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スペインの臓器移植 Spain’s System for Organ Transplants

Posted on: 2011/02/03

臓器提供を待ち望む臓器疾患患者にとっては、救いの手となる臓器移植。スペインには、移植コーディネーターが全国的に組織化されており、1992年から人口100万人当りの臓器提供数は世界一である。

スペインでは、フランスやベルギーなどと同じく、拒否の意志を表明していなければ自動的にドナーとみなされる制度がある。臓器提供者となる見込みがある患者を医師が把握し、家族に説明をして提供へつなげる独自の仕組みは、「スペイン方式」と呼ばれ、世界から注目を集めている。

特徴の一つは、医師を中心とした態勢であること。1989年に設立された移植組織(ONT)によって訓練されるコーディネーターはほとんどが医師で、脳死確認や臓器摘出が行われる全国167の提供病院に配置されている(2010年7月27日朝日新聞)。そしてコーディネーターが患者たちをとりもち、手術の円滑性を高めているという。

臓器移植には、宗教、信仰をはじめ、貧困層の人々からの臓器売買といった社会的問題や医療費の問題もあり、提供待ち患者数は依然多いながらも解決の道筋を見い出すのは容易ではない。それでも、スペインの取り組みは、国のシステムが一助となり、全社会的に臓器提供に対する人々の意識を高めているのだけは確かだ。(くるみ)

関連記事
『ヨーロッパ』誌2009年春号 「高まる臓器移植のニーズ」
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/magazine/2009/09spring.html

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