こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for April 2009

ドイツの“ロマンティック街道”といえば、ヴュルツブルクからフュッセンへ続く街道のことで、日本人観光客に人気のルートだ。このロマンティック街道で特に有名なのがノイシュヴァンシュタイン城。

四方を自然に囲まれた中にそびえ立つ白い姿は、どこか現実離れした美しさを漂わせている。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったそうだ。

1869年から17年かけてこの城を建てたのは、バイエルン国王ルートヴィヒ2世。彼は不幸にも、王になる準備教育を受けないまま、18歳という若さで国王という重責の座につく。政府閣僚との確執に悩まされたり、争いに巻き込まれたりしながら、王は次第に孤独を深め、現実から逃避し、自分だけの美しいファンタジーの世界に入るようになっていった。

そんな彼のファンタジーの世界を具現化したのがノイシュヴァンシュタイン城だ。若い頃から絵画や音楽などの芸術を愛した王は、城内に溢れんばかりの絢爛豪華な装飾を施した。また、リヒャルト・ワーグナーに心酔していたため、ワーグナーのオペラに関連した絵画が数多く描かれ、立派な歌人の広間も作られた。

贅を尽くした城造りのために王の借金と負債は増えていった。1886年6月、医師により精神病と診断されたルートヴィヒ2世。政府は彼が愛した城から別の城へと移送した。そして翌晩、散策に出たまま戻らなかった王は湖で溺死していた。謎の死は今でも解明されていない。しかし、そうした故事によってノイシュヴァンシュタイン城は一層幻想的な雰囲気をかもし出し、多くの人たちを魅きつけているのかもしれない。(パクチー)

ノイシュヴァンシュタイン城公式サイト:
http://www.neuschwanstein.de/englisch/palace/index.htm

日本ワーグナー協会:
http://www.wagner-jp.org/about/index.html

ドイツ観光局公式サイト:
http://www.visit-germany.jp/

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ジムランビー展示室の中に一歩、足を踏み入れると、床一面に張り巡らされた白と黒のストライプ模様に、目がくらみます。東京・品川の閑静な住宅街にある原美術館。ここで開催された英国人アーティスト、ジム ランビーの展示会「アンノウン プレジャーズ」を訪ねました。

館内の床だけでなく、階段や通路にも同じストライプ模様が、ビニールテープで、張りめぐらされています。幾何学模様の床の上には、赤、黄、青色など色とりどりの椅子にハンドバッグを掛けた作品があったり、中古レコードがぎっしり詰まった箱がごろんと置いてあったりします。

壁には、ミュージシャンのポスターに派手な花の油絵をコラージュした絵画がかけてあり、その組み合わせに思わずクスリと笑ってしまいます。

ふと窓の外を見ると、美術館の美しい庭園が目に飛び込んできます。幾何学模様のランビーの作品と、日本庭園の空間を交互に見ていると、何だか不思議な感覚に襲われます。

ランビーは1964年生まれの、イギリス・グラスゴー出身のアーティスト。2003年にはスコットランド代表としてヴェネチアビエンナーレに参加。その一方、ミュージシャンとしても活動しており、音楽とのかかわりが深く、作品にも音楽の要素が含まれています。

2008年4月に開館した十和田市現代美術館には、ランビーの代表作「ゾボップ」が常設展示されています。(モコちゃん)

原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

十和田市現代美術館
http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/index.html

ミヅマアートギャラリー
http://www.mizuma-art.co.jp/artist/0140/

景気回復と金融市場の安定は、グローバル経済下に暮らす誰もが今、望んでいることだろう。4月17日、都内で講演を行った欧州中央銀行(ECB)のジャン=クロード・トリシェ総裁は、2007年に始まった世界的な金融危機の原因について分析するともに、2010年には回復する材料が揃っているとの明るい展望を示した。

景気悪化の要因として総裁は、金融市場のヘッジ対象商品が経済リスクを見込むものから金融リスクを見込むものへと移行したが、当局側の監督がおざなりであったこと、また金融商品の複雑化に投資家も正しい評価ができなくなっていたことなどを挙げた。

