こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for December 2009

ヴィータウタス・ランズベルギス氏が11月に来日した。1990年代、ソ連からの独立運動を指導したリトアニアのサユディス運動の中心メンバーであり、その後同国最高会議(国会)議長を務め、現在は欧州議会があるストラスブールでリトアニア代表を務める。一方で、彼は音楽家でもある。リトアニアを代表する作曲家で画家のチュルリョーニス(1875~1911)の研究者で、しかも彼自身がピアノの演奏者だ。

1932年生まれの77歳だが、多忙な毎日。今日、そんな中での来日だった。時に茶目っ気があり、時にとても鋭い眼差しで話をする本人を目の前に、政治家としての話が聞けただけでなく、彼の演奏するピアノの繊細な音色まで聴けたのはとても幸運だった。

記者会見の席でランズベルギス氏は、冷戦終結にもつながった民主化の流れの一つであるバルト三国の「人間の鎖」について触れた。こうした動きは、民主化を求めていた共産圏の国々だけでなく、モスクワの民主化運動にも力を与え、帝国(ソ連邦)を崩壊させた。

だが、20年経った今日、自由を取り戻した国々も経済危機の影響を受け、社会主義時代を懐かしむ人々もいる。ランズベルギス氏は「20年とは長い時間ではない。人々の気持ちの動きを注意深く見ていかなければならない」と話した。

レクチャー・コンサートでランズベルギス氏は、チュルリョーニスが活動をしていた20世紀初頭の背景、そして彼の芸術に対する姿勢について講演した。モデレーターを務めた沼野充義東大教授は最後に、恐らく誰もが聞きたかった質問を投げた。音楽家と政治家はどう両立できるのか。ランズベルギス氏の答えは単純明快であった。「人のために働くこと、説得し伝えること、そして人の話を聴くこと、これらは音楽家であろうと政治家であろうと同じなのだ」と。(みかん)

駐日リトアニア大使館の案内ページ
http://jp.mfa.lt/index.php?-875580666

リトアニアやチュルリョーニスにまつわるブログ 
http://ciurlionis.exblog.jp/13023632/

時事通信報道
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200911/2009112000738

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師走で冬空が続く中、たまたま天気の良い日に横浜に行き、港の見える丘公園にある県立神奈川近代文学館をのぞいてきました。偶然にも、日本初の女性歌舞伎作家・長谷川時雨の生誕130年を記念して、生い立ちから業績までを紹介する展示会が開かれていました。

長谷川時雨は、明治から昭和の時代を生き、第一線で女性作家の育成や社会啓蒙に努めた文学者です。日本初の弁護士の一人であった父と御家人家庭出身の母との長女に生まれ、親の方針で学問から遠ざけられて育ちました。

時雨は、独自の読書や華やかな交流の中から芸術の道を切り開きました。母が経営していた箱根の旅館・新玉の湯は当時、作家・知識人、有力者の集まる社交場。時雨はこの場所で感性や思想を深めていったのでしょう。激動する時代の中で活躍した女性を見たとき、フランス革命の時代に名を残したポンパドゥール夫人を思い出しました。

ポンパドゥール夫人はルイ15世の寵愛を受け、その美貌と知性で政治を陰で動かしていたといわれた女性です。銀行家の娘に生まれ貴族の子女以上の教育を受けて育ち、長じてのち超一流のサロンに出入りするだけでなく、自らサロンを開き、ヴォルテールなどの啓蒙思想家や芸術家との親交を深めました。

そもそもフランス革命時代には女性が活躍し、社会を動かし、歴史に名を残した人物が多くいます。いずれも、しなやかに、優雅に、たくましく、信念を持った女性の人生が垣間見えます。(くるみ)

http://www.kanabun.or.jp/

フランス・パリから東に500キロほど離れた、ドイツとの国境に近い街、ストラスブール。アルザス地方にあるこの街には、毎年クリスマスの時期になると、国内外から200万人以上もの人が訪れます。みんなのお目当てはというと、それは、マルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)。

東京国際フォーラムでのマルシェ・ド・ノエルの様子

フランスでは、この時期になると街や村にも飾り付けがされ、イルミネーションも点灯、みんなのクリスマス気分が一気に盛り上がります。ストラスブールのクリスマス市はフランス国内でも最大級で、市全体がにぎわい、観光客もクリスマススピリットで満たされます。

東京国際フォーラムでのマルシェ・ド・ノエルの様子

開催期間は毎年11月下旬から12月31日までの1ヶ月間。ストラスブール大聖堂前やオペラ座前の広場には、木でできた小さな山小屋風のお店が軒を連ねます。クリスマスのオーナメント(装飾品)が売られ、アルザス地方の名物料理タルト・フランベやクグロフなどを出すミニレストランも。見て買って食べて楽しめる場所なのです。

