こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for June 2009

東京のフィルムセンターで開催されたEUフィルムデーズ(5月29日~6月20日)で、二本映画を観ました。EUフィルムデーズは、駐日欧州委員会代表部などの主催で毎年行われているヨーロッパ映画の上映会で、今年は日本初公開の作品を含むEU加盟国の21作品が一挙公開されました。

5月31日(日)には、上映作品の監督や俳優をゲストに迎えてシンポジウムも開催され、ヨーロッパにおける映画製作の現状と今後の見通しについて議論が行われました。

私が観た二作品は、日本では観る機会の少ないリトアニアとラトビアの作品で、もちろんどちらも日本初公開。

リトアニア映画の『永久機関』(2008年)は、バーで働きながら酒とギャンブルに明け暮れている男が、店の金を盗んだ謎の美女と逃避行の旅に出るという物語。首都ヴィリニュスの街を中心に現代のリトアニアが舞台。どんよりと曇った空の映像や、ゆっくりと静かに物語が展開されていくのが特徴で、登場人物の発散されない欲望や閉塞感が表現され、またこれがテーマとなった作品でした。

一方、ラトビア映画の『バトル・オブ・リガ』(2007年)は、第一次大戦後のラトビアの首都リガが舞台。ラトビアを併合しようとリガに侵攻するドイツとロシアの統一軍に対して、独立を勝ち取るために、リガ市民は義勇軍を組織して抵抗します。大戦の戦場から帰還したのも束の間、結婚を目前にした男が、再び独立戦争に巻き込まれる悲劇を描いた作品です。

ラトビア国内では、観客数が米映画『タイタニック』を超えるほどの空前の大ヒットとなったこの作品は、日本語版DVDも発売されていますので、ぜひご鑑賞下さい。(青山コモンズ)

EUフィルムデーズ2009
http://www.eufilmdays.jp/

バトル・オブ・リガ
http://www.primewav.com/movie/0905a.html

EUフィルムデーズ2009 in 京都
http://www.momak.go.jp/Japanese/pressRoom/2009/euFilmDays2009inKyoto.html

結婚式1フランクフルト郊外にあるクロンベルク城は、ドイツ皇帝・フリードリヒ3世に嫁いだ英国ヴィクトリア女王の娘ヴィクトリアによって、1889年に建てられました。フリードリヒ3世は、長年即位を待ち続けるうちに病を患い、皇帝として務めたのはわずか99日間だけでした。このためヴィクトリア妃は、夫・フリードリヒ3世治政の時代を後世に残そうと、この城を作りました。

晩年、ヴィクトリア妃の魅力とそのリベラルな考え方でホスピタリティあふれる場となったクロンベルク城。その精神は受け継がれ、現在も、数々のVIPが宿泊するホテルになっています。この城では、週末のパーティーや会議を開いたり、結婚式を挙げたりするために借り切ることもできます。

結婚式2この城で、日本人とドイツ人カップルの結婚式に出席した知人は、お城で1日を過ごし、思い出深いドイツの旅になったと言っています。式当日は、お城を巡るツアーから始まり、署名を交わす結婚の儀式、結婚パーティーと深夜近くまで行われたといいます。大きなホワイトアスパラガス、ドイツのウェディングケーキ、立ち寄ったフランクフルトの街並みなど、特別に記憶深いものになったようです。

ちなみに、結婚式の贈り物は、新郎新婦から欲しいものが招待者にリストとしてリクエストされるので、招待者は事前に指定のお店に買いにいくのですが、中には、なぜか不思議なリクエスト品もあったとのこと。案外、日本のような現金のご祝儀は簡単でいいのかも知れません……。(くるみ)

クロンベルク城
http://www.schlosshotel-kronberg.de/en/

大学生のときに唯一、私が夢中になったフィールドホッケー。今でもホッケーは私の中で特別なスポーツです。日本ではまだまだ認知度が低いスポーツですが、ヨーロッパではサッカーと同じようにクラブチームが街に根付いていて、小さい子供から大人まで人気のあるスポーツです。

2007年には、クラブチームのさらなるレベル向上を目的に、第1回「ユーロホッケーリーグ」が開催されました。サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグと同じようなもので、ホッケーのヨーロッパクラブチームのナンバー1を決める大会です。ヨーロッパの国内リーグで上位12カ国、24チームが出場します。最新の欧州国別ランキングでは、1位オランダ、2位スペイン、3位イングランド、4位ドイツ、5位ベルギーとなっています。