欧州では証券売買の7割が商業銀行を通じて行われる構造であり、商業銀行の機能維持、健全化が重要であると総裁は指摘する。ECBによる資金供給など短期的な刺激策と中期的な財政および物価安定策のバランスの大切さを強調した。

トリシェ総裁によれば、カギとなるのは信認(confidence)の回復。今回の危機が世界中に同時期に打撃を与え、信用が干上がってしまった中で、ECBは欧州の安定と信認へのアンカー役を担っていくと締めくくった。また、繰り返し開催されてきたG20ほか会合での政治的決定を早く実行に移してこそ、その効果が現れるのだと力説した点は印象深かった。
(みかん)

欧州中央銀行(英語)
http://www.ecb.int/ecb/html/index.en.html

講演テキスト(英語)
http://www.ecb.int/press/key/date/2009/html/sp090417.en.html

Photo: Regiao de Turismo do Centro

Photo: Regiao de Turismo do Centro

「ファド」に巡り合ったのは、東京・四谷のビル地階にあるポルトガル料理店だった。ギターの伴奏で女性歌手が歌い上げる哀愁に満ちた曲に魅了され、そのとき、いつか現地で聞きたいと強く思った。

ファドは、ポルトガルの首都リスボンの下町で生まれ、歌い継がれてきた庶民の心の歌、まさに民族歌謡だ。だが、同じヨーロッパの庶民の歌でも、「帰れ、ソレントへ」「サンタルチア」のように明るい調子のカンツォーネ、「枯れ葉」のようにどこか気取った感じのシャンソン、激しい踊りと音が伴う隣国のフラメンコとは一味違う。

ファドには「運命」という意味があるそうで、大航海時代に海に繰り出した船乗りたちを待ちわびる女たちの情念の歌とも、植民地ブラジルに連れて行かれる黒人奴隷の歌を原型にしているともいわれる。悲しげな調べであるのは、そのためか。

あこがれだった現地でファドを聞いたのは2004年の春、リスボンの港に近い小さな酒場だった。初老の女性、男性2人の歌手が交互に歌ったが、実を言うと、四谷のレストランほどの感動はなかった。

理由の一つは、歌手やギター弾きの技量がそれほどでもなかったこと。それに、狭いステージの周りには、バケーションで訪れた英国人の若い女性たちが陣取り、演奏中も無駄話しを止めなかったことがある。

聞けば、このリスボン旧市街には、数多くのファド・レストラン(Casa de Fado)があるそうな。それだけ愛されてきた証である。ファドがポルトガル人の琴線に触れるものであるとすれば、ファドの旋律で、われわれは彼らの心情を少しだけ理解できるような気もする。(日暮らし)

次郎さんの旅日記
http://www.gulf.or.jp/~houki/essay/fado.html

Fadoの部屋
http://www.h6.dion.ne.jp/~fado/fado.html

ルーマニア政府観光局

ルーマニア政府観光局

どこまでも続く平野とそこを覆う緑や花-というのがルーマニアを旅行した人の一般的な印象。平和そうな国がらと口から生き血を滴らせる吸血鬼ドラキュラとはどうしてもイメージが結びつかないのですが、この怪人の舞台は、実はルーマニアなのです。

ドラキュラは、アイルランドの作家ブラム・ストーカーが19世紀末に著した怪奇小説の中に主人公として登場しますが、この話の元になったのがルーマニア中部トランシルバニア地方に伝わる吸血鬼伝説といわれています。

正確に言えば、同地方の小高い山の上にある「ブラン城」が舞台。ドラキュラのモデルとなったのは、15世紀、ブラン城のあるワラキア地区を統治していたブラド3世で、凶暴な人だったと伝えられていますので、ドラキュラのイメージとつながってしまったのでしょう。
共産主義国の時代、ブラン城は政府に没収されましたが、06年に本来の持ち主であるハプスブルグ家の子孫に返還されました。しかし、子孫である米ニューヨーク州在住の建築家ドミニク・フォン・ハプスブルグさんは、「多額の維持費がかかるから」という理由で、地元自治体への売却を言い出したのです。

