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民族歌謡ファドで分かるポルトガル人の心情 Understanding the Portuguese Spirit Through Fado

Posted on: 2009/04/24

Photo: Regiao de Turismo do Centro

Photo: Regiao de Turismo do Centro

「ファド」に巡り合ったのは、東京・四谷のビル地階にあるポルトガル料理店だった。ギターの伴奏で女性歌手が歌い上げる哀愁に満ちた曲に魅了され、そのとき、いつか現地で聞きたいと強く思った。

ファドは、ポルトガルの首都リスボンの下町で生まれ、歌い継がれてきた庶民の心の歌、まさに民族歌謡だ。だが、同じヨーロッパの庶民の歌でも、「帰れ、ソレントへ」「サンタルチア」のように明るい調子のカンツォーネ、「枯れ葉」のようにどこか気取った感じのシャンソン、激しい踊りと音が伴う隣国のフラメンコとは一味違う。

ファドには「運命」という意味があるそうで、大航海時代に海に繰り出した船乗りたちを待ちわびる女たちの情念の歌とも、植民地ブラジルに連れて行かれる黒人奴隷の歌を原型にしているともいわれる。悲しげな調べであるのは、そのためか。

あこがれだった現地でファドを聞いたのは2004年の春、リスボンの港に近い小さな酒場だった。初老の女性、男性2人の歌手が交互に歌ったが、実を言うと、四谷のレストランほどの感動はなかった。

理由の一つは、歌手やギター弾きの技量がそれほどでもなかったこと。それに、狭いステージの周りには、バケーションで訪れた英国人の若い女性たちが陣取り、演奏中も無駄話しを止めなかったことがある。

聞けば、このリスボン旧市街には、数多くのファド・レストラン(Casa de Fado)があるそうな。それだけ愛されてきた証である。ファドがポルトガル人の琴線に触れるものであるとすれば、ファドの旋律で、われわれは彼らの心情を少しだけ理解できるような気もする。(日暮らし)

次郎さんの旅日記
http://www.gulf.or.jp/~houki/essay/fado.html

Fadoの部屋
http://www.h6.dion.ne.jp/~fado/fado.html

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