こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

ブルースの救世主 The Saviour of the Blues

Posted on: 2010/03/26

もしイギリスのロックミュージシャンたちがいなかったら、ブルースはとっくに滅んでしまっていただろう。マーティン・スコセッシが総指揮をとり、マイク・フィギスが監督した映画『レッド、ホワイト&ブルース』(2004年)を見ると、そうした事実がひしひしと伝わってくる。

1960年代より以前のアメリカでは、根強い人種差別のため黒人によるブルースは風前の灯だった。しかしイギリスでは、米軍放送や輸入盤のレコードを通してブルースを発見した若者たちによって熱狂的に受け入れられていく。ビートルズやローリングストーンズも最初はブルースバンドとしてスタートし、独自のブリティシュ・ロックの世界を切り開いていったのだった。

この映画では、エリック・クラプトンやジェフ・ベックといったロック界の重鎮たち(この2人に、ジミー・ペイジを加えればロックの3大ギタリストとなる!)も登場し、切々とブルースへの愛を語るのだ。「僕はブルースの伝道師だと思っている。僕がやらなきゃ、誰がやるんだ」と語るクラプトンのまなざしが実にクールだし、傷ついたよれよれのギターでブルースを演奏するベックの姿には思わず涙が出てくる。

映画のラストで登場するB.B.キングのコメントがまた凄い。「もし彼らが世界に向けてドアを開いてくれなかったら、私は死ぬまで暗闇の中で苦しんでいただろう。彼らには本当に感謝しているよ」。

映画『リービング・ラスベガス』のマイク・フィギス監督は、自身イギリス人のミュージシャンであるだけに、映画でブリティシュ・ロック誕生の熱い時代を伝えてくれるとともに、ブルースのもつ限りない魅力をも僕たちに教えてくれた。ブルースが滅びてしまったら、R&Bもソウルミュージックもヒップホップも登場することはなかっただろう。音楽を愛する人は、この映画をぜひ見てほしい。(ロニ蔵)

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