マルシェ・ド・ノエルの歴史は古く、なんと1570年から400年以上も続いています。アルザス地方の人々はもちろんのこと、フランスの他の地方の人々やドイツなど周辺国の人たちも毎年楽しみにしており、今では12月に欠かせない伝統的なイベントとなっています。

東京国際フォーラムでのマルシェ・ド・ノエルの様子

ストラスブールはフランスの中でも寒いといわれる街で、特にクリスマスシーズンはマルシェ・ド・ノエルを歩きまわっていると体が冷えてきます。そんな時、体を温めてくれるのがヴァン・ショー、つまりホットワイン。赤ワインに柑橘類やシナモンなどを入れて加熱したもので、芯から体がぽかぽかしてきます。

このマルシェ・ド・ノエル、今年東京にやってきました。フランス国外では初開催だとか。本場に比べるとかなりかわいらしい規模ではありますが、雰囲気は十分楽しめそう。有楽町の東京国際フォーラムの広場で12月25日まで開催されています。興味のある人はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。ホットワインもありますよ!(グルマンディーヌ)

参考URL:
マルシェ・ド・ノエル(東京)公式HP: http://www.t-i-forum.co.jp/noel/
マルシェ・ド・ノエル(ストラスブール)公式HP:
http://www.noel.strasbourg.eu/
ストラスブール観光: http://www.otstrasbourg.fr/

先日、私のピアノの先生のサロンコンサートに行ってきました。ショパンの「華麗なる円舞曲」「子犬のワルツ」などのワルツを中心とした演奏でした。来年2010年はショパンの生誕200年にあたります。このポーランドが生んだ偉大なる作曲家をたたえて、日本国内では「ショパンイヤー」として様々な催し物が開かれる予定です。

200年祭を前にまず今年12月、「永遠のショパン」と題された2枚組CDアルバムが発売されました。「ノクターン」「雨だれ」「幻想即興曲」など名曲を収めたアルバム。ショパン・コンクールで優勝したマルタ・アルゲリッチさん、スタニスラフ・ブーニンさんらの演奏が収録されています。

毎年ゴールデンウィーク恒例の東京フォーラムで行われるクラッシック祭り「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン熱狂の日音楽祭2010」では、「ショパンの宇宙」いうテーマで、ショパンが取り上げられます。さらに2月にはショパンイヤー開幕コンサートが開かれ、5月にはショパンの胸像除幕式が東京藝術大学で予定されています。

1810年にポーランドで生まれたフレデリック・ショパンは、8歳の頃から演奏活動を開始し、1831年パリに渡ってからは祖国の地を踏むことなく、1849年に肺結核で亡くなりました。パリではシューマンやリストなど当時のヨーロッパを代表する音楽家と親交を持ち、パリ社交界で人気者となる一方、持病の肺結核と闘いながら生きていました。ショパンに最も影響を与えたと言われる、ジョルジュ・サンドとの燃えるような恋もありました。

そんな波乱に満ちた生涯を過ごしたショパンのピアノ曲が、来年は様々なところで聞けそうです。(モコちゃん)

駐日ポーランド共和国大使館
http://www.tokio.polemb.net/index.php?document=81

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2010
http://www.lfj.jp/lfj_report/2009/05/post-506.php

毎年、クリスマス時期に、赤い服を着て白ひげ姿のサンタクロースが至るところに現れます。「このおじいさん、もともとはどこの人なの」?多くの子供たちは自然にこんな疑問を持つでしょうが、この答えは簡単。サンタの故郷は、フィンランドの北極圏にある街ロヴァニエミで、北緯66度33分の北極線上にある「サンタクロース村」なのです。

この村はもちろん観光客向けに造られたものです。敷地の中にはサンタクロースの部屋があり、“本物”のサンタさんがいて、子供たちと話をしたり、写真を撮ったりしてくれます。また、ここにはトナカイの牧場、土産物屋、郵便局もあり、郵便局では世界中の子供たちからサンタさんあての手紙を受け付けています。

同村の説明によると、サンタクロースはもともとロヴァニエミのさらに北300キロ、北緯68度のコルヴァトゥントゥリというラップランドの山中に住んでいたのですが、トナカイに与えるえさが不足し、また、毎年子供たちに会うには遠すぎるところなので、ロヴァニエミに引っ越してきたということです。

ただ、広く伝えられるところでは、サンタクロースは4世紀にトルコで司祭だった聖ニコラスがモデルで、昔から、ヨーロッパでこの聖人の祝日に贈り物をする習慣があったのです。20世紀に入り、米国などでサンタの故郷は北極であると言われるようになり、フィンランド国営放送局が1927年にいち早く、「コルヴァトゥントゥリが正式な“住居”」と宣言しました。そこでサンタの故郷はフィンランドと言われるようになったのです。