さて、ユーロホッケーのホームページを訪れたところ、その力の入れようにびっくりしました。試合や得点ハイライトシーンの動画がふんだんに掲載されていて、スピーディーで迫力ある男子の試合が堪能できます。美しい緑の人工芝に、オレンジやブルーなどの鮮やかなユニフォームを着た選手たちがフィールドを縦横無尽に走り回り、応援席も観客の応援や歓声で盛り上がっています。ヨーロッパにホッケー文化が根付いていることを感じました。

そんなホッケー最高峰の場に挑戦している日本人選手もいます。飛田尚彦さんは日本人男子で初のプロホッケー選手として、ベルギーの強豪プロチーム「ロイヤルアントワープホッケークラブ」に2007年9月に移籍。「ユーロホッケーリーグ」にも出場しました。

女子では千葉香織選手が、北京オリンピック前に、ホッケー大国オランダの「ロッテルダムホッケークラブ」で活躍していました。飛田選手、千葉選手ともにブログを開設していて、ホッケーのことや異国での生活ぶりを紹介しています。(モコちゃん)

ユーロホッケーリーグ
http://www.ehlhockey.tv

飛田尚彦さんブログ
http://tobsticks.exblog.jp/

千葉香織さんブログ
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kaohockey/

ベビーカーが人手を離れて猛スピードで坂を下っていき、目撃した人はびっくり。だが、実はそれには自動操縦装置が付いていて、ある場所まで来ると自然に止まり、さらに右折して母親のところまでゆっくり移動していく-といったテレビCMがある。

このCMを見ていると、ベビーカーにとってやはり一番大事なのは安全性ではないかと、視聴者に改めて印象付ける。英国マクラーレン社のベビーカーが日本で人気を集めているのは、これまた安全性が優れているからではなかろうか。

人気のきっかけはミーハー的だった。英国の有名なサッカー選手べッカム氏夫妻がこのベビーカーを使っていると伝えられ、まず日本のセレブな奥様が使い始めた。その後評判を呼び、広くヤングピアレンツに普及した。

使って見ると、確かにその安全性、機能性は優れている。ベビーカーの後輪からの空間を広く取ってあるので、手押しする人がつまずくことはない。子どもには5点式のシートベルトを採用。しかもベルトがなくても、座席の前の部分を少し高めにしてあるので、立ち上がりにくいし、急停車で子どもが前に飛び出す心配はない。

機能性で言えば、とにかく軽い。国内製品に比べて車輪が大きいので安定性があり、動きはスムーズ。しかも360度の回転ができ、小回りが利く。手押しのハンドルが3段階に上下動でき、背の高い人も低い人も押しやすい。子どもが眠りやすいようシートがリクライニングするのも、心憎い設計だ。

何よりも喜ばれているのは、生後1カ月の赤ちゃんから幼稚園に通う4歳児(体重15キロ)くらいまでの乗車が可能である点。高いお金を出しても、すぐに御用済みになるのでは、親も購入に二の足を踏んでしまうだろう。

安全性、機能性、加えて経済性まで兼ね備えたマックのベビーカーは、ヤンママの散歩ファッションとして、ますます存在感を増していくに違いない。(日暮らし)

マクラーレン
http://www.maclaren.jp/products/index.html

マクラーレンベビーカーについて紹介するブログ
http://babygoods-babycar.seesaa.net/

ベビーザらス
http://www.toysrus.co.jp/f/maclaren/index.html

ゲーリック・フットボール、125周年を祝うクロークパーク競技場 提供 ダブリン観光局 

ゲーリック・フットボール、125周年を祝うクロークパーク競技場 提供 ダブリン観光局 

日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、フットボールやハーリング、ハンドボールなどアイルランドの伝統的なスポーツをまとめて、ゲーリック・ゲームズと呼ぶ。ダブリンでは、今年2009年、ゲーリック競技協会(GAA)の創設125周年が祝われている。

125年前の1884年当時、アイルランドのスポーツは、国外への移住、深刻な貧困、外国の影響により衰退しており、GAAは伝統的な余暇活動であったこれらスポーツを復活し、育てることを目的に設立された。そして、GAAの活動は国内ばかりか、アイルランド移民の住む米国、オーストラリア、ニュージーランド、英国、カナダそして欧州各地に広がっていった。

いくつかの競技を紹介すると、ゲーリック・フットボールはサッカーとラグビーをあわせたようなもの(写真)。ボールはサッカーボールより小さく、15人でプレーする。ハーリングはホッケーに似て、小さなボールと先の曲がったスティックを使う競技。ケルト民族が持ってきた欧州で最古のフィールド競技で、2千年以上も続いているそうだ。(みかん)

GAA公式ウェブサイト(英語・ゲール語)
http://www.gaa.ie/

日本GAA(英語)
http://www.japangaa.com/

ポッドキャストで、クロークパーク競技場のガイドツアーを聴くことができます(英語)。
http://www.visitdublin.com/multimedia/dublinpodcasts/iwalk.aspx?id=275

