こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for March 2009

ロンドンの金融センター、シティはいかめしいビル群だが、そこを通り抜けた一角にセントバーソロミュー・ザ・グレート教会がある。ここには緑の小庭園があり、切った張ったのマーケットの世界に生きるビジネスマンたちにとって、ほっと人心地を感じさせる空間となっている。

今、米国発のリーマンショック金融危機を受けて、シティをはじめ世界の金融街は軒並み底冷えの状態が続いている。そんな中、昨年11月のワシントン会議に次いで、4月初めに今度はロンドンで、世界主要20カ国(G20)の首脳が集まって金融サミットが開かれる。

米国は、オバマ政権誕生後、大統領が初めて出席するサミットであり、しかも危機の発生源であるだけに、演説のうまい同大統領がどう発言するか、いやがうえにも注目度は高まっている。

サミットに先立ち、すでにG20の財務相・中央銀行総裁会議がこの3月に開催され、対策の方向性は、一応基本合意されているようだ。それは、各国が財政出動をして景気を支える一方、保護主義には走らないよう訴えていくことであろう。

ただ、突っ込んで各国の対応を見ると、経済自由主義の米国、中国、日本と、すでに雇用や社会福祉が整った欧州とは一定の差がある。EU全体では景気対策を実施すると言うものの、国別の巨額な財政出動にはドイツはじめ消極的であり、むしろ金融システムの強化を求めている。

果たして、今サミットで各国の合意が成り、世界経済は茨の道から、ザ・グレート教会小庭園のような安らぎの空間、つまり回復の礎が見出せるかどうか。(日暮らし)

日経新聞記事
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090322AS1K2100422032009.html

毎日新聞記事
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090320ddm008020085000c.html

ロンドンシティ最古の教会でウェディング
http://www.his-wedding.com/europe/uk/bartholomew/index.htm

フィンランドは普及率世界一の携帯電話王国。そのフィンランドに本社がある世界最大手の携帯電話メーカー・ノキアが、超高級ブランド「ヴァーチュ」を販売する直営店を銀座にオープンした。

日本の携帯電話市場は、ほとんどが国内メーカーで占められているが、世界全体で見れば、その市場の4割はノキアが握っている。

そのノキアが日本へブランド戦略で殴り込みをかけてきた。ターゲットは富裕層だ。超高級ブランドのヴァーチュは、一番安い携帯電話が、一台、な、なんと67万円。最高機種になると600万円もする。筆者のような庶民には、目が飛び出るような値段。

それもそのはず、操作ボタンにダイヤモンド、画面にサファイア、ボディにプラチナ、部品にルビーを使用するなど、一見で高級感を印象づけるものになっている。

5月からは日本限定のメンバーシップサービスであるヴァーチュ・クラブも開始される。月額使用料5万2500円だが、秘書一人を雇ったような至れり尽くせりのサービスが売りだ。あなたもヴァーチュの携帯電話を一台いかがでしょうか。(青山コモンズ)

ノキア・ジャパン株式会社
http://www.nokia.co.jp/

ヴァーチュ日本語公式サイト
http://www.vertu.com/jp/

フィンランド情報館
http://www.mift.net/shop/nokiafinland.shtml

2009年は日本とギリシャの修好通商条約締結110周年という節目の年です。これを記念して様々なイベントが開催されますが、その目玉のひとつが今年7月、江戸東京博物館で開かれる「写楽 幻の肉筆画」展。ギリシャの国立コルフ・アジア美術館が誇る、貴重な日本美術作品が里帰りします。

今回の展覧会で一番の注目作品は、江戸時代の浮世絵版画師、東洲斎写楽の貴重な肉筆作品である「四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪」です。この他、喜多川歌麿の浮世絵版画、狩野山楽の屏風などの作品も展示されます。

