こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for the ‘Germany’ Category

最近、欧州の女性リーダーが新聞やテレビによく登場しているのを目にします。9月、デンマークで女性初のシュミット首相が誕生。10月に入るとギリシア危機で欧州金融安定基金(EFSF)拡充案の批准をめぐって、スロバキア初の女性首相ラディツォバー氏が目立っていたし、ドイツのメルケル首相も欧州の金融危機のカギを握っています。

女性リーダーが取り上げられるのは、リーダーになるケースが男性よりもまれだからという印象が以前は濃かったのですが、最近は女性として自信を持って働く姿が印象的に映ります。フランスのクリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事が7月就任直後に「私の姿を見て、若い女性たちが、『どんな人生の選択もできる』と勇気を持ってくれたらうれしい」とコメントしていたのを覚えています。これからを生きる若い世代にとって今の女性リーダーの活躍ぶりはどのような姿として心に残るのかと頭をよぎりました。女性リーダーが増えれば世の中が変わっていく気がします。(くるみ)

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 10月24日、大手商社の双日はドイツの首都ベルリンから南約100kmに位置するミックスドルフでメガソーラー大規模太陽光IPP(独立発電事業者)事業を開始したと発表した。時はまさに、日独友好150周年記念の行事が行われた翌日のことだ。双日が現地で設立した「ソーラーパークミックスドルフ発電所」は、約80ヘクタールの土地に、太陽光パネルを約10万枚敷き詰める大規模発電所で、今年7月末に完工し、同月から稼働を開始している。総事業費は5,700万ユーロ(約63億円)、年間発電能力は24メガワットと、ドイツ最大クラスのメガソーラー事業となるそうだ。

 競争の激しいこの分野だが、ドイツは2008年、世界の太陽光市場の42%を占めており、Qセルズという世界最大の太陽電池メーカーを有している。元来、経済規模が大きいため、規模の経済が働きやすい中、これらの成長を促したのは、今日世界約50か国に広がっている再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT:Feed-In Tariff)の原型を1991年には導入し、太陽光発電導入に対し長期的で着実なインセンティブを与えてきたからに他ならない。FITは単に導入量を増やし、システム価格を引き下げるだけでなく、技術革新も促してきた。BSW-Solar(連邦太陽光発電工業協会)では、2012年には家庭用電力料金と太陽光発電システムの発電コストが等しくなる、いわゆるグリッドパリティを達成し、2013年以降さらに下がり続け、2017年以降は財政支援がなくても、他の動力源に対して優位に発電所を建設し経営できると発表している。昨今の経済情勢がどれだけ影響するかは、いまだ予断を許さない状況だが、一歩一歩着実に再生可能エネルギーによる国家運営に進んでいるといえよう。

 一方で、IEA(国際エネルギー機関)から政策変更を勧告もされている。つまり、FITによる買い取りで生じた補助金の総額は、雪だるま式に増加し、後々の国家財政を圧迫する要因となるからである。実際に、スペインでは、あまりに経済合理性から乖離した高値の買い取りから、太陽光発電バブルが生じ、弾けてしまった結果、現在、政府保証債権で赤字の穴埋めをする状況に陥っている。デフォルトの危機下にあるスペインでは、これもまた大きな重荷になっていることは容易に想像できる。また、素人目から見ても、ドイツの緯度はスペインよりも高いところにあり、日照時間は短い。それにも関わらず、なぜ太陽光をここまで優遇するのか理解に苦しむところである。ちなみに、今回の双日の事業もFITによるところが大きいことを忘れてはならない。
(ばんどうたろう)

【リンク先】
●日本経済新聞 電子版
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=294837&lindID=5

●Qセルズジャパン株式会社
http://www.q-cells.jp/

●スマートグリッド:太陽光発電のコストダウンはどこまで可能か – IT MONOist
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1108/11/news015.html

経済広報センターと日独センターの共催シンポジウム(9月30日)「日本再建~変貌する国際関係への視点も含めて~」についての続き。

基調講演を行った植田隆子・国際基督教大学教授は、中国が台頭しアジアへの関心が高まる中、かつての日米欧の勢力関係は時代に即しているのかというテーマを提起した。アジア太平洋地域はアメリカの影響が大きいためEUが参入できていないという現状があるが、偶発的な衝突で危機が高まる可能性のあるアジア太平洋地域においては、日米欧の関係は秩序やルール作りに貢献できる点があるとされた。そのために、安全保障対話の場を常設する必要と、その機能を東京に置くことで地域の安定が図られるのではとの結論だった。最後にヘンリー・キッシンジャーが中国の存在を大戦前におけるドイツの台頭になぞらえたことを引用されて話を終わられた。今日の国際関係の類似が過去の世界史の中に見い出せるとするなら、今日との比較事例として大いに参考になるということか。

現場をよく知る方々からの冷静で客観的な意見や指摘が多く出されて、有意義なシンポジウムだったと感じた。(くるみ)

