こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

ヨーロッパの建築様式と和風建築が融合 Architecture that Combines European and Japanese Styles

Posted on: 2011/03/10

鎌倉文学館の本館

武家政権発祥の地として知られる鎌倉。明治22年に横須賀線が開通し、出版社などへのアクセスが向上したため、多くの文学者や芸術家が移り住んだ。同時に、別荘地としても栄える。そのため、数々の歴史的建造物の中には、往事を偲ばせる洋館がいくつもある。そのひとつが鎌倉文学館だ。昭和60年に開館した同館は旧前田侯爵家の鎌倉別邸だった。戦後、デンマーク公使や佐藤栄作の別邸として使用されていたが、昭和58年に鎌倉市に寄贈された。

 鎌倉文学館の建築様式にはハーフティンバー様式とスパニッシュコロニアル様式が採用されている。ハーフティンバーという建築様式は、16世紀英国のチューダー様式の流れを汲むものだ。エリザベス1世は夏期の避暑兼地方巡幸において家臣である貴族やジェントリ(下級地主の総称・日本で言えば武士のような存在)の邸宅に滞在することを好んだため、その寵を得ようと競うようにして邸宅を飾り立てた。カントリーハウスと呼ばれるこうした邸宅のデザインを木組みで再現したのがハーフティンバー様式だ。

由比ケ浜が見渡せる

 一方、スパニッシュコロニアル様式とは、15世紀末に、スペインの入植者たちが、故郷ヨーロッパから持ち込んだ建築にアメリカ先住民族の様式を融合させながら、独特のスタイルで普及させたもの。

 半六角形の張り出し窓や半円形欄間の飾り窓、パラペット(手すり壁)の装飾、ベランダの手すりなど、両スタイルの特徴をうまく取り入れながら、和風のデザインも施された鎌倉文学館は、戦前の洋館における代表的なスタイルと言えるだろう。

 この邸宅からは由比ケ浜を眺望でき、庭園には四季折々の花が咲き乱れる。また、文学館では川端康成、大佛次郎らをはじめとする数多くの作家・詩人・歌人・俳人たちの足跡をたどることもできる。ぜひ、一度、お訪ねあれ。
(酒バラ)

鎌倉文学館のホームページ
http://www.kamakurabungaku.com/

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