コルフ・アジア美術館はギリシャ唯一の東洋美術専門のミュージアムで、1万点近い日本美術作品を擁しています。イスタンブール生まれの外交官、グレゴリオス・マノスが生涯をかけて熱心に日本の美術品を収集。ギリシャに帰国後、自分のコレクションすべてを寄贈し、美術館として公開しました。しかし、その存在は日本にはあまり知られていませんでした。

2008年7月にマノスコレクションの日本美術品を本格的に調査した結果、写楽の肉筆画をはじめ数々の名作があることがわかりました。江戸時代に活躍した浮世絵師の作品が、遠いギリシャの島からよみがえるなんて、ギリシャと日本の不思議な縁を感じます。(ごんちゃん)

「写楽 幻の肉筆画」展公式サイト
http://sharaku.exh.jp/

江戸東京博物館 案内サイト
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2009/0704/200907.html

産経新聞記事(2008年8月)写楽の作品がギリシャで発見
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/080804/art0808041140004-n1.htm

weareurope会場/Japan Echo Inc.

weareurope会場/Japan Echo Inc.

今年行われるEUの貿易投資促進キャンペーンGateway Programmeの展示・商談会第2弾は、ファッション分野。EU加盟国から35企業が来日し、2009-10年秋・冬コレクションを披露した。参加企業はweareuropeと銘打ったこのイベントを足がかりに、果たして日本に市場を広げることができるのか。

ちょうど時期を合わせて、「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」も開催中。バイヤーやエージェントなど関係者は、会場間を忙しく移動し、次のシーズンに向けた商品や新ブランド発掘に目を凝らす。

weareurope会場/Japan Echo Inc.

weareurope会場/Japan Echo Inc.

EUの中でも、フランスやイタリアのブランドは既に日本の業界とのパイプが出来上がっており、JFWにも個別に参加している。一方、在京大使館や商工会議所の規模も小さい加盟国の企業で、日本につてもなければ、ビジネスの開拓は難しい。

weareuropeはこうした中小企業の支援が目的だ。今後数回にわけて、参加デザイナーを紹介する。(みかん)

EU Gateway Programme
http://www.eu-gateway.jp

Weareurope
http://www.weareurope.com/
(参加ブランドのコレクションを見ることができます)

JFW
http://www.jfw.jp/

貧しい画家が一目ぼれした女優のために、無数のバラを彼女のいる宿舎の窓の下に敷き詰めるという歌詞で、日本でも加藤登紀子が歌ってヒットした「100万本のバラ」。古いロシア民謡のように思われているが、実はそうではない。ラトビア人で、のちに同国の文化大臣にもなった音楽家ライモンド・パウルスがソ連統治時代に作曲したもの。もともとの歌詞も、画家やバラとは関係ない。ラトビアという国の悲劇の歴史と深くかかわった曲なのである。

原曲は、ラトビア人の愛国詩人レオン・ブリディスが書いた詩をベースにしており、「マーラが与えた人生」という題名が付いていた。「マーラ」とは、同国語で命や母性を表す女神の意味で、詞の中には「マーラは娘に生を与えたけど、幸せをあげ忘れた」「もう母はいないので、今は一人で生きていかなくてはならない」などという言葉が書かれている。

ラトビアは、小国ゆえに歴史的に近隣のスウェーデン、ポーランド、ロシア、ドイツなどに絶えず、侵略、蹂躙されてきた。独立の厚い思いを抱きながらも、多くの時間、それを享受することができなかった。ブリディスは、ラトビアの悲劇の歴史を「幸せをあげ忘れた」と表現し、これにパウルスが旧ソ連時代の1981年に曲を付け、女性歌手アイヤ・クレレがラトビア語で叙情豊かに歌った。

子守唄のように優しく歌いながら、実は、民族の自尊心とソ連への抵抗への思いが込められていたのだ。しかし、当時支配者だったロシア人は、原語のそんな意味も分からず、魅力的なメロディーだけを受け入れた。ボズネンスキーが作詞したロシア語の歌詞では、画家の悲恋をテーマにした「100万本のバラ」と変わり、アラ・ブガチョフというロシアの代表的シンガーの歌声で大ヒットした。

