こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for December 2010

ビューリーズの紅茶

吉祥寺でちょっと気になるお店を見つけました。
店先に並んだ可愛いタータンチェックのスカートやハートフルなデザインの食器に惹かれて中を覗いてみると、そこは店員さんが直接現地で買い付けてきたという品々が並ぶアイルランド・グッズの専門店でした。その名もずばり「アイルランドハウスヒーロー」!

商品は、アイルランド製ウール100%の衣類や伝統的なクラダリング(アイルランドの指輪)をはじめ国花シャムロック(クローバー)をモチーフにしたアクセサリー、質のよいアイリッシュリネンなど、どれもアイリッシュ・ティスト溢れるものばかり。中でもニコラス・モス(アイルランドの手造り陶器)のテーブルウェアは、どことなく温かみがありとても魅力的でした。私は、英国紅茶コンテストで金賞を受賞したビューリーズの紅茶を購入しました。ティーバッグなのに、味わい深いミルクティーが楽しめる本格派でした。

“あのニコラス・モスのマグで飲んだら、きっともっと格別なはず!”
これから暫くは、私の食卓でアイルランド・ブームが続きそうです。(ぱんジェンヌ)

アイルランドハウスヒーロー吉祥寺ショップ
http://www.irelandhouse.co.jp/

NICHOLAS MOSSE(ニコラス・モス)
http://www.nicholasmosse.com/store/index.php

Bewley’s(ビューリーズ)
http://bewleys.com/

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バウハウス・キッチン

Bauhaus!
少しでもデザインをかじった者にとって、この名前の持つ響きには特別なものがある。
バウハウスと聞いただけで思わず襟を正し、背筋を伸ばしてしまうような所がある。例えば、バウハウスで教鞭をとったモホリ=ナジ・ラースローの写真を見ればいい。ぎりぎりまで切り詰められたストイックな空間構成と、合理的な思考に裏打ちされたデザイン感覚。雲一つない秋空のような明晰な意識というものを、そこに感じるはずだ。

バウハウスは、1919年にドイツのヴァイマールに設立されたデザインと建築の学校だ。1933年にナチスによって閉鎖されてしまったため、活動期間はわずか14年しかなかったが、世界のモダニズム・デザインに計り知れない影響を与えたことで知られている。「機能はデザインに優先する」という理念に基づき、過剰な装飾をとことん削ぎ落としたソリッドな造型美を追い求め、その精神を学生たちに伝授していった。

2010年の9月18日から12月12日まで、パナソニック電工 汐留ミュージアムで開催されていた「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン」展は、このアートスクールでデザインされた調理器具などを通じて、バウハウスの美学を考えてみようというユニークな試みだった。こうした展示の中でも特に面白かったのが、当時の教授宅(バウハウスの理念に基づいて建築された)にあったキッチンをパナソニック電工のデザイナーチームが現地に赴いて調査し、映像記録などをもとに、デッサウのバウハウス財団と共同で再現した1/1模型だ。

白いタイルが貼られた床に、幾何学模様のように並ぶ収納棚。ガラス窓から降り注ぐ外光。シンプルな調理器具や調味料ケース。まるで美術館のホワイト・キューブのような静謐さ。極めて整然と整理された空間構成は、バウハウス・テイストそのものだ。1世紀近く前に設計された台所にしばらく佇んでいると、不思議な時間感覚に襲われてしまった。過去なんだけれど未来的で、それでいて何だがとても懐かしい。「レトロ・フューチャー」な感覚とでも言えばいいのだろうか。もしスティーブン・ソダーバーグのSF映画『ソラリス』にキッチンが登場するとしたら、おそらくこんなキッチンが一番しっくりくるのかもしれない。(ロニ蔵)

パナソニック電工 汐留ミュージアム
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/access/

お節料理に欠かせないのが棒ダラだ。冬から春に北海道沖で水揚げされたマダラを冬の寒風にさらして乾燥させる。無塩で乾燥させるのはアイヌ独自の技法。海から遠い京都でも室町時代から食されており、季節を問わず食卓に上がったようだ。福島県の会津若松の郷土料理にも棒ダラを甘辛く煮込んだ棒ダラ煮がある。料理に手間がかかることもあり、普段の食卓ではあまりお目にかからないが、棒ダラ料理は日本のごちそうのひとつだった。

