こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for December 2010


リトアニアで美味しいものは、数え切れないほどある。どこの黒パンとも違う、しっとりとして味わい深い黒パン、用途の多いカッテージチーズやその他豊富なチーズ、ビールやハーブ酒、ハーブと一緒に燻したサバの燻製。ジャガイモや豚肉は日本の味とは全く異なる。そして蜂蜜も。スプレッドのように少し固めのものを黒パンに塗るなどしていただく。

リトアニアでは養蜂が盛ん。アウクシュタイティア国立公園には養蜂博物館もあって、各種巣箱や道具のほか、屋外では木製の彫刻で養蜂の歴史を紹介している。また、リトアニア語で、親友のことをBiteというが、これは「蜂」という意味。Biteという名前の携帯電話会社まである。

蜜蝋は、蜂蜜の巣を加熱・圧縮して作る。リトアニアでも蜜蝋が作られており、キャンドルを点すクリスマスには活躍する。ただ、火をつけてしまうには惜しいようなかわいらしい細工のろうそくも多い。これらはオンラインで日本でも手に入る。(みかん、写真も)

写真: 12月18日に、東京・中目黒でラトビアとリトアニアのクリスマス・イベントが開催された

主催:リガ・コレクション http://www.riga-gbs.com/index.html

© Sophie Delaporte

お台場のホテルグランパシフィック内にある“GALLERY 21”を訪れた。現在「ファッション」と「ランドスケープ」という2つのコンセプトを主題とした3名のフォトグラファーによる共同写真展が開催されている。

1人は日本人、その他の2人はフランス人で、それぞれ「VOGUE」などのファッション雑誌やコスメ・パフュームの広告といった業界で活躍している、まさに現代ファッションを代表する写真家たちと言っていいだろう。そのなかでも私が注目したのが「人の写っていない大都市」を撮影したジャン=ミッシェル・ベール(Jean-Michel Berts)だ。彼はもともと科学者で、その後写真家に転向したという異質な経歴を持つ。しかし考えてみると、はじめから写真家志望で写真を専門として経験を積む人もいるだろうが、他の業界、例えばもともと建築家だった人が、その後写真家として活躍するという話もよく耳にする。建築と写真においては、構図やラインといった部分では感性が似ているため、全く違った分野とは言いきれないのだが、ベール氏の場合も、科学と写真に何か共通点を見いだして、写真家としての道を選んだのだろうか・・・。

© Motohiko Hasui

さて、そんなベール氏は今回、「(人のいない)贅沢な時間」と題して、“City Portrait”の写真を出展している。場所は、ニューヨークのタイムズ・スクエア、東京の浅草寺・・・などなど。とにかく人の往来が激しいところなのに、見事に誰も写っていないのだ。彼の作品を観て、以前書店で目にしてとても衝撃を受けた「TOKYO NOBODY」という(東京を舞台に人が写っていない町並みばかりを集めた)中野正貴の写真集のことを思い出した。その時も不思議でしようがなかったのだが、どうすれば人が写っていない空間を創りだせるのか、CG加工しているのではないか?といろいろと考えをめぐらせてはみたのだが、どうやら今回の展示のほとんどがCG加工なしの、まさに人がいない絶妙なタイミングを狙ったショットだというから驚きだ。

© Jean-Michel Berts

「ファッション」と「ランドスケープ」の融合ということで、ニューヨークと東京、2大都市を舞台にしているが、「ファッション」が創り出す個性が都市のアイデンティティーを形成しているという視点に着目した写真もあり、そういったことを意識しながら写真を眺めてみると、より不思議な感覚で作品を楽しめるのではないかと思う。(さくら)

“STYLE”(会期:2010年11月30日~2011年1月10日)
http://www.gallery21-tokyo.com/jp/index.html
GALLERY 21(ホテルグランパシフィック LE DAIBA 3F)
http://www.grandpacific.jp/facilities/gallery/
KLEE INC PARIS TOKYO
http://www.klee.co.jp/

出来立てミンスパイ

クリスマスが近くなるとイギリスのグローサリーストアには、ミンスパイが並ぶ。キリスト教文化の中から生まれたお菓子で、その形状はキリストの眠る揺りかごを表わしたものだそうだ。何日も前からクリスマスの準備をするイギリス人の家庭では、定番となっている。

ミンスパイは、サクッとしたクッキー生地の中にドライフルーツを煮込んだミンスミートと呼ばれるフィリングが入ったお菓子である。日本ではあまりお目にかからない。

ミンスとは元来は、ミンス(みじん切り)にした肉、つまりひき肉のことで、ミンチの語源でもある。しかし次第に、ドライフルーツを主体としたものに変化したらしい。リンゴ、干しぶどう、柑橘類などと、ブランデー、砂糖、スエット(脂)、香辛料などを数時間煮込んでつくる。

私が始めてミンスパイを口にしたのは、イギリス在住のオランダ人の友人が手作りしたものだった。「今年も焼いたのよ。食べてね」とお土産にいただいた。このお菓子のおいしかったこと!

