こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

ヨーロッパで初めて“ワイン”と認められた甲州ワイン Koshu Wine Recognized in Europe

Posted on: 2010/04/16

和食が世界的なブームとなっているが、「和食にあうワインを日本で作って日本の農業を元気にしたい」という信念でワイン造りをスタートしたのがアーネスト・シンガー氏。


シンガー氏が目をつけたのが山梨県で栽培されていた甲州種という品種。7世紀から存在し、江戸時代には非常に美味なものとして珍重され、将軍家にも捧げられていた。その甲州種で白ワインが作れないかと白ワイン醸造の世界的権威であるボルドー大学のドゥニ・デュブルデュー教授に相談に行くが、答えはNO! 「食用ブドウは多くの糖分を含んでいるが、その糖分がアルコールに変わると、味がまったく残らない。ヨーロッパ原産のヴェニフェラ種(Vitis Vinifera)でないと美味しいワインは造れない」とのこと。シンガー氏はあきらめきれず、甲州種のDNAを調べてもらう。結果、甲州種はヴェニフェラ種と同じDNAを持っていた。


「1300年も前になぜ、ヨーロッパ原産の品種が日本に入ってきたのかわかりません。ただ、ヨーロッパ原産の甲州種は、日本の土壌で育ち、日本の風を受けながら、ブドウを実らせてきたのです。和食にあう画期的な白ワインを造れると確信しました」とシンガー氏。デュブルデュー教授の弟子を日本へ招聘し、2005年、ついに「甲州ワイン」Koshu Cuvée Denis Dubourdieu2004が完成した。

ところがここでまた難問にぶつかる。日本のワインは独自の醸造方法で造られていたため、ヨーロッパではワインと認められず、輸出が禁止されていたのだ。政府と交渉を重ねた結果、フランス基準で製造されていた「甲州ワイン」は初めてワインと認められ、Koshu Cuvée Denis Dubourdieu2006は、EU輸出認定第1号となり、「ガーディアン」や「フィガロ」といった雑誌も日本まで取材に訪れる。世界のワイン消費国フランスからの注文も増え、和食レストランだけではなく、フレンチやイタリアンの店にも置かれている。(酒バラ)

甲州ワインプロジェクト
http://www.koshu.org/index.html

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