ヨーロッパにも干したタラの料理を愛する国がある。ポルトガルだ。作家・壇一雄は1971年から1年半、ポルトガルのサンタクルスで過ごすが、少年の日に九州の田舎で食べた干しダラ料理が、ポルトガルでも食されているのに驚く。ジャガイモや人参、キャベツと煮込むという料理法まで同じだった。壇は「これは、ポルトガルから長崎に伝わった、西洋料理のハシリのようなもの」と推測している。

干しダラはポルトガルの国民食と言われるほどで、その料理法もあまたある。中でも、彼が好きだったのが干しダラのコロッケだ。

「ポルトガル人達が、居酒屋で、酒のサカナに一体何を食べているのだろう。第一に挙げなくてはならないのは、『パステージ・ド・バカヤオー(干ダラのコロッケ)』だ」
 壇は著書の中で、その作り方も記している。まず、干しダラを一度ゆでこぼしてから、一晩水につけて戻し、鍋で40分ぐらい煮込む。そして小骨を取りながら身をほぐし、マッシュポテト、卵、タマネギ、パセリを入れ、こね合わせる。塩、胡椒で味付けし、スプーンで団子を作り、油で揚げれば完成。口あたりが柔らかく、口の中でタラの風味が広がってくる。確かにワインによく合う。最近は熱湯をかけるだけで戻せる干しダラも販売されているので、一度お試しあれ。ちなみにポルトガル語で葡萄酒のことを「ダン」というそうだ。(酒バラ)

TV朝日の番組「食彩の王国」でもポルトガルの干しダラ料理を取り上げている。
第294回『ポルトガル海鮮スペシャル』
〜驚きの!ポルトガル 郷愁の海鮮紀行〜

http://www.tv-asahi.co.jp/syokusai/list.html

アルバ産白トリュフ

世界三大珍味のトリュフといえば、“黒いダイヤ”と言われるフランス産のペリゴール・トリュフ(黒トリュフ)がもてはやされるが、イタリア産の「白トリュフ」も超高級食材として珍重されている。

 その中心的な産地が、イタリア北西部のピエモンテ州のアルバ。俗に「アルバ産」と言われ、毎年10月に「フィエラ・デル・タルトゥーフォ(トリュフ見本市)」が開かれており、今年の2010年は第80回目の記念見本市となり、多く食通、レストラン関係者らが集まった。

 トリュフ自体には味がないが、その芳香は多くの食通をうならせている。かつては媚薬としても珍重された。アルバ産白トリュフの香りは、黒トリュフとは比べ物にならないほど強く、取引価格も黒トリュフの3倍から5倍くらい高い。

また、ピエモンテ州はワインの宝庫でもあり、「バローロ」、「バルバレスコ」などの有名銘柄があり、馥郁(ふくいく)たるトリュフとの相性はぴったりだ。ただし、トリュフは虫がつきやすく、いたみやすいので、生ものは産地が限られている。冬には日本にもわずかだが輸入されているようだが、水分の蒸発とともに香りが消えていく。

残念ながら、日本では、生の白トリュフは高級レストランでしかお目にかかれない。大半は、缶詰にしたものを材料としているようだ。さらに、もっと残念なのは、食通が鵜の目鷹の目で追い求めるアルバ産白トリュフの香りを、ブログでお伝えできないことだ。(永田十郎)

トリュフ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%AD

ピエモンテ州
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E5%B7%9E

11月27日(土)に、東京・市ヶ谷にあるセルバンテス文化センターで、「スペイン:地中海の鏡」というタイトルのシンポジウムが開催されました。

このシンポジウムは、スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会の15周年記念シンポジウムで、樺山紘一東京大学名誉教授の基調講演のほか、研究者による報告が行われました。シンポジウムの構想テーマは、「スペイン美術の魅惑はその歴史的、地理的、民族的な環境のゆえに地中海を映し出す“鏡”に喩えられるのではないか」というものでした。

樺山氏は講演で、「スペインは地理的にヨーロッパとアフリカの間に位置し、その文化にイスラムの影響を色濃く残している歴史的“トラウマ”といわれしものを中心に展開されてきた」と指摘されていました。そして多数の文化的集積がスペイン文化の個性を生み出してきたスペインの歴史的努力は、21世紀の文化および民族の多様性を考えたとき、その先駆者になぞらえることができるのではないかという未来志向な見解を述べておられました。

それから、4名の研究者による報告がありました。神奈川大学の鳥居徳敏教授からは、イスラム世界から見てもアルハンブラ宮殿は至宝の建築とされるという結論が、東北芸術工科大学の安發和彰准教授からは、万物の母とされるイシス信仰に源流をさぐる聖山モンセラの黒い聖母研究の紹介が、大阪大学の岡田裕成准教授からは、メキシコのイスミキルパン修道院聖堂身廊壁画にアステカの古代文明が描かれていることに注目し、大航海時代の交通と文化やアイデンティティにつながるエキゾチックとグロテスク芸術についての珍しい研究報告が、東京造形大学の岡村多佳夫教授からは、ピカソ、ミロ、ダリの人生と作品についての報告がありました。

