こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for March 2010

首都ブタペストから南へ、車で4時間ほどのところに位置する、ハンガリーの古都ペーチ。2010年の「欧州文化首都」として、ドイツのエッセン、トルコのイスタンブールとともに選ばれました。今年1年間、様々な文化イベントが繰り広げられます。

ペーチはハンガリー・ルネサンスを代表する詩人ヤヌス・パンノニウス(1434~1472年)の精神が今でも残っている町です。1459年に司教となったパンノニウスは、遺骨がこの町の大聖堂に埋葬されています。また、14世紀にはハンガリーの国内最古の大学が創立されました。

1543年から約150年にわたりオスマントルコに占領されたため、イスラム教寺院など当時の建物も残っています。その一方、ローマ時代の初期キリスト教墓地の遺跡には、内部に壁画が描かれていました。宗教美術としても非常に貴重で、世界遺産にも登録されています。

ペーチは現在、京都府宇治市に対して、友好都市提携の申し出をしているそうで、宇治市は調査団を派遣する予定とか。両氏とも古都であり、世界遺産も有する共通性を持っています。

キリスト教、イスラム教両文化の香りを感じることができるペーチに、足を運んでみたいですね。(モコちゃん)

日本ハンガリー友好協会 
http://www.jpnhun.org/

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もしイギリスのロックミュージシャンたちがいなかったら、ブルースはとっくに滅んでしまっていただろう。マーティン・スコセッシが総指揮をとり、マイク・フィギスが監督した映画『レッド、ホワイト&ブルース』(2004年)を見ると、そうした事実がひしひしと伝わってくる。

1960年代より以前のアメリカでは、根強い人種差別のため黒人によるブルースは風前の灯だった。しかしイギリスでは、米軍放送や輸入盤のレコードを通してブルースを発見した若者たちによって熱狂的に受け入れられていく。ビートルズやローリングストーンズも最初はブルースバンドとしてスタートし、独自のブリティシュ・ロックの世界を切り開いていったのだった。

この映画では、エリック・クラプトンやジェフ・ベックといったロック界の重鎮たち(この2人に、ジミー・ペイジを加えればロックの3大ギタリストとなる!)も登場し、切々とブルースへの愛を語るのだ。「僕はブルースの伝道師だと思っている。僕がやらなきゃ、誰がやるんだ」と語るクラプトンのまなざしが実にクールだし、傷ついたよれよれのギターでブルースを演奏するベックの姿には思わず涙が出てくる。

映画のラストで登場するB.B.キングのコメントがまた凄い。「もし彼らが世界に向けてドアを開いてくれなかったら、私は死ぬまで暗闇の中で苦しんでいただろう。彼らには本当に感謝しているよ」。

映画『リービング・ラスベガス』のマイク・フィギス監督は、自身イギリス人のミュージシャンであるだけに、映画でブリティシュ・ロック誕生の熱い時代を伝えてくれるとともに、ブルースのもつ限りない魅力をも僕たちに教えてくれた。ブルースが滅びてしまったら、R&Bもソウルミュージックもヒップホップも登場することはなかっただろう。音楽を愛する人は、この映画をぜひ見てほしい。(ロニ蔵)

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%80%81%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9-DVD-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%82%B9/dp/B0006ZXESY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1268646002&sr=8-1

フィンランドには18万8000の湖が点在しています。多くのフィンランド人は、湖畔に別荘を持っていて、夏の間はそこで過ごします。サウナで身体が温まったら、湖に下りて行き、ザブンと水の中へ入って身体を冷まし、そしてまたサウナへ入って温めるということを繰り返します。

フィンランド大使館のキマネン参事官によると、それを繰り返すと、スポーツをする時に感じるような爽快感を感じ、最高に気持ちが良いのだそうです。

湖の水は美しく、夕方であれば、沈みゆく太陽を見ることができる。時には白鳥などの水鳥が飛んでいる姿も目に飛び込んできて、まさに大自然と一体になる感覚を全身で感じられるとのこと。

昼間は森の中でベリーを摘み、スポーツを楽しんだり、散歩をしたり。そして家に戻ってサウナに入り、サウナで燻したソーセージやビールを味わい、大切な人たちとゆっくりと時間を過ごす。なんと豊かな生き方でしょう!

