こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

ビールが取り持つ縁 Sister Cities Brought Together by Beer

Posted on: 2010/10/28

群馬県高崎市で、姉妹都市であるチェコ共和国プルゼニ市との提携20周年を記念した「チェコファア」が9月1日から11月7日まで開催されている。両市の交流は、プルゼニ市に拠点を置くピルスナー・ウルケル・ビール社と、高崎市に工場を構えていたキリンビールが技術相互協力協定を結んだことをきっかけに始まった。高崎市が市制90周年を迎えた1990年に、日本とチェコでは初めてとなる姉妹都市提携が調印された。

今回のチェコフェアは、高崎市の市制施行110周年も重なったためにかなり大規模な記念イベントとなった。中でも目玉となったのが、人形劇大国チェコが誇るプロの人形劇集団の公演が市内で8回も行われたことだ。

チェコの人形劇は伝統があり、質も高い。チェコがハプスブルグ帝国の一部だった時代、住民たちはドイツ語を話すことを強要されていたが、子ども向けの人形劇だけはチェコ語の上演が許されていた。社会主義圧政下の時代も、人形劇によってニュースが伝えられたリ、社会風刺が行われていたというから、ドラマを超えたメディアの役割をも果たしていたのだろう。

高崎にやってきたのは、プルゼニ市で活動する「デバドロアルファ」。チェコでもトップクラスの人形劇団で、マリオネット(糸操り人形)87体とともに来日した。そのユーモラスな仕草に笑いが起こったり、まるで役者のように滑らかに動くマリオネットたちの姿にうっとりしたりで、人形劇の世界に魅了された人も多かったのではないだろうか?

その他にもチェコ生まれの芸術家アルフォンス・ミュシャ展やチェコの若手演奏家コンサートなど極めて芸術性の高い催しが行われた。参加型イベントとしては、チェコ料理教室やチェコ民族舞踏教室、チェコ伝統工芸教室などが開催された。このチェコフェアに先立つ8月25日から9月13日にかけて、プルゼニ市で「日本文化の日」が開催され、高崎市から書道、茶道、生け花、盆栽の第一人者が現地を訪れ、体験講座が開催された。

ビールがとりもつ高崎市とプルゼニ市の交流が、これからも末長く続くことを期待したい。                                  (ロニ蔵)

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