こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for August 21st, 2009

日本生まれのイギリス人作家、カズオ・イシグロの初の短編集『夜想曲集』が日本で翻訳出版され、話題を呼んでいます。

カズオ・イシグロは1954年に長崎で生まれ、5歳のときに海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡りました。以降、日英両国の文化を背景にして育ち、イギリスの大学で英文学と文芸創作を学びました。

卒業後、初めはロック・ミュージシャンを目指していましたが、1981年から作家活動に入ります。長編第3作目の『日の名残り』(1989)で、イギリス最高の文学賞であるブッカー賞を受賞。国境を越えた普遍的な文学性により、イギリスのみならず世界中から注目されています。

短編集『夜想曲集』には、「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」という副題の通り、様々な音楽家を主人公とした5つの短編が収録されています。売れないのは顔のせいだとハリウッドで整形手術をするサックス奏者(「協奏曲」)、ベネチアでゴンドラ舟に乗って妻にセレナーデを捧げる老歌手とそれを伴奏するギタリスト(「老歌手」)、などが主人公。

誰も音楽の世界で成功しているとは言えませんが、主人公に共通しているのは音楽への深い愛情です。この短編集を読めば、あなたもきっとカズオ・イシグロのファンになるでしょう。(青山コモンズ)

カズオ・イシグロ『夜想曲集』ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/118116.html

たそがれの愛・夢描く 英国人作家、カズオ・イシグロさん(朝日新聞)
http://book.asahi.com/clip/TKY200907200066.html

今週の本棚:『夜想曲集』=カズオ・イシグロ著(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20090726ddm015070003000c.html

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正午のポズナン旧市庁舎時計台

正午のポズナン旧市庁舎時計台

ポーランド第5の都市ポズナンは、昨年COP14の会議開催地となったが、案外知られていない。実は、私がベルリンに滞在していたとき、一番近く列車で旅行できる東欧の観光地がここだった。3時間の旅で、言葉も街並みも食文化も変わる。ヨーロッパ大陸の面白いところだ。

ポズナンは、ポーランドの他の都市と同様、複数の国に支配された歴史がある。18世紀初頭、北方戦争で荒廃した村々の復興のために市が招致して、ドイツ・バイエルン州のバンベルグから貧しいカトリック農民たちが移住してきた。

彼らは地域社会に溶け込んでポーランドを愛する市民となり、その後プロシア軍がドイツ化しようと侵攻してきたときにも激しく抵抗した。ポズナンの繁栄に重要な役割を果たしたこのバンベルグの移民を称え、両手に水桶を持った「バンベルグの娘」の像が旧市庁舎広場に建てられている。

その旧市庁舎広場には、毎日正午になると多くの人が集まってくる。それは、鐘の音とともに旧市庁舎の時計台から2匹のヤギが顔を出すからだ。この仕掛け時計にも言い伝えがある。

時計台は1511年のポズナン州知事のお披露目に合わせて公開された。このとき、祝宴を準備していた料理人はうっかり鹿肉を焦がしてしまい、慌てて代わりの食材にしようとヤギを2匹盗んだのだが、ヤギは市庁舎の時計台に逃げ込んだ。招待客は棚に頭をぶつけたヤギを面白がって見ていた。

州知事はこの騒ぎを喜び、その後時計台に機械仕掛けのヤギ2匹を取り付ける気まぐれな令を出したという。料理人がどうなったのかは謎だが、鞭打ちの刑を受けたという話もあるそうだ。(みかん。写真も)

バンベルガの名のつくホテル Zagroda Bamberska
http://www.zagrodabamberska.pl/ (英語ほか)

2匹のヤギのポーランド伝統料理レストラン Pod Koziolkami
http://www.podkoziolkami.pl/ (英、独、ポーランド語)

