こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for March 2011

  • In: Comic | Culture
  • Comments Off on  「イギリスの助っ人」 Englishman Promotes Game of Shogi

今年もあっという間に3月をむかえた。3月は春の訪れが感じられる季節だが、時に真冬に逆戻りしたかのような、荒々しい天気になるときもある。

羽海野チカさん作のコミック『3月のライオン』は、高校生の将棋プロ棋士の青年が主人公。心に深い傷を負い、孤独な主人公が、近所に住む3姉妹との交流で、少しずつ、何かを取り戻していくストーリー。ほんわかした柔らかい絵が印象的なマンガだ。タイトルの『3月のライオン』は、イギリスのことわざ“March comes in like a lion and goes out like a lamb.”(3月はライオンのように荒々しくやってきて、羊のように去っていく)からとっているようです。

さて、2011年4月号『文藝春秋』に、羽生善治さんのエッセイ「将棋の海外普及」が掲載されていました。将棋の世界でも、海外へ将棋を広めていこうという機運が盛り上がっているそうですが、そんな中、強力な助っ人がイギリスにいます。コーンウォールという街に住む、トニー・ホスキングさんです。彼は英語で将棋の本を自費出版しているそうです。海外に将棋を広めるためには、貴重な存在と言えるでしょう。 さらに、今年で第5回目を迎える国際将棋フェスティバルが、初めて国外で開催されることになりました。場所はパリ、今年の10月27日から30日まで開催される予定です。(モコちゃん)

将棋の海外伝播などについてのブログ

  • In: Food | Lifestyle
  • Comments Off on イースター前のクレープ・パーティ Pre-Easter Crepe Party

フランスに住んでいたことがある英国人夫妻に、クレープ・パーティの招待を受けたことがある。
そば粉のクレープ(ガレット)と小麦のクレープの二種類を、何十枚も夫婦で焼いていた。何事なのかと思えば、今日は「クレープ・パーティ-なのよ」とその意味を教えてくれた。

このクレープ・パーティはフランスの習慣で、一説によると、クレープは神様の穀物で、丸い形が日輪に由来して、太陽を表し、復活祭の40日前にクレープでお祝いするのだそうだ。イースターは日本ではあまり馴染みがないが、さまざまな大きさのイースターエッグが街に並び、お祝いするのは知っていたのだが、クレープ・パーティはそのときはじめて知った。

クレープはもともと、フランス北西部のブルターニュ地方が発祥の料理。もとになったのは、そば粉で作ったガレット(galette)だ。日本でもガレットは人気だが、クレープといえば、小麦のクレープが一般的なのかと思っていたら、もとはそば粉のクレープ(ガレット)が先のようだ。

当時、ブルターニュ地方は土地が貧しく気候も冷涼であるため、小麦の栽培が困難でそばが常食であり、そば粥やそばがきにしていたそうだ。そして、ある時、そば粥を偶然焼けた石の上に落としたところ薄いパン状に焼きあがる事を発見し、そば粉を焼いてパン代わりに食べるようになったといわれている。石で焼いた事から仏語で小石を意味するガレ(galet)にちなんでガレットと名づけられたというのが通説らしい。

その日は、何十枚も焼けたクレープに、自家製のパテや、チーズ、野菜など、さまざまなトッピングが用意され、みなでおいしいワインとおしゃべりでクレープを何枚も食べ続けた。あんなにクレープを一度に食べたことはない。ちょうど3月の中旬ころだろうか。ちなみに、クレープを焼くには専用の平たいクレープパンが必要なのだが、日本では業務用の鉄板はみかけるが、家庭用のクレープパンはあまり見かけたことがない。一枚もっていると便利ですよ。(ケリー)

  • In: movie
  • Comments Off on トスカーナの贋作 Film in Tuscany: Certified Copy

「トスカーナの贋作」とは、第63回カンヌ映画祭で、ジュリエット・ビノシュが女優賞を受賞したイタリア・フランス合作の映画。2011年2月から日本で上映されている。

イタリア南トスカーナ地方の小さな町アレッツオで、講演に訪れたイギリスの作家(ウィリアム・シメル)はギャラリーを経営しているフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ)に出会う。二人は、作家の新作のテーマである、芸術におけるオリジナルと贋作について論議した後、中世の美しい建造物が残る町として知られるルチニャーノへ向かう。しかし、カフェの女主人が二人を夫婦だと勘違いしたのをきっかけに、15年連れ添ったカップルを装いながら、夜9時までの旅を続ける。

