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欧州共通の特許制度、新設へ A Common EU Patent System

Posted on: 2009/12/17

2010年までにEUを競争力ある経済圏にしようとする戦略の一環として、2007年に提言されたEUにおける特許制度の一元化がこのほど、合意されました。特許紛争の処理にあたるEU特許裁判所も創設されることとなり、特許においても欧州統合が進みます。

現在、ヨーロッパでの特許取得には、アメリカや日本と比べて大幅な費用がかかると言われています。外国で特許申請をする場合、それぞれの国に“直接出願”する以外に、“パリ出願”“PCT出願”と呼ばれる国際条約に基づいた方式があります。さらに、ヨーロッパにおいては、“EPC”と呼ばれるものもあります。

“EPC”は、1973年にミュンヘンで調印された欧州特許条約。欧州における特許手続きを一括化するため、ドイツにある欧州特許庁に出願して認められた特許は、そのまま欧州の主要国で特許が認められたことになります。ドイツ語、英語、フランス語で出願可能で、特許が認められた後、権利取得したい国の言語で翻訳文を提出すればいいのです。

ただ、EPCはEUの司法権が及んでいないため、同じ案件の特許裁判が複数国で同時に行われるケースも見られます。産業界に期待される“欧州共通の特許”がスタートするためには、EU広域にわたる司法制度に取り組む必要がありますが、これは早ければ今後数年のうちに開始されるという明るい見通しも出ています。

欧州特許庁は、米国特許庁、日本特許庁と併せて三極特許庁と呼ばれています。欧州で展開する企業にとっても好ましい影響を与えそうですね。(くるみ)

http://www.cqpub.co.jp/dwm/contents/0069/dwm006901500.pdf

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