ポズナンの街ガイド(英語)
http://www.inyourpocket.com/poland/city/poznan.html

車の渋滞を緩和し、二酸化炭素削減対策にもなるとして、世界的に自転車の利用を活発化する動きが見られます。日本でも、国土交通省と警察庁が自転車専用道の整備を、京都市を含めて全国98か所のモデル地区で進めたり、環境省が埼玉県、兵庫県、京都府において、電動自動車の貸し出しを行うモデル事業を進めたりしています。

フランスの首都パリでは公共の貸自転車制度「べリブ」が、世界の都市から注目されています。ベリブとはフランス語の「ベロ」(自転車)と「リベルテ」(自由)を合わせた造語。渋滞や大気汚染の緩和を目的として、2007年にスタート、パリ市が運営しています。市内各地に設置された無人スタンドで好きな時に借りて、好きな場所で返却できる手軽さが好評で、すでに2700万人が利用しており、パリ市民や外国人観光客の足として定着、大成功を収めています。

さらには、2010年を目指して、ベリブの“電気自動車版”の導入準備も進めています。約4000台の電気自動車を用意し、30分間4ユーロ(1ユーロ約130円)程度で貸し出すそうです。温暖化対策の第二弾と位置付けられています。(モコちゃん)

「生活研究室」HP
http://www.ai-cube.co.jp/laboratory/03/2008/10/durable.html

レーシングドライバー中野信治公式HP
http://www.c-shinji.com/eco/vol02.html

1872年、東京・銀座は、大火事に見舞われた後、欧風のレンガ造りの街を建設し、江戸時代から大変身を遂げて日本の近代化を印象付けました。その頃に作られた碁盤目の街並みは今も残っています。

今日の銀座につながる街を設計したのは、アイルランド人の、トーマス・ジェームス・ウォーターズ。政府に雇用された建築技術者でした。ウォーターズによって、日本で初めて造られたレンガ建築は、アイルランドの首都ダブリンの建築物の影響を受けた2階建てのジョージアン様式の建物でした。

当時、銀座以外にレンガ造りの建物があったのは東京・丸の内。ロンドンのオフィス街をイメージして設計されました。ほかにも、舞踊会が開催された日比谷の鹿鳴館を造ったのもイギリス人の建築家ジョサイア・コンドル。いずれも日本の近代化を象徴する都市づくりのため計画されました。

銀座はその後、関東大震災や戦争で焼けても、復興を繰り返して今に至ってます。(くるみ)

http://www.ejrcf.or.jp/archive/db_shinbashi/3.html

フランスで、ある日本人の女性アーティストに熱い視線が集まっているのをご存じでしょうか。21歳の女性チェロ・ボーカリスト、分島花音(わけしまかのん)さんがその人です。チェロを弾きながら歌を歌う…ならば、クラシックかと思いきや、西洋人形のような衣装を着て彼女が歌うのは、なんとヴィジュアルロリータ系のポップミュージック。クラシックの音とエレクトロニックな音が融合し、不思議な魅力を持つ音楽世界を創り出しています。

分島さんがチェロを始めたのは3歳の時。その後、中学時代には弦楽アンサンブル・グループや、チェロ・デュオを結成し、音楽創作活動に入りました。高校の時にボーカルを始め、昨年5月に本格的にデビュー。その後まだ一年しかたっていませんが、すでにフランスやアメリカでもライブを行うなど精力的に活動しています。

特にフランスでは大人気。今年2月に行ったライブでは、あのマドンナを超える動員を記録したのだとか。7月には、パリで開催されたジャパン・エキスポにも出演し、大きな反響を呼びました。

ジャパン・エキスポは、日本のアニメやマンガを中心に日本の文化を紹介する世界最大規模のJポップカルチャーイベントで、今年は過去最大の15万人が来場しました。海外では、今、日本のポップカルチャーブームが起こっています。その勢いに乗り、人気急上昇中のユニークなアーティスト、分島花音さん。今後世界中にその名が広まっていきそうです。(パクチー)

分島花音 公式HP
http://www.kanonweb.jp/

ジャパンエキスポ公式HP
http://nihongo.japan-expo.com/

分島花音のパリでの公演についての記事
http://www.barks.jp/news/?id=1000047192


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