欧州文化首都、ハンガリーのペーチ Pécs: A European Capital of Culture
Posted 2010/03/26
on:首都ブタペストから南へ、車で4時間ほどのところに位置する、ハンガリーの古都ペーチ。2010年の「欧州文化首都」として、ドイツのエッセン、トルコのイスタンブールとともに選ばれました。今年1年間、様々な文化イベントが繰り広げられます。
ペーチはハンガリー・ルネサンスを代表する詩人ヤヌス・パンノニウス(1434~1472年)の精神が今でも残っている町です。1459年に司教となったパンノニウスは、遺骨がこの町の大聖堂に埋葬されています。また、14世紀にはハンガリーの国内最古の大学が創立されました。
1543年から約150年にわたりオスマントルコに占領されたため、イスラム教寺院など当時の建物も残っています。その一方、ローマ時代の初期キリスト教墓地の遺跡には、内部に壁画が描かれていました。宗教美術としても非常に貴重で、世界遺産にも登録されています。
ペーチは現在、京都府宇治市に対して、友好都市提携の申し出をしているそうで、宇治市は調査団を派遣する予定とか。両氏とも古都であり、世界遺産も有する共通性を持っています。
キリスト教、イスラム教両文化の香りを感じることができるペーチに、足を運んでみたいですね。(モコちゃん)
日本ハンガリー友好協会
http://www.jpnhun.org/
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2010/03/29 at 10:02 am
2010年の欧州文化首都は、広報誌『ヨーロッパ』2010年春号にも取り上げられています↓
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/magazine/2010/10spring.html