こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for April 5th, 2010

全国の書店員を中心にマンガ好きの人が選ぶ「マンガ大賞2010」。今年で3回目を迎えるが、大賞がヤマザキマリさんの『テルマエ・ロマエ』に決定した。お風呂をめぐる、今までにない視点のコメディマンガだ。

舞台は第14代皇帝・ハドリアヌス帝時代のローマ帝国。風呂の設計技師ルシアスが、現代日本の銭湯や家庭のお風呂、温泉にタイムスリップして、古代ローマと日本を行ったり来たりする。日本の風呂文化や技術に驚愕し、感心するルシアスの姿がかなり面白く描かれている。

銭湯の風呂上りに飲むフルーツ牛乳、家庭用お風呂のふたやシャワー、風呂の中で見るテレビ、果ては露天風呂を楽しむ野生の猿の光景…。びっくり仰天したルシアスは、その技術をローマに持ち帰り、早速試してみることに。その結果、斬新なアイディアとして市民や皇帝からも絶賛されたのだ。

作者のヤマザキさんは現在ポルトガル在住で、ご主人はイタリア人。この作品が生まれた源は、ご主人が「ローマおたく」で、普段の会話でもローマに関する話題が出てくる。それなのに、日々の生活では家にはお風呂や浴槽がない! 

古代ローマ人はお風呂が大好きで、公衆浴場に入っていたのに、現代ヨーロッパ社会ではそれもないという不満からこの現状をマンガにしてしまえ!と思ったそうです。おススメです。(モコちゃん)

マンガ大賞2010
http://www.mangataisho.com/

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今、もし西洋絵画を観たいと思ったらどうするか。答えは簡単。美術館へ足を運べばよい。東京であれば、上野に国立西洋美術館がある。しかし、約100年前、本物の西洋絵画は、西洋へ行かなければ見ることはできなかった。したがって、当時の日本の西洋画家たちは、本物を見ることなく油絵を制作していた。日本で本物の西洋美術をみられるようにしたい―そんな強い思いを抱いたのが松方幸次郎だった。

松方幸次郎は、川崎造船所(現川崎重工業)の初代社長だ。1865年、薩摩藩に生まれ、父親は、明治政府で2回首相の座に就いた松方正義。幸次郎が社長に就いた頃、船は受注してから造るのが常識だった。しかし、彼は時代を先読みし、先に船を造ってから販売するという当時では考えられないような決断をする。そして自らロンドンへ行き、見事船の販売に成功、巨万の富を得る。そしてその頃、彼はイギリスで、英国人画家のフランク・ブラングウィンに出会った。

ベルギー生まれのブラングウィンは大変多才で、絵画のみならず、壁画装飾や空間デザインなど、さまざまな分野で能力を発揮した人物だ。彼は若い頃、船乗りだったこともあり、造船風景や、船上風景などの絵画も多く描いていた。そんな共通性もあったため、2歳違いのブラングウィンと松方は、出会ってすぐに意気投合した。

松方はブラングウィンから絵画蒐集の協力を受けながら、1910年代後半から1920年代前半にかけて、西洋の絵画、彫刻、工芸品などを集めた。そのコレクションを展示する美術館を日本に作ろうと、美術館の建築デザインもブラングウィンに頼み、計画は進んでいった。「共楽美術館」と名付けられ、場所は麻布に予定された。しかし、この計画は惜しくも夢に終わる。金融危機がおこり、松方は集めた品々を手放さなくてはならなくなったからだ。さらに、イギリスに保管しておいたブラングィンの作品を多く含む作品も、倉庫の火災で燃えてしまった。

フランスに保管されていた松方コレクションは、サンフランシスコ平和条約により、一度はフランスの所有になったが、東京に美術館を創設することを条件に返還された。そうして建ったのが、国立西洋美術館だ。