クロークパーク博物館(英語)
http://museum.gaa.ie/index.html

東京都新宿区代々木にあるブルガリア大使館に行ってきた。

ブルガリア大使館

ブルガリア大使館

ビザ申請など特段用事もなく、ブルガリア大使館の建物を見に行った。なぜかというと、ブルガリア大使館は、かの有名建築家、丹下健三氏が手がけた作品であるからだ。

丹下氏の代表作品といえば、国内のもので挙げれば、新東京都庁舎、フジテレビ本社ビル、東京ドームホテルなどがある。それらは全て“未来的”なデザイン。しかし、ブルガリア大使館が竣工されたのは1974年。今から30年以上も前。その頃の作風は一体どんなものだったのだろうか、ということが気になったのだ。

代々木公園から歩くこと数分。閑静な住宅街の中にブルガリア大使館はあった。建物を見た瞬間に、彼の作品だと確証させる何かを感じた。前述の、彼が比較的近年に手がけた作品と明らかに通じるものが、建築に素人の私にも感じられた。

建物は3階建て。上層階にいくほど、建物が宙にせり出している作りだ。確かに数十年という時間の経過は感じるが、やっぱりどこか“未来的”。特徴があるデザインだが、浮いた感じは全くなく、その場に静かに佇んでいるという印象だ。

大使館の周囲のマンション

大使館の周囲のマンション

建物自体も面白かったが、もう一つ興味をそそられたのは、この建物周辺の雰囲気だ。周辺は、ブルガリア大使公邸や他の国の大使館などもある住宅街。ブルガリア大使館を包み込むようにいくつものマンションが建ち並んでいるのだが、それらの建物が、マンションにありがちなただの四角い箱という作りではなく、デコボコしたデザイン性のある立体的な構造になっているのだ。

それはあたかも、ブルガリア大使館の建物の特徴にわざわざ合わせて作られたと思えるほどであり、大使館と周囲の建物はとてもよく馴染んでいた。ブルガリア大使館見学は、意外な発見があり、楽しい散歩だった。(パクチー)

ブルガリア大使館へのアクセス
http://maps.google.co.jp/maps?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4GGLJ_jaJP328JP328&q=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E4%BB%A3%E3%80%85%E6%9C%A85%E4%B8%81%E7%9B%AE33-5&um=1&ie=UTF-8&split=0&gl=jp&ei=udRCSrTtFYmTkAWWy7X6CA&sa=X&oi=geocode_result&ct=title&resnum=1

日本ブルガリア協会
http://www.bul.jp/

地球の歩き方(ブルガリア)
http://www.arukikata.co.jp/country/europe/BG_general_1.html

6月4日から7日にかけて、加盟国27カ国で欧州議会選挙が行われた。平均投票率は過去最低の43%。この低さに対して、英エコノミスト誌は「今回の選挙にはEUに対する辛辣で否定的な雰囲気があった」と分析する。

バローゾ欧州委員会委員長の所属する中道右派の第一勢力、欧州人民党グループ(EPP)は議席を伸ばし、バローゾ委員長は再任されそうだ。一方で、社会民主主義政党は議席を減らし、極右政党、大衆政党、反EU政党を支持する現体制批判票が増えた。金融危機を受けた不景気の中、有権者が保守傾向にあることがわかる。

リスボン条約批准の暁には、EU法制定に関して欧州議会はEU理事会と同等の力を持つようになり、より民意が反映されやすくなると期待される。しかし実際のところは、選出された欧州議員がどのような形で議会活動を行っているのか加盟国市民には見えておらず、議員への信頼は低い。

欧州議員は出身国を離れ一議員として議会に出席する傾向が強い。だが、欧州議員には出身国からの期待が集まっており、議会の開催されるブリュッセルとストラスブール間の往復だけでなく、母国へも頻繁に帰って市民への説明と民意の汲み上げが求められると思う。(みかん)

選挙結果の概要(駐日欧州委員会代表部ウェブサイト)
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/2009/090608c.html

「欧州議会と選挙」(「ヨーロッパ」誌2009年春号)
http://www.deljpn.ec.europa.eu/data/current/europe2009spring08.pdf

欧州議会(英語)
http://www.europarl.europa.eu/news/public/default_en.htm

EU Profiler(英語)
http://www.euprofiler.eu/
European University Institute(イタリア・フィレンツェ)が開発したこのサイトでは、投票政党が決まっていない人のために、30問の設問に対する考えを答えると自分の立場に近い政党を提案してくれる。


自由で活発な発言を歓迎します。

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