クリスマス時期に、ロヴァニエミのサンタ村に届く手紙は毎年、数十万通。特に、日本の子供たちからの手紙が多く、年約10万通に達すると言います。サンタさんは原則的に返事を書くことをしていますが、これほど数多いとすべてに出すのは無理かも。となれば、サンタさんの目に止まるよう、手紙はフィンランド語か英語で書き、さらには絵などを添えるといいのかも知れません。(日暮らし)

http://www.santatelevision.com/jindex.html
http://www.mift.net/shop/finlandsantaclausvillage.shtml
http://www.jf-santa.org/new/index.php/santaletter
http://www.tabicom.com/contents/des2/finland/f1.html

2010年までにEUを競争力ある経済圏にしようとする戦略の一環として、2007年に提言されたEUにおける特許制度の一元化がこのほど、合意されました。特許紛争の処理にあたるEU特許裁判所も創設されることとなり、特許においても欧州統合が進みます。

現在、ヨーロッパでの特許取得には、アメリカや日本と比べて大幅な費用がかかると言われています。外国で特許申請をする場合、それぞれの国に“直接出願”する以外に、“パリ出願”“PCT出願”と呼ばれる国際条約に基づいた方式があります。さらに、ヨーロッパにおいては、“EPC”と呼ばれるものもあります。

“EPC”は、1973年にミュンヘンで調印された欧州特許条約。欧州における特許手続きを一括化するため、ドイツにある欧州特許庁に出願して認められた特許は、そのまま欧州の主要国で特許が認められたことになります。ドイツ語、英語、フランス語で出願可能で、特許が認められた後、権利取得したい国の言語で翻訳文を提出すればいいのです。

ただ、EPCはEUの司法権が及んでいないため、同じ案件の特許裁判が複数国で同時に行われるケースも見られます。産業界に期待される“欧州共通の特許”がスタートするためには、EU広域にわたる司法制度に取り組む必要がありますが、これは早ければ今後数年のうちに開始されるという明るい見通しも出ています。

欧州特許庁は、米国特許庁、日本特許庁と併せて三極特許庁と呼ばれています。欧州で展開する企業にとっても好ましい影響を与えそうですね。(くるみ)

http://www.cqpub.co.jp/dwm/contents/0069/dwm006901500.pdf

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世界の名高い観光名所で、実際に見ると、「なーんだ。こんなものか」とがっかりするところがある。その「世界三大がっかり」は、一般的にシンガポールのマーライオン、ブリュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚の像といわれるが、このほかシドニーのオペラハウスやローマの真実の口を含めるといった諸説がある。ただ、どの「三大」にも人魚の像は入っており、その意味で“折り紙付きの”がっかり名所なのであろう。

 デンマークが生んだ偉大な童話作家、アンデルセンの作品に「人形姫」という物語がある。そのバレエ劇を王立劇場で見た同国の有名なビール会社、カルスバーグの2代目社長カール・ヤコブセンが感動、彫刻家のエドワード・エリクセンに依頼して、1913年にこの人魚の像を建てたという。

普通、人魚というと、上半身が女性、下半身が魚なのだが、この像は、ふとももも分かれており、より人間に近いのが特徴。大きな石の上に座った形で、身長はわずか80センチと小さい。多くの観光客は想像してものより小さめであるため、「なーんだ」の感覚を強く持ってしまうのだろう。

1964年、98年の2回にわたり、何者かによって首が落とされ、84年には腕がもぎ取られる被害に遭っているほか、2003年には爆破までされた。髪や全身をペンキで赤く塗られたことも数多い。なんとも災難に遭いやすい“女性”なのだ。表情が少し寂しげであるのは、こうした運命をはかなんでのことかも知れない。

コペンハーゲンは今年、しばしば大きな会議が開かれた。2016年のオリンピック開催地を決める会議、2010年サッカーワールドカップ(WC)の組み合わせ抽選会、さらには、気候変動に関する世界会議COP15も。オリンピック開催地は東京が外れてがっかり、日本が欧州最強国のオランダと一緒の組になったWC抽選会もがっかり。せめてCOP15では各国がしっかり温暖化対策の責任を確認し、がっかりにならない結果を出してほしい。(日暮らし)
 

http://chusan.cool.ne.jp/wadai/wadai54/wadai54-2.htm
http://www.nta.co.jp/ryoko/tourcon/2003/030220_1/
http://www.neko.dk/denmark/havfrue.htm


自由で活発な発言を歓迎します。

ただし書き込みをする際には、以下の行為は禁じられております。
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このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

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