映画は「贋作」についての作家のレクチャー場面から始まり、突然に「夫婦」の会話が紡ぎ出されていく。そこでは、男女の気持ちの違いから生じる口論の場面があるが、英語、フランス語、イタリア語で二人がばらばらに会話しているあたりに、装いを超えた本音のぶつかり合いも感じさせる。現実に留まりたい作家と、虚構の世界に入り込みたいジュリエット・ビノシュがぶつかり合うが、彼女の役回りからくるファジー感が全体に漂っている。

「夫婦」としての仮のシーンが折々に登場するが、恣意的な設定なのか二人の息合せから来ているのか、だんだん分からなくなってくる。そして、ストーリーの結末は、贋作か、真実か・・・。カンヌやヴェネチアで受賞暦のあるイランのアッバス・キアロスタミが監督を務めた。見る人によって捕らえ方が変化し得る不思議な映画的境地に魅せられる。(くるみ)

映画「トスカーナの贋作」公式サイト

  • In: Art
  • Comments Off on 「シュルレアリスム展」に行ってきました Visiting an Exhibit of Surrealist Paintings

六本木の国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」へ行ってきました。パリのポンピドゥセンター所蔵の170作品あまりが一挙公開。久しぶりの美術展鑑賞にワクワク。しかし、作品の前に立って眺めてみても、「う~ん」とうなってしまった。よくわからない…。というか、全然わからない。

展示作品の中で、唯一知っている画家は、スペインのサルバドール・ダリだけ。そのダリの絵も、ピアノの鍵盤の上に、金色のオーラにつつまれたレーニンの頭が六つ登場。ピアノのそばに座っている背広姿の男性は、背中に白い布をつけ、さくらんぼが描かれた腕章をつけている。なんだか奇妙。シュルレアリスムって一体、なんだろう~?

そんな私でも理解できる解説がありました! 国立新美術館のホームページに載っている「リサとガスパールのしゅるれありすむ入門」。シュルレアリスムは「超現実主義」のことで、1900年代初頭のパリで、アンドレ・ブルトンという詩人がリーダーになって生まれた、詩と芸術の運動のこと。ヨーロッパだけでなく、アメリカや日本にまでその運動が広がったのには、芸術だけではなく、人の生き方や考え方そのものに革命を目指すという志があったからだそうです。

観る側の想像力をかきたてるシュルレアリスム展。というか、想像力を働かせないと、何が描かれているのかわからなかったシュルレアリスム。5月9日までやっているので、また行ってみよう。(モコちゃん)

国立新美術館(シュルレアリスム展)

  • In: Disaster
  • Comments Off on ベルギーのオランダ語公共放送が伝える東北関東大震災 Flemish Broadcasts in Belgium on the Tohoku Pacific Earthquake

ベルギーでもオランダ語公共放送(フランダース・ラジオテレビ放送、VRT)が、東北関東大震災や福島県の原発事故について連日トップニュースで報じている。ここでは、VRTが放映した震災や原発事故に関する番組(ファクツ報道以外)を一部紹介したい。

VRTは、日本に在住するベルギー人に対して、テレビ電話を通じて地震の様子や原発事故についてインタビューを行った。彼らには日本人は「(地震や原発事故に直面しても)混乱もなく落ち着いている」、「日本政府の“落ち着いて”という呼び掛けに良くこたえている」と映ったようだ。横浜から名古屋に避難したベルギー人男性は、「西へ向かう高速道路では渋滞がなかった。ほかの国なら“移動パニック”が起きている」と話した。

14日夜放映されたVRTのトーク番組では、ルーヴァン・カトリック大学日本学科の教授2名(ベルギー人男性と日本人女性)が出演し、大震災や日本人について語った。他の出演者たちは、「大災害でも日本人は秩序だっていて、あわてない」との印象を強くした様子だった。同じく14日夜にVRTは、在ベルギー日本国大使に対して行った原発事故に関するインタビュー(約6分間)を放映した。ベルギーはエネルギー供給の5割以上を原子力発電に依存する「原子力大国」であり、原子力発電所の安全性について関心が高い。

VRTの番組を見て筆者がまず驚いたのは、日本の出来事が欧州のニュース番組で取り上げられるスピードだ。福島県の原発で爆発が起こって数時間以内に、VRTはその様子を報じた。あらためて世界がグローバル社会になりつつあると認識した。トーク番組ではベルギー人が日本の被災者を心から心配する様子が筆者に伝わってきて、温かい気持ちになった。被災した方々の状況の改善と原発事故の収束が一刻も早く実現することを切に願っている。
(じょぎんぐまん)

ベルギーのオランダ語公共放送(フランダース・ラジオテレビ放送、VRT)のニュースサイト

  • In: Culture | Lifestyle
  • Comments Off on 碁in Europe ~ いま、“インターネット世代”の若者に人気! Go in Europe: Popular among the Young Internet Generation!

