こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for March 22nd, 2011

  • In: Culture | Lifestyle
  • Comments Off on 碁in Europe ~ いま、“インターネット世代”の若者に人気! Go in Europe: Popular among the Young Internet Generation!

(c)ほったゆみ・小畑健 / 集英社 『ヒカルの碁』。ヒカル少年の囲碁と心の成長を描く長編マンガ(全23巻)。

史上最年少で名人位を獲った井山裕太名人が挑戦者としてタイトル保持者の張栩(ちょう・う)三冠と戦っていた第35期棋聖戦挑戦手合七番勝負は年明けから囲碁ファンの熱い視線を集めてきたが、先日、張栩棋聖が4勝2敗の成績で防衛を果たした。

こうした囲碁タイトル戦の対局は、ヨーロッパなど海外で行われることがある。「ヨーロッパといえば、最近の囲碁事情はどうだろうか」とふと思い、日本棋院(東京・市ヶ谷。日本囲碁界の総本山)と欧州囲碁連盟(European Go Federation、EGF。本部はオランダ)に話を聞いた。

EGF理事のトニー・アトキンズさん(Tony Atkins 英国囲碁連盟副会長。アマチュア3段の腕前)によると、ヨーロッパでは現在約50万人が囲碁のルールを知っている。EGFが主催する欧州囲碁トーナメントでは、35か国から約7000名(のべ人数)が参加する。昨年大会の参加者数を国別にみると、フランス342名、ドイツ228名、英国123名が3位までを占めた。チェコ99名、ルーマニア56名、ポーランドとハンガリーがともに37名、と東欧勢が意外に多いことに驚かされた。

日本では囲碁ファンの中心的な年齢層は高めであるが、「ヨーロッパでは、若者を中心に人気があります」と日本棋院海外室・浦添朝剛さんは言う。浦添さんによれば、近年ヨーロッパで囲碁人気が高まったきっかけは、人気長編マンガ『ヒカルの碁』(集英社刊。ほったゆみ原作・小畑健作画、梅沢由香里五段監修)が英・仏・独語にそれぞれ翻訳され、ヨーロッパ中で広く読まれたことだ。

もう一つ、囲碁がヨーロッパで若い世代に人気の理由として、インターネット囲碁対局(ネット碁)の存在があるという(浦添さん)。ネット碁とは、インターネットを通じて世界中の囲碁ファンと対局ができる“電脳囲碁対局場”のことである。ネット碁は『ヒカルの碁』にも登場し、ストーリーの展開上重要な役割を果たしているのであるが、実際にヨーロッパ中の若者がネット碁を楽しんでいるようだ。アトキンズさんは、ヨーロッパでは現在1万人以上がネット碁で常時囲碁を楽しんでいるとみている。

地元の学校で囲碁を教えるアトキンズさん。ヨーロッパの囲碁の普及に情熱を注ぐ。

また、ネット碁はヨーロッパの囲碁ファンの棋力向上に大きく貢献しているという。「現在、国内外に沢山のネット対局サイトが運営されています。ネット碁のおかげでヨーロッパの囲碁ファンも日常的に強い相手と囲碁が打てるようになりました」と浦添さん。囲碁は「手談(hand talk)」とも呼ばれ、一手一手相手と“会話”をする。論理的思考に優れ、議論好きなヨーロッパ人に向いているゲームと言えよう。これまでは「相手不足」に悩まされてきたが、インターネットでヨーロッパの囲碁ファンが飛躍的に強くなる可能性はおおいにある。1979年に始まった世界アマチュア選手権でヨーロッパの選手が初優勝する日も近いかもしれない。(じょぎんぐまん)

欧州囲碁連盟 European Go Federation
http://www.eurogofed.org/

日本棋院 The Nihon Ki-in
http://www.nihonkiin.or.jp/

Advertisements

自由で活発な発言を歓迎します。

ただし書き込みをする際には、以下の行為は禁じられております。
・差別的なコメント
・フォーラムを荒らすような行為
・スパムメッセージ

このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

March 2011
M T W T F S S
« Feb   Apr »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

Blog Stats

  • 303,215 hits
Advertisements