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ベネシャン・ブラインドに関する一考察 Origin of “Venetian Blinds”

Posted on: 2011/05/30

  • In: Culture | Lifestyle
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大したことではないのだけれど、以前からずっと気になっていたことがある。オフィスなどでよく使われているベネシャン・ブラインドのことだ。
プラスチックの細長い帯状の板の角度を調整することで、外光を遮ったり、採光したりする、あのブラインドである。

ベネシャン(Venetian)とは、〈ベネチアの〉という意味だ。語源を調べてみると、当然イタリアに行きつく。水の都ベネチアでは直接に降り注ぐ陽光だけでなく、水面からの反射光を遮る必要があった。このため、ベネシャン・ブラインドがとても重宝されたという。船で行き交う人々の視線からプライバシーを守るためには、このブラインドがなくてはならないものだったのであろう。

しかしもっと詳しく調べてみると、「ぶらりボキャブ散歩」というサイトにこんな記載があった。Venetianとあるから、ベネチア生まれなのかと思いきや、誕生の地はペルシア。14世紀ベネチアが商業の町として栄えた頃、貿易商がペルシアから輸入したのがヨーロッパ伝来の始まりだという。

さらにこのサイトでは、ヨーロッパの各言語で、Venetian blindsをどんな風に言うのを紹介している。面白いのは、ドイツ語とオランダ語などだ。どこでどう間違ったのか、「嫉妬」(de jaloezie〔蘭〕、die Jalousie〔独〕)という風に呼ぶというのだ。これはペルシアではベネシャン・ブラインドが女性を隠すために使われていたことに端を発しているようだ。女性の姿が見えなくなることに対して、ドイツやオランダの男性たちが嫉妬を覚えたためであろうか?この当たりの経緯はよく分らないけれど、なんとかなくエロティックな雰囲気が漂っている。

日本でも御簾(みす)の内と言うと、なんだか淫靡な感じがするけれど、やはり日の光を遮るという行為には世界共通の想像力が働くということなのだろうか…。                                (ロニ蔵)

 

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