こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for November 12th, 2010

先日、ノーベル化学賞の受賞が決まった根岸英一教授、鈴木章教授は、記者会見で「若者は海外に出よ」「若い人もがんばれ」 と呼びかけた。日本人研究者が海外に行きたがらなくなっていることは、最近よく耳にする話だ。

そんな折、「知識源のグローバル競争における日独戦略的パートナー 協力進化の展望と可能性」と題して、日独の産学界から代表者を招いて東京で開催されたパネルディスカッションを傍聴した。

技術力や品質の高さへの追求など、共通する強みを生かし、日独が連携して研究を進めていくことが期待されている。そのためにはどのように目標を定め、進めていけばよいのだろうか。

パネリストのひとり、東京大学の濱田純一総長は、安定した時代は、経験豊かな教授の指導の下で若い研究者が学んでいくのが学問の世界では主流であったが、この時代には、変化に柔軟に対応できる若い人たちに活躍の機会を与えていくべきである、と発言。

日本学術振興会の小野元之理事長も、早急な研究成果を求めがちなトップダウンの支援ではなく、蒔いた種の中から将来性のある芽が出そうな研究を見抜き、若手研究者のイノベーションが製品化まで結びつくようなボトムアップ式支援の重要性を強調した。

ドイツでは既に、例えば製薬企業が実際に医薬品開発に学生を参加させて、製品化に役立てる試みがあるそうだ。高齢化社会など両国が取り組む課題について、文化の違いも研究チームでうまく生かしつつ、産学が協力していける環境が整うとよいと思う。(みかん)

ドイツ 科学・イノベーション フォーラム
http://www.dwih-tokyo.jp/ja/

Advertisements

ルイ・マル、カルロス・サウラ、ベルナルド・ベルドリッチ、ヴィム・ヴェンダース、ナンニ・モレッティ、パウロ・ローシャ、ジャック・ペラン…。

photo

ソウル・キッチン

「さて、映画ファンのあなたに質問です。上に挙げた人たちに共通することは何でしょう?」
「映画監督でしょ」
「正解です。だたし、もう一歩踏み込んでください」
「ヨーロッパの映画監督かな」
「正解。あと、もう一声ほしいですね」
「とても良質な映画を撮るヨーロッパの映画監督」
「かなり近づいてきましたね。ほとんど正解に近いのですが…」
「う~ん…。そうか。大阪ヨーロッパ映画祭の名誉委員長だ!」
「そうです。かなりの映画通ですね。映画検定があったら、間違いなく1級合格です。さらに付け加えれば、これらの監督たちは、実際にこの映画祭のために来日しています!」

今年で17回目を迎える大阪ヨーロッパ映画祭は、毎年11月に大阪市で開催される映画祭だ。この映画祭の特徴は、何と言っても上映作品の質が高いということ。世界中の映画祭の大半は映画産業の振興のために行われることが多いが、この映画祭の目的は日本と欧州の文化交流の促進にある。

だから上映作品を選ぶ際には、ただ単に娯楽的に優れているというよりも、観た後で深く考えさせられる映画かどうかということがポイントになっている。日欧に共通する課題やグローバルな問題などのテーマを採りあげた作品が多いのもそのためだろう。初回からこの映画祭の実行委員長として、陣頭指揮をとってきたパトリス・ボワトー氏が中心になって、世界各地の映画祭で話題になったヨーロッパ映画を選び、ヨーロッパ社会のもつ多様性がリアルに伝わるような作品を上映してきた。

photo

面影

例えば今年の映画祭(10月30日~11月23日)で注目を集めている『ソウル・キッチン』は、ギリシアからドイツにやってきた移民の話だ。世界の三大映画祭(ヴェネチア/カンヌ/ベルリン)を制覇して今最も注目されているファティ・アキン監督自身、トルコ系ドイツ人なので、多文化が共生しているドイツの現実がとてもリアルに描かれている。ただし、シリアルなタッチでなく、コメディタッチでソウル・ミュージックに乗って作品が展開していくというから面白そうだ。ヨーロッパ中を席巻したヒット作で、初来日するアキン監督との作品に関するディスカッションも予定されている。

他にも、ボスニア・ヘルツェゴビナの今を知ることができる『サラエボ、希望の街角(仮題)』(ヤスミラ・ジュバニッチ監督)や、今年のアカデミー賞にノミネートされた、ケルト神話をテーマにしたアニメ作品『ブレンダンとケルズの秘密(仮題)』(トム・ムーア監督)など、数々の話題作が登場する。

実行委員長のボワトー氏は、1988年にフランス大使館の文化担当者として来阪。大阪大学などでフランス語を教えながら、映画を通した日欧交流に情熱を傾けてきた。映画監督の経験もあり、ヨーロッパの映画作家や俳優たちと個人的なコネクションをもっている。彼の映画にかける並々ならぬ思いがなかったら、この映画祭の存続は難しかっただろう。

「作品の紹介だけでなく、いつか日欧の架け橋になるような映画を作りたい」というボワトー氏の夢が叶って、今年、大阪を舞台にした短編映画『面影』が完成した。昨年の映画祭のゲストとして来日した、ベルギーの名優ヤン・デクレール主演、万田邦敏監督の日欧コラボレーション作品で、映画祭のオープニング作品として上映されるという。映画ファンのあなた、ぜひお見逃しなく!!(ロニ蔵)

大阪ヨーロッパ映画祭
http://www.oeff.jp/

photo

丸の内カフェ会場の様子

いつもより早く起きて、7時半から1時間の丸の内カフェに参加してみた。ベルギーシリーズの第3回、テーマは「旅と写真」だ。ゲストに海外旅行専門誌『羅針』編集者・カメラマンの戸部勲氏を迎え、旅行先での写真撮影のアドバイスやベルギーの魅力を聞く。

撮影のアドバイスとしては、常にカメラを持ち歩き、テーマを決めて撮影するとよい、とのこと。戸部氏の場合は、鉄道や駅。被写体は列車や建物だけでなく、そこで出会った人々や駅のカフェ・バー、車中の食事も含む。雑誌掲載に至らずとも、取材メモ代わりにもなる。「持ち帰れないものを撮っておく」ということだ。

photo

丸の内カフェ会場の様子

テーマを決めておくと、その国や地域の特徴が見えてきやすいのかもしれない。駅のホームで見る別れの光景からは、ベルギー人の挨拶や愛情表現の仕方が分かるし、駅舎からはベルギーの伝統建築や近代建築の傾向が学べる。ベルギーの軽食、ワッフルの種類や食べ方も地方によって異なるそうだ。撮影実践のため、旅に出たくなった。(みかん、写真も)

photo

ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル
http://www.belgium-travel.jp/

丸の内カフェ
10月22日までベルギー ワロン&ブリュッセル フォトコンテスト入賞作品 写真展開催中
http://www.marunouchicafe.com/

ベルギーを代表するプレミアムクッキーの老舗・ジュールス デストルーパー
輸入総代理店 株式会社アメリコ http://www.americo.co.jp/item/destrooper/index.html


自由で活発な発言を歓迎します。

ただし書き込みをする際には、以下の行為は禁じられております。
・差別的なコメント
・フォーラムを荒らすような行為
・スパムメッセージ

このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

November 2010
M T W T F S S
« Oct   Dec »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

Blog Stats

  • 303,139 hits
Advertisements