松方の、日本でいつでも西洋美術を見られるようにしたいという想いは、時を経て実現した。ブラングウィンがデザインした美術館が建つことはなかったが、彼の協力で集めた作品群を、今日我々は自由に楽しむことができる。そう思うと、ブラングウィンの存在が近く感じられる。

国立西洋美術館では、5月30日まで、フランク・ブラングィン展が開催されている。共楽美術館の素晴らしい建築デザイン画や、ブラングウィンが描いた松方の肖像画なども見ることができる。(パクチー)

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

フランク・ブラングウィン展について
http://www.fb2010.jp/main/

川崎重工株式会社(松方幸次郎初代社長)
http://www.khi.co.jp/overview/hisotry/his_02.html

MO'CYCLEのデザイナー、モーゼス・シャリバー(左)とアーティストLAZEE © Copyright 2010 - MO'CYCLE Industries AB SWEDEN

EU各国から36の ファッションブランドが集まり、今回で第6回目となった展示・商談会weareurope。開催事務局によると、今年の特徴は、メンズ・コレクションや靴・小物が充実していることと、昨年は行わなかったランウェイ・ショーがあること。

「波」と名づけられたフィンランド出身マリタ・ヒューリナイネンの木のサンダル。見た目だけでなく、履き心地も柔らかそう。ユニークな形のバッグとのマッチングもいい。これらを基本形に、今後アレンジした商品も出していくそうだ。Marita Huurinainen

中でも4ブランドは、メンズのみの展示とした。興味深かったのは、MO’CYCLEというスウェーデンのブランド。デザイナーがバイクメーカー、ハーレー・ダヴィッドソン・スウェーデンとコラボレーションし、ライダー向けファッションを出したことから始まった。

いわゆるライダーから連想するレザースーツではなく、一見普通のジーンズの中にプロテクター素材を入れたバイク用ジーンズを始め、隠し柄の入った白いシャツや、ヒップホップファッションにも近いTシャツデザインは、ファッションにこだわる若いライダーの注目を集めるに違いない。生地選定や縫製はイタリアで行われているとのこと。

個人的には、マリタ・ヒューリナイネンの木のサンダルが気に入った。規模や事業年数にかかわらず、個性的なデザイン性をしっかりと持ち、品質がそなわっていれば顧客はついて来るのだ、という主張が、こうしたデザイナーから強く感じられた。(みかん)

weareurope
http://www.weareurope.com/ (オンラインカタログあります)

MO’CYCLE
http://www.mocyclejeans.com/JAPANESE/index.html

スタジオ マリタ ヒューリマイネン
http://www.maritadesign.com/

今、日本は空前のスイーツブームが続いていますが、先日かわいい猫が描かれた箱に入ったチョコレートを頂きました。細長いチョコレートの形が印象的で、聞くところによると、猫の舌の形を表しているそうな。

格式高いヨーロッパのスイーツみたいだなと思ったら、案の定ハプスブルク家ゆかりのウィーンで誕生した洋菓子店「デメル」のお菓子でした。デメルの歴史は長く、フランス革命の時代1786年にまでさかのぼります。1799年、ウィーン王宮御用達菓子となり、200年以上経った今でも世界最高峰のスイーツとして愛されています。

美貌の皇妃エリザベートが皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の誕生日に贈ったのがデメルのイチゴジャムだったという記録が残っています。また、そのフランツ・ヨーゼフ1世のお気に入りが「アンナ・トルテ」で、デメルの3代目女主人であるアンナの名を冠したトルテでした。ヘーゼルナッツの効いたチョコレートクリームとアンナジュース(オレンジピールやリキュールを配合)による大人の味わいです。

オーストリア皇帝としてヨーロッパに君臨したハプスブルク家の紋章をブランドマークにしており、まさに皇室御用達のお店。デパ地下でも最近はデメルのお菓子を入手することができますが、ウィーンに行って本場デメルのザッハトルテをいつか食べてみたいと思っています。(モコちゃん)

 
デメル・ジャパン
http://www.demel.co.jp/


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