こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for March 5th, 2010

バンクーバー冬季オリンピックの開幕式を見ていて印象的だったのは、国際オリンピック委員会(IOC)のジャク・ロゲ会長が、直前の練習中に死亡したグルジア選手に対し切々と哀悼の言葉を述べていたこと。華やかな舞台の中でも長い時間を割き選手を悼んだ姿勢に、私は、スポーツマン精神を持ち合わせた人だと強く感じた。

1980年から2001までIOC会長を務めたフアン・サマランチ氏は、自身優れたスポーツ選手であったわけでない。故国スペインのフランコ政権時代にスポーツ長官を務めた経験からそのまま同国オリンピック会長に就任し、それがIOCへの踏み台になった。どちらかと言うと、政治家、実業家である。

そうしたキャリアは決して否定されるものではない。オリンピックを商業化するという時代の要請の中では必要な人材だった。ただ、サマランチ時代は開催地の決定などをめぐり絶えず汚職のうわさが絶えなかった。そうした風潮からもう一度、原点に戻ろうとしたのかどうかは不明だが、サマランチ会長自身がロゲ氏を後任に指名した。

ロゲ氏はベルギー出身の外科医師。貴族の出であるためか、若い時からヨットに打ち込み、1968年のメキシコ大会から3大会連続で同国のヨット競技代表として夏季オリンピックに出場した。また、同国ラグビーチームの一員になったこともある。

会長就任後最初のオリンピックとなった2002年ソルトレーク大会では、選手村に滞在。それまではIOC幹部は当然5つ星ホテルと決まっていただけに、関係者を驚かせた。またドーピング問題にも厳しく対処した。アテネ五輪のハンマー投げで、ハンガリー選手がドーピング発覚によって金メダルを剥奪され、室伏広治選手が繰り上げ「金」になったことも記憶に新しい。

ロゲ氏の任期は2013年で切れ、次回ロンドン大会からは次の体制となる。果たして新会長は実業家か、政治家か、それともスポーツマンか。今後のオリンピックの動向を占う試金石になろう。(日暮らし)

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東京・九段にあるイタリア文化会館をはじめて訪れた時、真っ赤にそびえる斬新な建物に目を奪われました。鮮やかな色に感動し、イタリアのセンスはさすがだな、と感心したのを覚えています。ファッションの発信地・表参道の目抜き通りにあるニットブランド「ミッソーニ」も、くっきりした幾何学模様のマークが印象的です。

ミッソーニは1953年、イタリアのオッタヴィオ・ミッソーニとロジータ・ミッソーニ夫妻が設立しました。元々、編み機4台からスタートしたのだが、編み機がストライプしか編めないものだったので、ストライプ柄と幾何学模様だけとなり、結果的にミッソーニの商品のトレードマークになったそうです。もうひとつの特徴は美しい色彩。様々な色の組み合わせのタオル、カーディガン、カーペットなどの製品は、日々の生活を楽しませてくれます。

幾何学模様や美しい色彩のニット製品が爆発的な人気を呼んだミッソーニ。1998年から両親の跡を継いで、息子のヴィットリオさんが経営を担い、娘のアンジェらさんがレディス部門のデザインを担当、二男のルカさんはメンズデザインを担当しています。親から子へ、ミッソーニの伝統は受け継がれているのですね。(モコちゃん)
 
ミッソーニ(英語版)
http://www.missoni.com/ing.html

この4月、日・EUサミットが日本で開催されるにあたり、日本人学生のEUに関する興味や関心を高めようと、EU加盟国出身の女子留学生を使ったキャンペーンが企画されている。

その名も「EUガールズ」プロジェクトで、代表部公式ページから独立した双方向式ウェブサイトとなる。日本のトレンドセッターである女子の力に注目し、EUをブームにしてしまおう!というねらい。サイトでは、女子留学生がナビゲーターとなり、毎週更新されるブログ記事で、それぞれの出身国を紹介し、日本との接点についてエピソードを語ってもらう仕組みだ。

