こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

壇一雄が愛したポルトガル料理 Portuguese Dried Cod Dish that Dan Kazuo Loved

Posted on: 2010/12/16

お節料理に欠かせないのが棒ダラだ。冬から春に北海道沖で水揚げされたマダラを冬の寒風にさらして乾燥させる。無塩で乾燥させるのはアイヌ独自の技法。海から遠い京都でも室町時代から食されており、季節を問わず食卓に上がったようだ。福島県の会津若松の郷土料理にも棒ダラを甘辛く煮込んだ棒ダラ煮がある。料理に手間がかかることもあり、普段の食卓ではあまりお目にかからないが、棒ダラ料理は日本のごちそうのひとつだった。

ヨーロッパにも干したタラの料理を愛する国がある。ポルトガルだ。作家・壇一雄は1971年から1年半、ポルトガルのサンタクルスで過ごすが、少年の日に九州の田舎で食べた干しダラ料理が、ポルトガルでも食されているのに驚く。ジャガイモや人参、キャベツと煮込むという料理法まで同じだった。壇は「これは、ポルトガルから長崎に伝わった、西洋料理のハシリのようなもの」と推測している。

干しダラはポルトガルの国民食と言われるほどで、その料理法もあまたある。中でも、彼が好きだったのが干しダラのコロッケだ。

「ポルトガル人達が、居酒屋で、酒のサカナに一体何を食べているのだろう。第一に挙げなくてはならないのは、『パステージ・ド・バカヤオー(干ダラのコロッケ)』だ」
 壇は著書の中で、その作り方も記している。まず、干しダラを一度ゆでこぼしてから、一晩水につけて戻し、鍋で40分ぐらい煮込む。そして小骨を取りながら身をほぐし、マッシュポテト、卵、タマネギ、パセリを入れ、こね合わせる。塩、胡椒で味付けし、スプーンで団子を作り、油で揚げれば完成。口あたりが柔らかく、口の中でタラの風味が広がってくる。確かにワインによく合う。最近は熱湯をかけるだけで戻せる干しダラも販売されているので、一度お試しあれ。ちなみにポルトガル語で葡萄酒のことを「ダン」というそうだ。(酒バラ)

TV朝日の番組「食彩の王国」でもポルトガルの干しダラ料理を取り上げている。
第294回『ポルトガル海鮮スペシャル』
〜驚きの!ポルトガル 郷愁の海鮮紀行〜

http://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/list.html

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