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老舗ストリングスメーカーが作る名器 Established Racquet String Maker’s Latest Creation

Posted on: 2011/04/08

  • In: Science and Technology | Sports
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テニスほど進化したスポーツも珍しいのではないか。
なにせ昔は木のラケットで打っていたのだ。きちんと当ててボールを飛ばすだけでも相当に苦労したと思う。グラファイトの登場はかつて想像できなかったプレイを可能にし、テニスというスポーツの可能性を切り開いていったと言えるだろう。
特にラファエル・ナダル(ランキング1位)のプレイを観ているとそう思う。とにかくここ数年、ラリーのテンポが速くなっているのだ。ベースラインから攻撃的なストロークを連発し、ナダルはいつもパワーで相手を圧倒してしまう。あれだけ強打してコート内に鋭く突き刺さすようにボールを落下させるには、想像を絶する強烈なトップスピン(順回転)をかけているはずだ。ウッドラケットであのボールを打つのは、いくらナダルでも不可能だろう。

ナダルの愛用するラケットはフランス・バボラ社の「アエロプロドライブGT」。ボールに破壊的なスピンをかけられると評判の名器である。このラケットに張られているストリングスも、驚異的なスピンを実現すると言われるバボラ社の「RPMブラスト」。ボールがガットに当たった瞬間、柔らかなホールド感を生みだし、それがさらなるスピンを生みだすと言われている。
ナダルという超人がいて、アエロプロドライブというハイテクギアがあって、相互に進化しながら、現在のナダルのプレイスタイルが生み出されていったとも言える。そこにはヒトと道具との幸福な関係を見てとることができる。

それにしても凄いのは、バボラというラケットメーカーだ。100年以上ストリングス専門でやってきて、ラケットビジネスに参入したのはなんと1994年のこと。デビューしてから極めて短期間で、世界でもトップクラスのラケットメーカーに急成長したのである。
なぜ、こんなことが可能だったのか?
株式会社バボラ・ヴィエス日本駐在事務所のゴティエ・ベルトさんに聞くと、「やはり長年ストリングスメーカーとしてやってきた蓄積が、ラケット開発に十二分に活かされているためでしょう」との答えが返ってきた。「ナチュラル・ストリングスとポリエステル・ストリングスの両方を作っているのは、バボラだけです。ストリングスを張るマシンも弊社のものが標準機となっています。ストリングスの特性を知り尽くした者がラケット開発に当たっていますから、痒いところにも手が届くのだと思います」(ロニ蔵)

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