こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

和製ジャンヌ・ダルクを求む The Need for a Japanese Jeanne d’Arc

Posted on: 2011/01/17

ジャンヌ・ダルクが移動した軌跡(C)「舞台『ジャンヌ・ダルク』」より

女優・堀北真希さんが主演した「ジャンヌ・ダルク」を昨年末、赤坂ACTシアターで観劇した。エキストラ100人が観客席にあふれる戦闘シーンは、かなりの迫力で見応え十分だった。堀北さんの熱演も初舞台とは思えなかった。
でも、今なぜ、ジャンヌ・ダルクなのだろうか。

「フランスを救え」と仏東北部のドンレミ村を出て、ルーアンまで約2千キロに及ぶ戦闘を駆け抜けた「奇跡の聖女」は1431年5月、「異端」として火刑に処せられ、19歳の人生を終えた。英仏百年戦争の時代の話、日本でいえば浄土真宗の中興の祖・蓮如がジャンヌ・ダルクより3年後に生まれている。まさに中世の閉塞感と混迷の時代だった。

日本オリジナルのジャンヌ・ダルク劇は今回が初めてだそうだが、バブル崩壊以後、混迷と衰退のぬかるみにはまりなかなか抜け出せない日本、そういう閉塞感の時代だから、ジャンヌ・ダルクのような「聖女」の出現を求めているのかもしれない。

政界再編を実現した政治家たちが国民の期待に応えられず、若い男たちはともすれば草食系になりがちな日本社会になって、「奇跡」を起こす女性の出現を無意識に求めている。客席の大半を占めていた女性客の姿に、そんな心理が潜んでいるようにも見えた。

同じころ、保守系の女性タカ派議員のパーティーに出席した、上智大学の渡部昇一名誉教授は、来賓として壇上に立ち「日本に、サッチャーを、ジャンヌ・ダルクを!」と声を張り上げ、挨拶を締めくくった。「日本を救う」のは、やはり女性だといわんばかりだった。(永田十郎)

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