日本人が書いたヨーロッパ滞在記や紀行文はいくらでも見つかるけれど、ヨーロッパ人の書く記事は日本人読者にとって興味深いに違いない。日本語とあわせ英語または学生の母国語の2カ国語でアップされる予定なので、特に語学学習中の学生は要チェックだ。コメント機能でEUガールズと対話してみよう。

執筆に興味のある欧州出身女子学生は、ジャパンエコー社(Tel 03-3519-3515)までご連絡を。(みかん)

ジャパンエコー社 
http://www.japanecho.co.jp/index.html

駐日EU代表部
http://www.deljpn.ec.europa.eu/

サウナ文化で知られる国、フィンランド。
サウナという言葉もフィンランド語です。本場フィンランドではどのようにサウナを楽しむのでしょうか。フィンランド大使館のセッポ・キマネン参事官にお話しを聞いてきました。

フィンランド人にとってのサウナは、日本人にとってのお風呂と同じくらい、生活に欠かせないものです。その歴史は古く、現在のフィンランドの地に人々が暮らし始めた時に、家よりも先に作られたといわれるほど。北欧フィンランドでは、寒さは生命を脅かす存在でもあります。そんな地で、サウナは厳しい寒さから人を守ってくれる最も安全な場所として重宝され続けてきたのでしょう。

フィンランド人にとっていかにサウナが身近なものであるかは、数字からも想像することができます。フィンランドにあるサウナの数はなんと約200万個。フィンランドの人口は約530万人ですから、なんと2.5人に1つの割合になります。

一軒家には必ずサウナがあるほか、ヘルシンキなど都市部の集合住宅でも共用サウナがあり、マンションによっては戸別に設置されているところもあります。他に、街中には公共のサウナも。最近では、夏にはほぼ毎日、冬には大体1週間に1回使用する人が多いそうです。

サウナの仕組みは、サウナストーブに入ったサウナストーンを電気や薪で温め、そこに水をかけると、熱い蒸気が出て、サウナ室の温度があがります。電気式だと30分ほど、薪式だと4~5時間ほどでサウナストーンは熱ちっちに。また、古くからあるスモーク式では、蒸気のかわりに煙を部屋に充満させ、いったん窓から煙を逃がしたあと、煙の香りが残る中で温まります。この方法だと、暖まるまでに8時間ほどかかり、現在では利用されている数は少ないですが、独特の香りが楽しめることもあり、根強い人気があります。つづく。(パクチー)

The Finish Sauna Society(英語のみ)
http://www.sauna.fi/welcome.html

フィンランド大使館
http://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentlan=23&culture=ja-JP

日本サウナ・スパ協会
http://www.sauna.or.jp/

400年前、ルネサンス終焉の時期に写実描写的作品を生み出したミケランジェロ・メリージ・ダ・カラバッジョは、イタリアバロック絵画の先駆者となり、残された名画は光と影によるコントラストで知られる。映画「カラバッジョ 天才画家の光と影」は、まさに彼の人生と作品を描いている。

音楽、映像制作にもイタリアの才能を結集させ、アート感だけでなく、時代背景も十分楽しめる映画となっている。監督はアンジェロ・ロンゴーニ、音楽はアカデミー賞を3度受賞したヴィットリオ・ストラーロ、音楽は「イル・ポスティーノ」でアカデミー賞を受賞したルイス・バカロフが担当。ローマ美術監督局最高責任者のクラウディオ・ストリナーティと美術史家マウリッツオ・マリーニが監修した。主役のカラヴァッジョはアレッシオ・ボーニが演じている。

絵に「光」を取り込むことになった秘話のシーンや、新教皇に献呈する「ロレートの聖母」を描くのに愛する女性をモデルにしたことを咎められてローマから流転するシーンに、光と影が映像に効果的に用いられている。

カラヴァッジョは、聖人も人間と考え、「聖マタイと天使」を描き、教会から拒否されている。このため、彼が描写する絵からは、“世俗的な人間”“聖人”、どちらともつかない人間のイメージを感じることができる。

映画の最後はゲーテの一説でまとめられている。その言葉とは、「カラバッジョが苦悩した、短い生涯で制作された作品は永遠性を持っている」。(くるみ)


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