【リンク】
日独センター
http://www.jdzb.de/

9月30日に、経済広報センターと日独センターの共催でシンポジウム「日本再建~変貌する国際関係への視点も含めて~」が開催された。ロルフ・ヘンペルマン・ドイツ連邦議会議員、植田隆子・国際基督教大学教授による基調講演のほか、知日派のドイツ人ジャーナリストによるプレゼンやディスカッションで、日本の何が語られるのかというのが私の関心ごとだった。

エネルギー・経済政策専門のヘンペルマン議員からは、東日本大震災後の今、政府の素早い行動が必要との意見が出され、問題解決が早ければ早いほど、国際社会での評価が上がる点が強調された。また、復興のためには「連帯感」がキーとなる話がなされた。東西ドイツ統一にあたっては「連帯税」が導入され、東ドイツで使うお金を国民から回収してきた。ドイツはまた積極的にEU設立に関わってきた。戦後ドイツは国際市場やEUの枠組みによって復興が前進してきたため、ここでも「連帯」がキーワードだった。

東日本大震災を受けて、脱原発の路線をとったドイツは、2010年、15年、20年という5年ごとの区切りにおいて、どのくらい再生可能エネルギーに代替できるのかという課題が待っているという。

ジャーナリストの方々からは、今の日本における議論の必要性が強調された。ドイツにおける「環境問題」は、エネルギー業界における独占市場と政府の力関係のことまでを含んで民主主義に対する問いかけでもあるという。日本においても、一人ひとりが現状の問題点について考え、社会とコミュニケーションを図っていくこと、またメディアも議論のたたき台になる話題を提起していくべきだと指摘された。市民社会の代替機能を果たし得るソーシャルメディアによって伝統的なメディアにはチャンスとリスクが共存しているが、はたして未来はどのようになっていくのだろうか。(くるみ)

【リンク】
日独センター
http://www.jdzb.de/

 私は鉄道マニアのみなさまに比べたら、まだまだ口ばしの黄色いひよっこだが、中国から帰国してから本当に鉄道が好きになった。とにかく好きで、私の好奇心をくすぐる対象だ。どうやら鉄道マニアの間では「京急に始まり、京急に終わる」といわれているのが分かった。私も京急車両は好きだ。特に好きなのは発車時の「トゥルルルルル~♪」と音階が上がっていく、臨場感たっぷりの発車音。最近これがモーターを制御するためのインバーターと呼ばれる機械の音だと知った時、非常に驚いた。てっきり、京急側が粋な計らいをして流している人工音だと思っていたのだ。しかも、この通称「ドレミファ音」は、ドイツのシーメンス社のこれまた通称「ドレミファインバーター」が奏でていると分かってなお驚いた。

 シーメンス社、最初の印象は大きな冷蔵庫や洗濯機を作っているメーカーくらいだったが、調べてみると、日本との付き合いが実に124年にわたる老舗企業であることが分かった。124年前を元号に置き換えると明治20年、さらに歴史の重さを感じてしまうのは日本人だからだろうか。現在シーメンス社は情報通信、電力関連、交通、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野で、製造、システム・ソリューション事業まで、重電から軽電、モノづくりの川上から川下まで行っているが、特に得意なのが情報通信と電力関連、そして電車なのである。

 日本国内にいると、鉄道車両といえば国内メーカーばかりと思ってしまうが、カナダのボンバルディア・トランスポーテーション、フランスのアルストム、ドイツのシーメンスが三大鉄道車両メーカーといわれ、この3社で世界シェア全体の約半分を持っているという。鉄道に関するすべてを製造することができるそうだ。国内のメーカーは、とにかく車両の発する音を小さく、静かにしようと必死に開発し、世界に類を見ないほど静かな車両を造り続けているが、一方のシーメンス社は「ドレミファインバーター」で、雑音・騒音を心地よい発車音に変えたのである。この二者の違いは、なんだか文化的な、民族的な違いを想起せずにはいられない。

 ちなみに、今年3月に、日立製作所がイギリスへ車両を製造・納入することがニュースで流れたが、圧倒的シェアを持つビック3に割って入ったということを意味し、大変なことだったのは想像に難しくない。(ばんどうたろう)

【リンク先】

● シーメンス・ジャパン株式会社のホームページ
http://www.siemens.com/entry/jp/ja/

●京急グループのホームページ
http://www.keikyu.co.jp/index.html

● 2011年3月3日日テレニュース24より『英国の高速鉄道事業、日立製作所が受注へ』
http://www.news24.jp/articles/2011/03/03/10177108.html

ドイツ・マグシュタッドで開発されるスポーツバイク・ブランド「Merida(メリダ)」は、日本女性のための自転車「Juliet(ジュリエット)」を10月に発売する。 

