腕組みして前方をのぞいているオブジェ。見詰めているものは何、女性?諸説紛々で、これも掛け値なしに観光客を楽しませる。
このほか、ベンチに寄りかかる像、山高帽子を高く掲げた紳士の像など。ブラチスラバの街中を歩くと、さまざまなスタイルのおじさんと出会えそうで、心が浮き立ってくるのは間違いない。(日暮らし)
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