以来、クリスマスが近くなると私もミンスパイを食べたくなる。しかし、既製品のミンスパイはどうも手作りの味がしない。あまりおいしくないのだ。最初のミンスパイデビューが熟練主婦の手作りから入ってしまったものだから、ミンスパイは手作りでないとだめなのである。

いろいろなレシピを研究し、私も作り始めた。
フィリング作りから入るととても大変そうなので、既製品を買っている。買ったもので十分おいしくいただける。専用の焼き型も売っている。マフィンの型とはやや異なり、浅いものだ。中に火がよく通るような構図なのだと思う。日本語のサイトにレシピがあったので、よければお試しあれ。デリア・スミスというイギリスで有名な大御所の料理研究家のレシピも参考になりますよ。(ケリー)

デリア・スミス ミンスパイレシピ(英語)
http://www.deliaonline.com/recipes/cuisine/european/english/traditional-mince-pies.htm
ミンスパイレシピ(日本語)
http://britannia.cool.ne.jp/recipe/mincepie_j.html

12月7日、9日と2日に分けて開催された「ナビダデス会」(スペイン食文化協会主催)に先日参加させてもらった。「ナビダデス」はスペイン語の「ナビダ(La Navidad)」からきたもので、クリスマスを意味する。東京も街のいたるところでクリスマスイルミネーションが見られるようになり、このようなクリスマスを祝う行事が各所で行われているだろうが、個人的にスペイン風のクリスマスパーティーというのは初めてで、とても貴重な体験となった。

 会場は、恵比寿にあるスペイン料理店「SPANISH LOUNGE PARADOR」。スペインを代表する料理が次々と並べられ、かわいい筒状の容器に入れられた数種類の冷製スープやイベリコ豚のスライスとバゲット、パテやスペイン風オムレツなどの前菜は、とてもカラフルで目で見ても楽しめ、まさに料理の中にもスペインの情熱が息づいていると感じた。そしてスペインのメインディッシュといえば「パエリア」。厨房でシェフが仕込みをしている姿をずっと見ていたが、鍋から湧き立つ蒸気が食欲をそそり、できあがりを今か今かと待ちわびていた。「パエリア」が運び込まれたときは、会場のテンションも頂点に。じっくりと調理されただけあって、しっかりと海鮮の味がしみ込んでいて、食べごたえもあり、しっかりとお腹が満たされた。

 パーティーでは料理だけでなく、CAVAをはじめとするスペインのワインも参加者にふるまわれた。私はそれほどワインが飲めるほうではないのだが、どのワインもそれぞれに個性があり、大変おいしくいただいた。ワインをこよなく愛する人ならば、次回、是非スペイン食文化協会のイベントに参加されるとよいだろう。その晩ふるまわれたCAVAはミシュラン3つ星を獲得したレストラン、エル・ブジ(elBulli)のハウス・スパークリングワインに選ばれた、ロベルト・ホタ・ムール(ROBERT J. MUR)。とてもフルーティーで飲みやすく、かなりお高いのだろうな・・・と思っていたが、意外と一般庶民にも手が届くお手頃価格とあって、クリスマスにはもってこいのスパークリングワインではないかなと思う(ちなみに銀座三越などで取り扱いがあるそうだ)。スペイン食文化協会は今年8月に発足したばかりだが、スペイン製の食材やワインを日本で広める活動をしており、今回ROBERT J. MURのほかにも、アニマ・ネグラ(Anima Negra: 黒い魂)という、マジョルカ島の固有品種のブドウで作られた赤ワインがふるまわれるなど、すでに多方面で活動を広げられているのだなと感じた。

ちなみに余談だが、スペインのクリスマスは、一般にいう、「イブの日にサンタさんがプレゼントを運んでくる」といった習慣はなく、代わりに、年が明けて1月6日の「東方三賢人の日(Dia de los Reyes Magos)」がプレゼントの日なのだそうです。(さくら)

スペイン食文化協会
http://ameblo.jp/age-j/
SPANISH LOUNGE PARADOR
http://r.gnavi.co.jp/a242110/
elBulli
http://www.elbulli.com/
Anima Negra
http://www.annegra.com/

