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ワインがなくても酔えるギリシャ、アテネ遺跡の街 The Intoxicating Charm of Greece

Posted on: 2009/08/07

最初にヨーロッパに行った旅の目的地がギリシャだった。1980年代初め、日本から南回りで、バンコクとニューデリーで2回乗り継ぐ。機体の整備で遅れに遅れ、30時間以上もかかって着いたアテネの空からは、乾燥し切ったようなオリーブの木々が遠くに望め、南ヨーロッパの風情が迫ってきた。

空港からすぐにバスに揺られてフィロパポスの丘へ。ここは、アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿の全体像を眺めるには最適のスポット。パッと眼前に広がった光景は、25年以上たった今でも確かな記憶として残っている。「あれが歴史の教科書に載っているパルテノンなのか」と、時差ボケで眠たかった目が開いた。

アテネの夏は9時すぎまで薄明るいので、屋外で夕食を取る。確か、キダシネオン大通りから入った少し坂になった路地のタベルナ。店先の露天に粗末なテーブルがしつられてあり、われわれが座って魚料理を食べると、猫が近付いてきた。魚の一片を上げると、そそくさと去った。

それにしても、レストランが「食べるな」とは笑わせる。ギリシャ語の「taverna」は、レストラン、食堂の意味があるそうな。イタリアでは軽食も出す居酒屋という意味で使われている。フランスの「ビストロ」と同じ意味なのだろうか。

猫に続いて、ブーパッパブーパッパと音を鳴らしながら近付いてきたのは、手回しオルガンの男だった。ヨーロッパでは食事に音楽は付きもの。しばらく演奏してもらったので、チップをあげると、男はニコッと笑って別のテーブルに移っていった。

ワインで酔うほどに、薄暮は闇に変わっていく。丘を見上げると、パルテノン神殿がライトアップされて空中の楼閣のよう。アテネ、いやギリシャ全体が遺跡の中にあり、たとえワインがなくても、その歴史の重みだけで十分に酔える。(日暮らし)

写真集
http://www.joyphoto.com/japanese/abroad/2006aegean/athens/philopappos.html

アテネのレストラン
http://homepage3.nifty.com/cardiff/athens/adrianos.html

個人の方のブログ
http://straitmouth.jp/blog/setomits/107

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