こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

高齢者から若者へワークシェアリングの欧州 Worksharing for the Young and Old

Posted on: 2009/10/16

昔、いつも通る駅前のケーキ屋さんで、朝も夜も無粋なおじさんが店番をしていた。それが、朝だけかわいい女性が店先に立つようになり、客も増えたように感じられた。そこでおじさんに「女性は客寄せパンダですか」と聞いたら、「いや、私が一日中働くのが大変なので、ワークシェアリングしたのだ」という“意外な”答えが返ってきた。

ワークシェアリングとは「仕事の分かち合い」のことで、オランダが発祥の地。1980年代初頭の大不況を乗り切るため、同国の政労使間で結ばれた「ワッセナー合意」に盛り込まれた。それが、社会福祉への関心が高い欧州全体に瞬く間に広まった。

シェアリングと言っても、厳密にはさまざまな形態があり、いちばんポピュラーなのは法定労働時間を短縮して雇用創出を図るものだ。これだと時間当たり労賃が高くならないと労働者は所得減となる。もっとも、減給されることを前提に、1人分の仕事を複数で分けるジョブシェアリングという形態もある。

生産性が上がらない昨今、欧州でいちばん考えられているのが、高齢者の労働時間を削って、その分を若年労働者に振り分ける形。高齢者は年金をもらっているので、パートタイム型の短時間労働でもいい。これから結婚、子育てする若い世代にはぜひ正規雇用の機会を与えたいというのが欧州各国の普遍的な考え方なのだ。

振り返って日本の場合、年金受給年齢が上がるに従い退職年齢も引き上げられ、高齢労働者が跋扈。それに経済低迷も加わって、ますます若い世代の雇用環境は厳しい。一部は正規雇用されず、先行き不安のままパートタイマー、フリーターなどの状態を強いられるため、とても結婚、子育てどころではない。
ケーキ屋のおじさんのように、欧州を見習い、老人は減給を覚悟しても若い世代に雇用の機会を与える必要があるのかも知れない。(日暮らし)

All About よくわかる経済
http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/CU20020103A/ 

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構
http://www.jeed.or.jp/data/elderly/research/download/syogai14_13.pdf#search=’

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