クリスマスパーティーに参加した時、知人から「サンタクロースを信じている姪からiPhoneを頼まれて…」という話を聞いた。大人になると、クリスマスのイルミネーションは気になるものの、「クリスマス=サンタクロース」を自発的に思い出すことがほとんどなくなっていることに気がついた。しかも、今の子どもたちは、サンタクロースにiPhoneをお願いするのか、などと多少のジェネレーション・ギャップも発見した。

それから街の話題を見てみたら、サンタクロースの話題が目に入ってくる。成田空港で海外から届くクリスマスメールの初便出発式にフィンランド・ラップランド州公認のサンタクロースが駆けつけたようだ。今年は約1005万通が届く見込みのようで、初便には約10万通が積み込まれたという(12月11日毎日新聞)。

また、同州公認のサンタクロースが銀座を訪れた。フィンランドの食器などを扱う「イッタラ(iittala)GINZA」(世界50カ国で展開)が同国の魅力を伝えようと招いたようだ。公認サンタに来てもらいたい場合はリクエストすることもできるようなので、特に子どもたちにとっては良い思い出になると思う。

そもそも、ラップランド州は、サンタクロースの出身地と考えられており、フィンランド政府はサンタクロース財団を設立して、家族でクリスマスを楽しめるための慈善活動などを行っている。サンタクロース財団公認・日本初のカステラが、創業120年の老舗和菓子店・森長(長崎県)から発売されている。とろける生カステラが人気で、売り上げの5%は世界の子どもたちに寄付されるという。

サンタクロースの活躍ぶりを見ていると、子どものころに感じたクリスマスの記憶が蘇って、なつかしい。昔みたいに、自分だけがイメージした特別な世界に思いを巡らせるのも悪くないかも。(くるみ)

サンタクロース村オフィシャルホームページ
http://santaclausvillage.jp/top.html
イッタラGINZA
http://www.iittalashop.jp/shop/ginza.html

中国では数千年、欧州でも一部では数百年も使われてきたとされる漢方薬が、2011年3月にもEU域内から締め出される恐れが出てきた。EUが2004年に公布した伝統生薬のガイドラインの猶予期間が終わり施行されるためで、医薬品として登録したもの以外、健康食品や食品の名目で販売できなくなる。欧州で開業している中国系漢方医や漢方薬店は、廃業か地下に潜るしかないと戦々恐々だ。

ガイドラインによると、伝統生薬としての登録は、申請日までEU内で15年以上の使用実績があることが条件となる。漢方薬のうち「六味地黄丸」(Liuwei Dihuang Wan)など日本でもなじみの薬は、むろん15年以上前から輸入されているが、ほとんどが健康食品として通関したため条件をクリアできない。登録費用が高いことも中小業者には打撃となっている。中国系業者らは「欧州から漢方薬がなくなってもいいのか」などの声も出ており、文化的な摩擦も懸念される。(しおせんべい)

心が不安になったり、現実逃避をしたくなったりした時、教会に行くと気分がスキッとすることがある。私の場合は、文京区目白にある東京カテドラル聖マリア大聖堂に行くことにしている。

聖堂に足を一歩踏み入れた瞬間、いつもその広い空間に思わず圧倒されてしまう。正面にある祭壇と十字架がまず目に飛び込んでくる。縦に長い十字架を見上げると、私の視線はいつも高い天井へと移っていく。

祭壇の対面には重厚感あふれるパイプオルガンが設置されている。その荘厳な雰囲気と圧倒的なスケールに、私はいつでも立ち尽くすばかりだ。

 東京カテドラルは、1945年の東京大空襲で焼失されるまでは木造のゴチック式の聖堂だった。現在の建物は建築家丹下(たんげ)健(けん)三(ぞう)氏の設計により、1960年に起工、1964年に落成した。丹下氏といえば、東京都庁やフジテレビ社屋の設計でも知られている。

 上空から見ると聖堂は、十字架の形をしている。ユニークな教会建築として内外に知られており、外国から数多くの見学者が訪れるというのもうなずける。

 聖堂の外には、フランス・ルルドの洞窟に似せてつくられた、東京版「ルルドの洞窟」がある。マリア様に対する信仰の気持ちから、フランス人宣教師がつくったそうだ。

 私が以前、訪れたことのある、ケルン大聖堂やミラノのドゥオーモのような、歴史あるゴシック建築とは異なり、近代的なシンプルなつくりだと感じた。しかし、心の安らぎの場所であることは、ヨーロッパの教会と変わらない。(モコちゃん)

東京カテドラル
http://www.tokyo.catholic.jp/text/cathedral/katedoraltoha.htm


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