こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

渋谷にフェルメールの絵が来た(オランダ・フランドル絵画展) Vermeer Painting and other Dutch/Flemish Works on Display in Shibuya

Posted on: 2011/04/20

  • In: Art | Culture
  • Comments Off on 渋谷にフェルメールの絵が来た(オランダ・フランドル絵画展) Vermeer Painting and other Dutch/Flemish Works on Display in Shibuya

渋谷Bunkamuraで開かれている「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」に行ってきた。混雑を避けるために日曜日の開館時間早々に行ったが、同じことを考える人が多いのか、開館直後からチケットのもぎりの前に老若男女が長蛇の列をなし、最初の絵の前に人だかりができていた。

この絵画展では、ドイツのシュテーデル美術館所蔵のオランダ、フランダース地方(ベルギー北部)の絵画75 点などが展示されている。“目玉”は、その絵画展の名のとおり、オランダの画家フェルメールの油絵《地理学者》だ。フェルメールの絵といえば、映画化もされた油絵《真珠の耳飾りの少女》(オランダ・マウリッツハイス美術館所蔵)を思い浮かべる人が圧倒的に多いだろう。

一方、《地理学者》は、日本では馴染みがないかもしれない。とはいえ、この絵はフェルメールのもう一つの有名な油絵《牛乳を注ぐ女》(たしか、この絵の世界を再現したチョコレートのCMがあった)とよく似た構図を採っていて、フェルメールの作品であることが伺われる。部屋の片隅に人物が一人。その人物の右側のちょうど顔の高さにある窓からあたたかい陽射しが差し込み、人物の横顔を浮かび上がらせている。《地理学者》では、人物は農婦に代わって若く聡明そうな学者である。

《地理学者》が描かれたのは17世紀。この世紀は、オランダでは「黄金の世紀(Gouden Eeuw)」と呼ばれる。当時海上貿易の欧州の要衝だったアムステルダム港を擁するオランダには同時代の東西の最先端の事物が次々と入ってきた。オランダ帆船が世界中を航海していたこの時代、船を目的地に正確に導くための地図を作る技術は当時の最先端技術だったに違いない。青年学者の表情からは、こうした研究分野を担っている矜持や研究で得られる充実感が見て取れる。

その他に展示されている絵画にはレンブラント、ブリューゲル父子など有名なオランダ、フランダース地方出身の画家の作品が含まれ、シュテーデル美術館のコレクションの豊富さに驚かされた。オランダ、フランドル地方の風景画や、貴族や民衆の当時の暮らしぶりを描いた風俗画を鑑賞し、しばし“ヨーロッパの空間”を堪能した。寓意画《ネズミのダンス》は実に微笑ましくて、つい帰り際にポストカードを買ってしまった。(「フェルメール展」は5月22日まで開催。)
(じょぎんぐまん)

「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」(Bunkamura)

自由で活発な発言を歓迎します。

ただし書き込みをする際には、以下の行為は禁じられております。
・差別的なコメント
・フォーラムを荒らすような行為
・スパムメッセージ

このフォーラムの内容は欧州連合としての見解を示したものではありません。

April 2011
M T W T F S S
« Mar   May »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

Blog Stats

  • 284,433 hits
%d bloggers like this: