こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for May 2009

日照量と気候に恵まれている地中海沿岸地域は、観光客も多くて、農作物も豊かですが、長年による干ばつで、生活するには水不足が悩みの種。そこで、スペイン南部の地中海沿岸付近にある街、カルボネーラスには、ヨーロッパ最大の海水淡水化プラントが導入されています。そう、スペインは、海水から真水を作り出す淡水化技術の先進国です。

海水淡水化は、約40年前に政府と企業の努力によって始まり、今日スペイン国内にあるプラントが毎日作り出す水は、約800万人の需要を満たすことができる量。プリデサ、イニマ、ベフェーサなど、スペインの海水淡水化プラント企業は、インド、中東、北米の国々でも活躍しています。

地球に負担をかけずに真水を作り出そうと、例えば、水中モーターとポンプを中心に製造するインダール社は、省エネ型のポンプとモーターを開発し、エネルギー消費量を抑える努力をしています。競争力を維持しつつ、人々の生活と環境保持に貢献するスペイン企業のスタイルがこれからもっと注目されるかも。(くるみ)

スペイン大使館経済商務部
http://www.spainbusiness.jp/icex/cda/controller/pageGen/0,3346,4928839_36877805_36778649_644057,00.html

スペイン投資について
http://hache-iis.com/contents/index.php

今から14年ほど前のことだが、ドイツのエッセンに単身赴任をしていた父のもとを訪れ、当時のエッセン大学(現在はデュースブルク=エッセン大学として合併された)の学生寮に1ヶ月ほど滞在したことがある。

エッセンエッセンはデュッセルドルフから電車で約30分のところに位置する、炭鉱で栄えたルール工業地帯の中心的な街。鉄鋼財閥クルップ家の本拠地としても知られている。現在は鉄鋼、炭鉱の街というよりも、アールト劇場、グルーガ・パークなどに代表される、景観美しいアートな街になった。2010 年のヨーロッパ文化都市にも指定されている。

当時大学生だった私は、ドイツ人学生がずいぶんと大人びて見えた。聞くところによると、ドイツには徴兵制度があるため、大学に入る前や途中で兵役に就く人が多く、大学生は年齢的に日本より年上の人が多いとのことだった。

兵役でどんなことをするのか、知り合いのドイツ人に聞いたら、「人によって仕事の内容は違うけど、僕は救急車に乗る仕事をしていたよ」と答えたので、意外に思ったことを覚えている。

もうひとつ驚いたことは、大学の講義に犬を連れて出席している学生がいたことだ。かなりの大型犬で、途中で吠えやしないかと心配したが、最後まで静かに経済学の講義を聴いていた。

エッセンを訪れたのは、初夏の爽やかな季節。長屋のようなつくりの学生寮に吹き抜けの庭があり、木々や花が良く手入れされていた。学生たちが集まっておしゃべりをする憩いの場で、初夏になると楽しげなその光景が今でも目に浮かんでくる。(モコちゃん)

Visit Germany
http://www.visit-germany.jp/

University of Duisburg-Essen
http://www.uni-due.de/en/

ツォルフェライン炭鉱写真(ユネスコ世界遺産)
http://venmas.exblog.jp/10883276/

『アーモイタリア旅行案内』  http://www.amoitalia.com/

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「アッシジにある聖ダミアーノという教会を何度も訪れているの。それは、啓示を受けたいから。2階に置かれた質素なキリスト像に一心に祈りをささげていると、神の声が聞こえるんです」-。昔、それほど宗教心があるとも思えない女性の友人からこんな話を聴いたことがある。その言葉が強く印象に残ったので、聖ダミアーノ教会に行ってみた。

アッシジはイタリア中部の小高い山の中腹に広がる小さい城壁の町。ここが有名なのは、イタリア人に最も愛されている聖人フランチェスコの生誕の地であるからだ。

フランチェスコは1182年、裕福な商人の子として生まれた。放蕩生活の末に、聖ダミアーノ教会で「私の崩れかけた家を建て直せ」という神の声を聴いた。以後、深い信仰心に目覚め、質素な生活に入ったという。

聖ダミアーノ教会は、町の外れ、山腹に広がるオリーブ畑の先にあった。町中にある壮大な聖フランチェスコ教会とは違って、そこは、中世の民家を思わせるような土色の壁で、質素なたたずまいを見せていた。

『アーモイタリア旅行案内』  http://www.amoitalia.com/

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3、4階建ての教会の各階には十字架像が置かれていた。言われた通り、2階の十字架像の前で、フランチェスコと同じようにかなり長い時間祈った。だが、凡人には神の声は届かなかった。

恐らく、女性の友人は最初から、神の声を聴いたフランチェスコの故事を知っていて、「自分も」と思い込んだのだろう。彼女にはぶしつけにも「神の声はイタリア語?それとも日本語?」と聞いたが、答えは「日本語」とのことだった。

思うに、彼女が聴いたのは、実は神の声でなく、自分の声ではなかったか。すなわち自分の心の中にある強い意志の声。だから、強い意志のない凡人には残念ながら何の“啓示”もないのだろう。(日暮らし)

アーモイタリア旅行案内
http://www.amoitalia.com/assisi/san_damiano.html

アッシジの聖フランチェスコについて
http://home.att.ne.jp/red/assisi/about%20S.Francesco.htm

バチカン放送局
http://www.radiovaticana.org/japanese/japnotizie0706b/japassisi070617.htm

ユーラシア旅行社
http://www.eurasia.co.jp/nittei/s_europe/special/assisi/index.html

欧州委員会は、EU加盟国の図書館や博物館が所蔵する書籍、文献、映像、絵画などを検索・閲覧できる「ヨーロピアナ」という電子図書館を開設した。インターネットを通じて、400万件以上のデータに無料でアクセスすることができる。

ヨーロピアナは、2008年11月20日に公式オープン。ところが、初日の1時間で1000万件を超えるアクセスがあり、サーバーが停止してしまった。モナリザの絵やベートーベンの楽譜といった有名なアイテムも閲覧することができ、大変な人気となったためだ。オープン早々「一時休館」となったヨーロピアナは、その後、コンピューターの処理能力を上げて、12月24日に再オープンした。

ヨーロピアナは、EU加盟国の公用語である23言語で利用可能であり、欧州市民の誰もが身近に利用できるよう配慮されている。もちろん、日本からもアクセスできる。欧州の図書館や博物館が所有する日本関連のアイテムも閲覧することできる。

欧州委員会では、2010年までに、1000万点のアイテムをデジタル化して、検索・閲覧できるようにしたいとしている。図書館や博物館だけではなく、企業や個人が所有する貴重なコレクションのデジタル化も目指している。(青山コモンズ)

ヨーロピアナ公式サイト
http://www.europeana.eu/

欧州文化遺産のマルチメディア図書館「Europeana」一般公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/21/21613.html

欧州委員会、デジタル図書館「Europeana」を公開もアクセス過多でダウン
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/22/news004.html

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)が行われた、ポーランド南部のアウシュヴィッツ強制収容所。ポーランド政府はこの施設を残すことで、人類の歴史の中でも、最もいたましい出来事を、ありのままに後世に、また世界中の人々にしっかり伝えようとしている。

約3キロ離れたビルケナウ強制収容所と共に、ポーランド政府は1947年、国立オヒシフィエンチム(アウシュヴィッツのポーランド語読み)博物館をオープンした。今や15言語のパンフレットが置かれている。過去の教訓を世界中の人々知ってもらいたい、という切なる思いが感じられる。

“Arbeit macht Frei(働けば自由になる)”と書かれたアウシュヴィッツ収容所の門。

“Arbeit macht Frei(働けば自由になる)”と書かれたアウシュヴィッツ収容所の門。

現在、アウシュヴィッツ、ビルケナウ両収容所の建物・廃虚群が長年の劣化で崩壊の危機に直面している。155棟のうち、約50棟は天井陥落の危険があり、立ち入り禁止になっている建物も少なくない。ガス室や火葬場跡は解放直前にナチスが壊したままだ。

崩壊の危機を乗り越えるため、博物館は1億2000万ユーロの基金設置を求め、各国に協力要請を始めた。建築専門家は建て直しを勧告したが、「本物だからこそ、真のメッセージを伝えられる」とツィビンスキ館長は強調する。近年はアジアからの来訪者も増え、「地球の人々にとっても、人間のあり方を考える場であり続けてほしい」と話しているという。(マイケル尊王寺)

国立オヒシフィエンチム博物館公式サイト(英語サイト)
http://en.auschwitz.org.pl/m/

アウシュビッツ徹底ガイド(写真など、詳しい解説あり)
http://umeda-hankyu.jp/BabyKidsGirls/maternity/2009/02/20090214_130000_10137.html

アウシュヴィッツ平和博物館(福島県・白河市にある「市民による手作りミュージアム」)
http://www.am-j.or.jp/index2.htm

beer

今年開港150周年を迎えたミナト横浜には、「・・・発祥の地」という場所が数多く存在する。それは、江戸時代末期の開国で最大の対外的窓口となり、西洋人が多く住んだことと大いに関係がある。本場ドイツビールを最初に作った場所も横浜市中区の一角にあり、今でも石碑が立っている。

1870年に横浜で最初にビール醸造所を造ったのは、実は欧州人でなく、ノルウェー系米国人のウイリアム・コープランドだ。ただ、彼はドイツ人にビール製法を学んでおり、ドイツ人職人を工場に招いている。そのために、英国産よりも苦味が少なくて飲みやすいラガービールが主に作られた。

この醸造所はのちに、幕末の政商として有名なT・B・グラバーや岩崎弥之助、渋沢栄一ら壮々たる人物が資本参加して設立されたジャパン・ブルワリー社に買い取られ、商品名「キリンビール」というラガービールを発売した。

このビールは大ヒットし、商品名はそのまま会社名となって現在に引き継がれている。現在のキリンビール社は今も横浜市鶴見区生麦に大工場を持ち、発祥の地とのつながりを切っていない。

だが、キリンビールはあくまで全国流通の銘柄。自治体の横浜市は、発祥の地という矜持にかけて、再びこの地独自のビール作りを模索し始めた。1994年、ビールの小規模醸造所も認めるという政府の方針転換を受けた動きだが、それにこたえて誕生したのが地ビール「横浜ビール」だ。

横浜ビールの工場は、ベルギービールの味が好きで、ついにかの国までビール修業に出かけてしまったという人が醸造責任者を務める。明治時代であろうと、21世紀になろうと、やはり横浜の地ビールはヨーロッパの味とは切り離せない。(日暮らし)

キリンビール
http://www.kirin.co.jp/company/news/13/060420a_1.html

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/hatena/CK2007121302071909.html

Excite コネタ
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091133950265.html

欧州では今、「モーダルシフト」、つまり交通手段の転換と見られる現象が生まれている。交通手段の主役が自動車や航空機から環境に優しい鉄道に変わりつつあるのだ。2010年には、EU圏内での旅客輸送が自由化される。それに向けて欧州各地では高速鉄道の建設と整備が進んでいる。

ドーバー海峡の海底トンネルを通り、ロンドンとパリ、ブリュッセルを結ぶ高速鉄道ユーロスター。欧州高速鉄道の代表的な存在だ。現在では、線路や車両の整備が進み、ロンドンーパリ間の所用時間は約2時間15分。飛行機では約1時間15分であるが、空港までのアクセスやセキュリティチェックに要する時間を計算すると、移動時間はユーロスターとほとんど変わらない。

ユーロスターは世界で初めて、需要に応じて変動する料金システムを導入した。鉄道では移動距離に応じて料金を設定するのが常識であったが、閑散期にはより安い料金が自動的に設定される。利用者には嬉しい話だ。

鉄道のCO2排出量は航空機の10分の1。環境配慮の面でも鉄道のほうが優れている。このため、航空機とのお客さんの争奪戦では、ユーロスターに軍配が上がっているようだ。(青山コモンズ)

ユーロスター
http://www.eurostar.com

レイルヨーロッパ
http://www.raileurope-japan.com/

HIS 世界の鉄道・バス
http://www.his-hotel.com/rail/europe/rail_eurostar.php


自由で活発な発言を歓迎します。

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