(c)ほったゆみ・小畑健 / 集英社 『ヒカルの碁』。ヒカル少年の囲碁と心の成長を描く長編マンガ(全23巻)。

史上最年少で名人位を獲った井山裕太名人が挑戦者としてタイトル保持者の張栩(ちょう・う)三冠と戦っていた第35期棋聖戦挑戦手合七番勝負は年明けから囲碁ファンの熱い視線を集めてきたが、先日、張栩棋聖が4勝2敗の成績で防衛を果たした。

こうした囲碁タイトル戦の対局は、ヨーロッパなど海外で行われることがある。「ヨーロッパといえば、最近の囲碁事情はどうだろうか」とふと思い、日本棋院(東京・市ヶ谷。日本囲碁界の総本山)と欧州囲碁連盟(European Go Federation、EGF。本部はオランダ)に話を聞いた。

EGF理事のトニー・アトキンズさん(Tony Atkins 英国囲碁連盟副会長。アマチュア3段の腕前)によると、ヨーロッパでは現在約50万人が囲碁のルールを知っている。EGFが主催する欧州囲碁トーナメントでは、35か国から約7000名(のべ人数)が参加する。昨年大会の参加者数を国別にみると、フランス342名、ドイツ228名、英国123名が3位までを占めた。チェコ99名、ルーマニア56名、ポーランドとハンガリーがともに37名、と東欧勢が意外に多いことに驚かされた。

日本では囲碁ファンの中心的な年齢層は高めであるが、「ヨーロッパでは、若者を中心に人気があります」と日本棋院海外室・浦添朝剛さんは言う。浦添さんによれば、近年ヨーロッパで囲碁人気が高まったきっかけは、人気長編マンガ『ヒカルの碁』(集英社刊。ほったゆみ原作・小畑健作画、梅沢由香里五段監修)が英・仏・独語にそれぞれ翻訳され、ヨーロッパ中で広く読まれたことだ。

もう一つ、囲碁がヨーロッパで若い世代に人気の理由として、インターネット囲碁対局(ネット碁)の存在があるという(浦添さん)。ネット碁とは、インターネットを通じて世界中の囲碁ファンと対局ができる“電脳囲碁対局場”のことである。ネット碁は『ヒカルの碁』にも登場し、ストーリーの展開上重要な役割を果たしているのであるが、実際にヨーロッパ中の若者がネット碁を楽しんでいるようだ。アトキンズさんは、ヨーロッパでは現在1万人以上がネット碁で常時囲碁を楽しんでいるとみている。

地元の学校で囲碁を教えるアトキンズさん。ヨーロッパの囲碁の普及に情熱を注ぐ。

また、ネット碁はヨーロッパの囲碁ファンの棋力向上に大きく貢献しているという。「現在、国内外に沢山のネット対局サイトが運営されています。ネット碁のおかげでヨーロッパの囲碁ファンも日常的に強い相手と囲碁が打てるようになりました」と浦添さん。囲碁は「手談(hand talk)」とも呼ばれ、一手一手相手と“会話”をする。論理的思考に優れ、議論好きなヨーロッパ人に向いているゲームと言えよう。これまでは「相手不足」に悩まされてきたが、インターネットでヨーロッパの囲碁ファンが飛躍的に強くなる可能性はおおいにある。1979年に始まった世界アマチュア選手権でヨーロッパの選手が初優勝する日も近いかもしれない。(じょぎんぐまん)

欧州囲碁連盟 European Go Federation
http://www.eurogofed.org/

日本棋院 The Nihon Ki-in
http://www.nihonkiin.or.jp/

昨日の報道で、欧州連合(EU)は15日、福島第一原子力発電所の事故を受け、加盟27か国のエネルギー担当相や原子力安全当局者らによる緊急会合をブリュッセルで開き、EU域内14か国で稼働している原子炉143基の安全性の総点検を実施することで原則合意したという。今年後半の実施を目指すらしい。

 EUの執行機関、欧州委員会のエッティンガー委員(エネルギー担当)は総点検について、「日本で起きた一連の事態について危機管理と安全の問題を検討したい」と述べ、地震や洪水、テロ攻撃などさまざまな事態を想定した安全点検の機会にしたいと語った。

 欧州では、福島第一原発の事故を受け、15日にドイツが、1980年以前に稼働を始めた原子炉7基の一時運転停止を決めるなど、安全基準が高い日本の原発事故の影響は欧州諸国の原子力政策にも波及している。(2011年3月16日読売新聞より)(ケリー)

関連サイト
http://ec.europa.eu/commission_2010-2014/oettinger/headlines/press-releases/index_en.htm


自由で活発な発言を歓迎します。

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