首都リーガの旧市街と新市街を隔てる掘割近くに自由記念碑がある。1935年に、独立を記念して建てられた高さ51mの塔。衛兵の交代式を見る民衆の顔には、今は独立を勝ち取ったという誇りと喜びが満ちあふれいる。(日暮らし)

http://byeryoza.com/topic/log2006/mara.htm
http://salon.stage007.com/header1019419/archive/27/0

アリタ社のスパークリング・ワイン/©JSC “Alita”

アリタ社のスパークリング・ワイン/©JSC “Alita”

アリタ社は、スパークリング・ワイン製造業として、リトアニア国内ではよく知られている。シャンパンも10銘柄以上ある発泡飲料のうちの一つ。でも今ではシャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたものに限るとEUで厳しく定められているのでは?

リトアニアのアリトゥス市にあるアリタ社は、1963年国営として創業、1995年に株式会社となった。スパークリング・ワインの製造は1980年から行っており、他にないその芳香と風味で人気が高い。

マーケティング担当のクビリウス氏によると、同社のシャンパンは、シャンパーニュ地方のシニー・レ・ロゼという小さな町で18世紀後半からワイン製造を営む名門キャティア家から国内販売用に直輸入した一級品。その他のスパークリング・ワインは、輸入ワインを原料に、独自の香りと味を促す泡立ちを出すため、伝統的なシャンパンの製法を用いてリトアニアで第2次発酵を行い、製造している。(みかん)

アリタ社ウェブサイト
http://www.alita.lt/en/

地理的表示の解説
http://www.deljpn.ec.europa.eu/home/news_jp_newsobj65.php

日本とEU議員会議の30周年と歴史は古い。しかし、日本ではあまり知られていないのも事実。欧州議会は現在、議員総数785人、国別ではドイツの99人を筆頭に、英、仏、伊3カ国が78人で2番目、スペイン、ポーランドが54人でそれに次ぐ。一番少ないのはマルタで5人だ。今年6月の議会選挙では定数が是正され732人になる。

政党別では(2009年2月現在)、最も多いのが、欧州人民党・欧州民主グループで288人、欧州社会主義グループ(欧州社会党とも分類される)が217人で第2の会派。緑の党・欧州自由連合は43人で、党派別では5番目の勢力となっている。

議会の本会議場は、フランス北部のストラスブールにある。事務局本部はルクセンブルクに置き、欧州委員会や欧州連合理事会との連携もあって、ブリュッセルで総会の一部や委員会を開き、事務局の支部も置いている。本会議は、1年間に12回開かれる。

しかし、本会議場の場所をめぐっては長い論争があった。欧州議会内には、欧州連合理事会や欧州委員会との連携を考え、ブリュッセルでの総会開催を集中させようとする動きがあった。しかし、そうなると欧州連合の主要機関がなくなってしまうフランスが強く反対、1997年には欧州司法裁判所でエディンバラ議定書にある通り、総会はストラスブールで年12回開催されなければならないとする判決が出るまでの騒ぎになった。
とはいえ、ストラスブールは歴史のあるシックな街だ。語源はドイツ語で「街道の街」であり、交通の要衝として栄えた。ライン川のフランス最大の河川港都市であり、交通の便の良さから商工業が盛ん。近世初頭にドイツが混乱した頃には、モーツァルト、パストゥールなども人生の一時期をこの地で過ごした。(続く)

欧州
http://www.deljpn.ec.europa.eu/union/showpage_jp_union.institutions.institutions02.php

ストラスブール
http://jp.franceguide.com/home.html?nodeID=206


自由で活発な発言を歓迎します。

ただし書き込みをする際には、以下の行為は禁じられております。
・差別的なコメント
・フォーラムを荒らすような行為
・スパムメッセージ

このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

March 2009
M T W T F S S
« Feb   Apr »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

Blog Stats

  • 271,050 hits

Top Clicks