映画『かもめ食堂』の荻上直子監督も撮影後にわざわざフィンランドへ戻り、一週間、フィンランド式の充実した素晴らしい休みの過ごし方をしたとか。

みなさんも、フィンランドへ旅した際にはぜひサウナを体験してみてはいかがでしょうか。サウナつきのホテルがあるほか、日本の銭湯のような公共のサウナも。映画『かもめ食堂』に登場したヘルシンキの公共のプールとサウナは、今も街の人々に利用されています。きっと地元の人たちと一緒にゆっくりと流れる北欧タイムを楽しめることでしょう。(パクチー)

The Finish Sauna Society(英語のみ)
http://www.sauna.fi/welcome.html

フィンランド大使館
http://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentlan=23&culture=ja-JP

かもめ食堂に登場した、ユルヨンカトゥの公共プール
http://www.hel2.fi:80/liv/eng/yrjonkatu.html

背が高く、花弁も大きいひまわりは、その形や色が太陽のような印象を与えるだけに夏を感じさせ、心を浮き立たせてくれる。そのひまわりだけが集中的に植えられた場所がスペイン・アンダルシア地方にあり、丘陵一面に広がった黄色い花畑は圧巻だ。だが、当然のことだが、見られる時期が限られるのが難点だ。

イベリア半島の南端の都市セビリアから主要道路でコルドバに向かう途上にカルモナという町がある。この辺りは、なだらかな丘陵地形のままに一面ひまわりが植えられている。開花の最盛期は6月から7月にかけてで、アンダルシアの乾いた空気、澄んだ青い空とマッチして、花の鮮やかさが一段と増すという。

私がここを訪れたときは3月だったので、残念ながら、まだ背丈の伸びない緑の草が生えているだけ。ガイド氏は「この丘陵を見、形状を記憶したあとに、目をつぶって黄色いひまわりが満開になった光景を想像してください」などと言うが、虚しさを増すばかりだった。

スペインで経験できなったせいか、“見渡す限り一面のひまわり”という光景に過度のあこがれを持った。そこで、「日本にもないか」と探したら、意外にもかなりの数で存在していた。特に、広大な土地がある北海道の北竜市には約19ヘクタールに100万本以上が植わっている「ひまわりの里」があり、ここが日本一の規模。さらに名寄市には、12ヘクタール、約70万本の畑がある。

関東近辺にも中規模のひまわり畑が数多く、やはりこの花への思い入れを持っている人が多いことを物語っている。その中でも比較的有名な新潟県津南町の「ひまわり広場」を見てきた。信濃川沿いの段丘、沖の原台地にあり、休日でもあったので大勢の観光客で賑わっていた。

ただ、写真で見るカルモナのひまわり畑とは少し違う。思うに、その原因は気候だ。やはりひまわりは、乾燥した地中海気候の青空の中がいちばん似合うのでは。(日暮らし)

http://www.idemitsu.co.jp/moconet/archives/spot/hana2003/line1.html 

http://www.himawaribatake.net/list.php

http://www.geocities.jp/cocotabi_cafe5/spain.html

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下におかれたデンマークで、二人の実在したレジスタンスを映画化した「誰がため」。本作品はデンマーク・チェコ・ドイツによる製作で、2008年度のデンマーク・ゴールデングローブ賞や、デンマーク・アカデミー賞を受賞している。

レジスタンスを貫き、戦い続けた―コードネーム“フラメン”と“シトロン”―を演じるのは、デンマーク人の俳優で世界的に活躍するトゥーレ・リントハートとマッツ・ミケルセン。二人の間に息づく呼吸から、レジスタンスに生きた貫徹さと、己の内側や家族など愛する人に向けられた人間性を感じる。

ドイツ国家警察が、どうしても捕まえたかった“フラメン”と、バディーのように共に生きた“シトロン”。状況や情報が交錯する戦火中において、自分たちが何のために活動してきたのか時に見失い、迷い、それでも、信念を貫いて進み続けた姿が印象深い。逃げ場がないほどに追われて自ら命を落とす“フラメン”と、銃撃戦の末に死亡した“シトロン”。それぞれ死の直前、目標を達成し得た実感は判然としなかったかもしれない。それでも、彼らは存在していたことが、この映画を通して見えてくる。1951年に米政府より二人には勲章、栄誉が与えられている。