売り出し額は6000万ユーロという巨額。2500万ユーロ程度の購入価格を提示する自治体側と折り合いがつかず、現在はハプスブルグ家の博物館として宙ぶらりんの状態になっています。

「ドラキュラの城」というのはさすがに知名度が高く、年間の観光客数は40万人にも上ります。このため、ロシアや米国の資産家が購入に意欲を示していると言うのですが、やはり地元自治体が購入して、公的な施設の観光名所として長く保存してほしいと思います。(日暮らし)

朝日新聞
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200701110317.html

海外旅行記 パックツアー夫婦旅
http://www17.tok2.com/home/tabi65/tabi/ru-mani/ru7.htm

書店に足を運ぶと、小説『ミレニアム』が平積みになっている光景が目に入ってきます。スウェーデン出身のスティーグ・ラーソンのデビュー作『ミレニアム』はミステリー三部作で、日本では第二部がこの4月に発売になったばかり。それでもすぐに話題の本になりました。

日本以外ではアメリカ、フランス、ドイツなど30カ国以上で翻訳が進められ、全世界で800万部を売り上げ、映画化も予定されているそうです。

ストーリーの展開は意外性に富み、あきさせない。政治経済雑誌「ミレニアム」の責任者ミカエルは、実業家ヴェンネルストレムの悪事をスクープしたが、逆に罠にはまり有罪になってしまう。責任をとってジャーナリズム界から身を引いていたミカエルに、ヴェンネルストレムと敵対関係にある経済界の大物ヴァンゲルから奇妙な依頼が。それは約40年前に孤島で起こった少女失踪事件に、ヴェンネルストレムの正体にかかわる秘密が隠されているという。

すご腕調査官のリスベットとコンビを組み、事件の謎を解いていくのですが、その展開とテンポの良さが、読者をぐいぐいと引き込みます。物語の中には、女性への差別や暴力というテーマが扱われており、作者の社会問題への関心の強さも感じられます。(モコちゃん)

みんなの書評 本が好き!
http://books-review.buzz-pr.com/archives/51228874.html

個人ブログ WESTさんに本を
http://west32.seesaa.net/article/110140244.html

在日スウェーデン大使館
http://www.swedenabroad.com/Start____4324.aspx

090407_diet_13日本の国会議員と欧州議会議員の交流会議が、今年も4月7日に衆議院で開催された。世界的な金融危機への対応やエネルギー供給の確保、12月のコペンハーゲンでの気候変動枠組条約締結国会議に向けての温暖化対策について議論は白熱し、共通の課題に協力して取り組む重要性を日本、EUの議員が互いに認識している様子がうかがえた。

もちろん、日本とEUでは考えを異にする部分もあった。今日のグローバル金融の中では国際的に会計基準をそろえ、適用していくべきであると唱えるEU。これに対し日本側からは、“ものづくり”の国であるので、金融資本主義経済の米国と同じ基準を持つことに無理があり、原則は世界共通でも各国の産業体系に合わせた会計基準でよいのでは、との意見も。

さらに、開発援助のトップドナーとして、両者はODAの規模やミレニアム開発目標の達成度などにつき、それぞれの立場を説明した。日本の議員が「開発援助のための国際連帯税として航空券税の導入を検討している」と述べると、EU側からは「開発援助は通常予算から出されるべきであり、新たな税制を作っていくことには反対」との意見があった。

EU側ヤルツェンボウスキー団長は今期で引退、また欧州議会は6月に選挙が行われ、議員団も再編成となる。日本側中山団長のねぎらいの言葉からは、こうした交流の積み重ねにより、信頼関係が築かれていることが伝わってきた。(みかん)

駐日欧州委員会代表部サイトの関連ページと写真
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/
2009/090401.html#photo

衆議院
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index.htm

欧州議会(英語)
http://www.europarl.europa.eu/news/public/default_en.htm


自由で活発な発言を歓迎します。

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