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マルタで語り継がれる「地中海守り神」の伝説 Japanese Soldiers Remembered in Malta

Posted on: 2009/07/17

現在、日本と米国が安全保障条約を結んで、同盟関係にあることはかなり知られたこと。だが、明治時代末期(1902年)に日本と英国で同盟が結ばれ、第一次世界大戦中、英側の要請で日本の軍隊がヨーロッパ戦線まで派遣されていたことは案外知られていない。実は、地中海の島国マルタでは、その先人たちの功績が語り継がれている。

第一次大戦中の1917年、ドイツは戦局打開を図るため、地中海で潜水艦Uボートにより商船を含む各国船舶の無差別攻撃を開始した。これで経済的影響を受けた英国は日本に艦隊の派遣を要請。日本は、旗艦のほか計12隻の駆逐艦をはるばるこの海域に送った。

日本艦隊はマルタを基地にして、各国商船などの護衛に当たる。それは、日夜Uボート攻撃の脅威を受けながら、緊張の強いられる任務。その献身的な仕事ぶりは各国から「地中海の守り神」などと称賛され、英国王ジョージ5世からは、その功績をたたえる勲章を授与されたほどだ。

しかし、軍事作戦には犠牲が付きもの。作戦中、駆逐艦「榊」は魚雷攻撃を受けて大破し、艦長以下59人の戦死者を出すなど、結局、この地で戦死、戦病死した将兵は計71人に上った。彼らを祀る慰霊碑が、英海軍基地があったカルカーラに近い小高い丘の上に建てられた。

第二次大戦のあと、この慰霊碑は長い間荒れたままになっていたが、1970年代に入って国内関係者の尽力で復元された。それに伴い、日本人の参拝者も多くなり、現地マルタで再び守り神の貢献が語り始められ、日本人への近親感をもたらしている。
他者のための私心ない貢献は長く記憶にとどめられる。今、海賊対策などでの自衛隊の海外派遣にさまざまな論議があるが、これも参考になるべき先人の行動であろう。(日暮らし)

マルタ観光局HP
http://www.mtajapan.com/kaigunyurai.htm

個人の方のHP 「Europe Quest」
http://homepage2.nifty.com/europe-quest/malta/japanesewargraves.htm

中央地中海通信
http://www.midmed-news.com/

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