第二次大戦中、中立国を維持した隣国スウェーデンには、デンマークからのユダヤ系市民の大半が逃れたという。デンマークやスカンジナビアの歴史に触れられる映画だとも思った。(くるみ)

http://www.alcine-terran.com/tagatame/

先日、宝塚歌劇団星組公演「ハプスブルクの宝剣」を観劇しました。舞台は18世紀のヨーロッパ。ユダヤ人居住区で育った主人公エリヤーフーは、ユダヤ律法をドイツ語に翻訳して、ユダヤ思想を広く伝えようと意気揚々と留学先のイタリアの大学から戻ってきました。ところが、排他的な地元の人々からは拒否され、さらに身分の違いから恋人とも結ばれず、ユダヤ社会からも締め出されてしまいます。

その後、エリヤーフーはキリスト教に改宗し、エドゥアルトと名前を変え、ウィーン宮廷で新しい人生を歩みだしました。オーストリアの王位継承者マリア・テレジアの結婚相手であるフランツに仕え、その能力の高さゆえ、めきめきと宮廷内で頭角を現し、「ハプスブルクの宝剣」と称されるまでの存在に。その一方で、マリア・テレジアから自分のかつての恋人にそっくりということで思いを寄せられ、それに耐え忍ぶ一幕も。

人間的に成長していくエドゥアルトの、葛藤や野望、ユダヤ人であることを隠して生きなければならない苦しさを、主役の柚希礼音さんが見事に表現しています。当時のヨーロッパ宮廷を忠実に表した舞台セットや、きらびやかな衣装にも目を見張りました。

観劇後は思わず劇中のテーマソングを鼻歌で歌いながら出てくるほどでした。ヨーロッパの歴史も勉強できる、それが宝塚歌劇の魅力です。(モコちゃん)

宝塚歌劇団
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/154/index.shtml

巻き毛のマンガリッツァ豚は、地中海系にルーツを持つハンガリー固有の種 提供:ピックサラミハンガリー(株)

この毛むくじゃらの豚は20年前、絶滅の危機に瀕していた。しかし、救済プロジェクトの一環として食用に繁殖させると、その上質で健康にもよい豚肉はハンガリー国内、ヨーロッパのみならず、米国でも食通の間で人気となり、2004年にはその希少性からハンガリー政府により国家遺産に指定された。

巻き毛のマンガリッツァ豚は、地中海系にルーツを持つハンガリー固有の種 提供:ピックサラミハンガリー(株)

毛むくじゃら豚は「マンガリッツァ」という品種で、このほど、ハンガリーの伝統企業ピックサラミハンガリー社により日本上陸も果たした。イベリコ豚や神戸牛にも似たその肉質は、栄養価も優れ、日本人の口にも合いそうだ。すでに日本でも多くのレストランがメニューに取り入れている。同社は3月に開催された国際食品・飲料展にも出展し、市場拡大中だ。

ハンガリーでの食べ方を聞いてみると、薄くスライスしたサラミは、ビールのつまみというよりは、パンにちょっとした野菜やチーズと一緒に挟んで朝食で食べたり、お弁当に持って行ったりするのが一般的だそうだ。

巻き毛のマンガリッツァ豚は、地中海系にルーツを持つハンガリー固有の種 提供:ピックサラミハンガリー(株)

マンガリッツァ豚は食用で繁殖させられ、結果として種の絶滅から救われている。こうした一挙両得もあるのだ。2010年は国際生物多様性年。(みかん)

ピックサラミハンガリー株式会社 http://www.picksalami.jp/
販売店舗やマンガリッツァ豚をメニューに取り入れているレストラン情報も。
ハンガリー料理情報
http://www.hungarianroom.com/new/

ハンガリー文化センター
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/hungary/index.html

国際食品・飲料展
FOODEX2010 http://www3.jma.or.jp/foodex/ja/index.html


自由で活発な発言を歓迎します。

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