スペインの歴史や、大航海時代における南米との関係まで話は巡り、歴史を遡りながら現代と未来が交錯する世界を見つめるヒントが提供されたような場だったと思います。(くるみ)

http://tokio.cervantes.es/jp/default.shtm

東京の街並みも12月に入り、クリスマスムードが高まってきた。街の花屋には、ポインセチアやクリスマスのリースがディスプレイされ、お祭りムードを盛り上げている。

この時期になると、懐かしくなる街がある。ブルージュ(Bruges)だ。ブルージュはベルギー北部フランドル地方に位置し、“水の都”、中世の趣が色濃く残る大変美しい街である。「ブルッヘ」とも言われるそうだ。かつて毛織物の交易で栄え、その頂点を15世紀に迎えている。そして運河の街である。私が旅したのは、2007年の12月になりちょっと古いのだが、イギリスに住んでいた頃、イギリス北部のHullという港町から一晩のフェリーの旅ででかけた。船内では、ビュッフェディナーに上映会ありと、なかなか楽しい旅だった。

ブルージュの街はクリスマスのイルミネーションでディスプレイされていた。街中をディスプレイするというと、香港のクリスマスのイルミネーションも有名だが、ブルージュのイルミネーションは、古都の趣を残したままで街が飾られており、「こんな綺麗なところが今もあったのね!」と思わずにはいられないほど、美しかった。

そして、ベルギーといえば、チョコレート。ゴディバやピエール・マルコリーニなど有名だが、ベルギーのチョコレート屋さんはどこも実にレベルが高い。私はチョコレート評論家ではないので、薀蓄は語れないが、とにかくおいしいのだ。国外にでているブランドばかりでないので、簡単に手に入らないチョコレートショップもたくさんあり、思わずいつか来るときのために、お店のカードをもらった記憶がある。クリスマスシーズンのチョコレートショップは、趣向を凝らしたディスプレイで通り行く旅行者や買い物客の目を惹きつけていた。かわいらしいクリスマスの雑貨も充実していた。夏の旅行もいいが、冬の訪問も楽しいですよ。(ケリー)

ブルージュ旅行記 http://brugge.itakan.com/info/

P&O Ferries http://www.poferries.com/

2010年12月1日、EUの外交政策を担当する欧州対外行動庁(EEAS: European External Action Service)が正式に発足した。日本の新聞やニュースサイトで「EU『外務省』発足」と題した記事が掲載されたのをご覧になった方もいるかもしれない。

欧州対外行動庁は、ちょうど1年前の2009年12月1日に発効したリスボン条約に設置が定められたものだ。EUの行政府にあたる欧州委員会や、EU加盟国で構成されるEU理事会に分散していた外交・安全保障・開発分野の部局と人員を統合し、これらの分野の政策をEU加盟各国間で共通化することを目指している。

キャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表が率いる欧州対外行動庁は、EUの大使館の役割を果たす代表部を全世界136ヶ所に展開し、2011年初めには約1,600人の職員を擁するようになる。

欧州対外行動庁が加盟各国間で異なる立場を調整し、欧州共通の外交政策を形成できるのかを疑問視する声もあるが、アシュトン上級代表は欧州メディアに対して「(EU加盟27カ国が)共に行動し、声をあげることで、我々はより多くのことを達成できるようになり、その時こそ欧州の本領が発揮される」と述べ、EUの外交政策共通化の意義を強調した。

EUと加盟27カ国の政府開発援助(ODA)合計額は世界のODAの60%を占めていることに現れているように、EU各国が一体となって外交政策を展開すれば、国際社会に大きな影響力を及ぼすことになる。気候変動や途上国の開発、核開発などの問題が山積する中、EUがどのような共通外交政策を打ち出していくのか、今後の動きを注目したい。(PAZ)

欧州対外行動庁ウェブサイト
http://www.eeas.europa.eu/

駐日欧州連合代表部「欧州連合理事会、(欧州対外行動庁)EEASを設立」
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/2010/100726b.html

アシュトン上級代表インタビュー(euronews)
http://www.euronews.net/2010/12/01/eu-foreign-policy-chief-common-positions-give-us-all-strength/


自由で活発な発言を歓迎します。

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このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

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