Crossway Breeze TFS 200MD Juliet Special Color

 アクセサリーや洋服のように自転車を「着こなし」てもらえるようにと、「Crossway Breeze TFS 200MD Juliet」は洋服の定番デザインであるチェックやストライプ柄で、ロゴは小さく入っているのみになっている。女性が操作しやすいように、サドル、フレーム、トップチューブは小さめで、2本の指でグリップが握れるようにもなっている。

Crossway Breeze TFS 200MD Juliet Special Color

 Meridaは世界66カ国で販売展開される世界第2位のスポーツバイク・メーカーで、塗装技術の高さは世界一とも。Meridaが抱える最強のマウンテンバイク(MTB)チーム「マルチバン・メリダチーム」のホセ・ヘルミダ(スペイン)は自社バイクで2010年MTB世界選手権を制した。Meridaのバイク開発にあたっては、「マルチバン・メリダチーム」がテスト走行を繰り返し行っているからその技術と性能は保証つきだし、ホセ・ヘルミダが使用した「O.NINE Superline CARBON TEAM-D」も量産品として開発されているために、世界のトップバイクを身近に置けるのも大きな魅力。 

Crossway Breeze TFS 200MD Juliet

 自転車業界では、2011年モデルが登場したかと思うと、すでに来年度モデルの開発が始まっている。Meridaキャッチフレーズは「Merida loves competition」。絶え間なく進化を続けるアイテムは、自己啓発を続ける女性の日常も応援してくれるはず!(くるみ)

Crossway Breeze TFS 200MD Juliet

O.NINE Superline CARBON TEAM-D

 

 

 

 

 

 

【リンク】
Merida
http://www.miyatabike.com/merida/

Juliet
http://www.merida-juliet.com/

 私事で恐縮なのだが、私は現在、茨城県守谷市に住んでいる。ここは、秋葉原からつくばエクスプレス線で30~40分のところで、茨城県にも関わらず、県外出身・都内勤めのサラリーマンが多いところでも知られている。そんな守谷から今回は日独交流150周年にちなんだ話題をひとつ。

 今週末、友人数名と『ごちそうランチ』をしてきた。守谷駅から車で五分弱のところにあるドイツデリカッテセン、『ハンス・ホールベック』である。こちらのお店、店主の小島豊さんは、本場ドイツで食肉マイスターの資格を取得した日本でも有数の食肉職人さん。お腹と心を幸せいっぱいにしてくれるだけでなく、ドイツ系航空会社へ自慢のソーセージを提供したり、ドイツとゆかりのあるプロサッカー選手がわざわざ足を運びに来たりと、全国各地にファンが多いお店でもある。我が家ではハンス・ホールベックで週末昼食をとることを『ごちそうランチ』と呼んでいる。
 この日は、空が真っ青で、空気が乾燥しており、友人の一人が、「ヨーロッパにいるみたい」と表現した。

 お店に入ると、我々と同じ思いでやってきたと思われるお客さんでいっぱい。しばらく、席が空くのを待った(諸事情から事前予約が取れなかったのだ)。その間、店内の雰囲気を味わい、壁に掲げられている様々な写真を見ては期待度を一段、もう一段と引き上げていく。
 しばらくして、空いたテーブルへ案内され、一同メニューを見ながらそれぞれ注文した。私はこの日、一押しのランチメニューのBコース、ポークステーキセットを頼んだ。ドイツといえば、確かにソーセージなのだが、お店の看板料理でもあり、「これはうまい」と舌鼓を打つそんな逸品である。
 ドイツビールで乾杯すると、次にスープと前菜が運ばれた。前菜はスライスソーセージとキャベツのサラダ。ほのかなお茶の香りが、食欲をさらに高めるおすすめの一品だ。
 いよいよメインのポークステーキの登場である。一同、そのボリュームに驚かされる。しかし、お肉は厚いが、くどくない。絶妙な塩加減がいっそう美味しさを引き出している。しかも、ソーセージも付け合せで付いているので、お得感たっぷりである。瞬く間に完食だ。
 忘れてならないのが、毎回おかわりしてしまうパン。アツアツの香ばしさが口の中で広がり、品のある甘さに変わっていく。パン好きにはたまらない絶品だ。

 最後のしめにコーヒーを頼んだ。ここではコーヒーもこだわっていて、豆をオーストリア・ウィーンから直輸入。一滴一滴心を込めて入れてくれる、濃いめのコーヒーだ。

 昨年バイエルン州の議員団20名がわざわざ貸し切りバスでやって来たとのこと。最近、食の感動を体験していない方は、ぜひここに来られることをおすすめしたい。
 ちなみに、守谷市はAビールの工場があり、もちろん「飲める工場見学」ができる。ビールとドイツ料理で秋を満喫してみてはどうだろうか?(ばんどうたろう)

 【リンク先】

●  ハンス・ホールベックのページ
 http://www.hanshohlweck.com/

●  Aビール社茨城工場のページ
 http://www.asahibeer.co.jp/factory/brewery/ibaraki/index.html

● つくばエクスプレスのページ
http://www.mir.co.jp/


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