こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

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9月8日~11日、東京・六本木でベルギービールウィークエンド2011が開催された。6月の大阪会場に続き、東京でもビールだけでなく、ベルギーの軽食や音楽ライブなど、同僚、友人同士、カップルや家族連れなど誰と行っても楽しめるイベントだ。

なんといっても目玉は10のカテゴリーに分けられた62種類のベルギー・ビール。産地や原料、製法、味の特徴、言われなど知れば知るほど、興味深い。修道院で醸造されていた時の製法を受け継ぐもの、今でも修道院の醸造所限定で作られるもの、農家で清涼飲料として製造されてきたもの、木苺やサクランボなどフルーツを使ったものなど。ただし、日本のビールよりアルコール度数の高いものが多いので、飲みすぎに御注意あれ(自戒を込めて)。

東京会場での4日間には、のべ2万1千人が訪れたそうだ。観光案内や雑貨・食品を扱うショップもあり、日本にいながらベルギーについて知るよい機会となった。この模様はベルギーのニュースでも放映された。日本各地で開催されるドイツビール祭・オクトーバーフェストのように、定着していく可能性大だ。  (みかん、写真も)

ビールを買うと各銘柄のコースターがもらえた。上から右回りに、「サンフーヤン ブロンド」、「ヴェデット・エクストラホワイト」、「パトラッシュ」、「レフ ブロンド」。

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7月14日はフランスの「Fête nationale」(フェット・ナショナル)。日本語では国家記念日、革命記念日、さらには「パリ祭」などさまざまな呼び方があるようだが、「国民の祝日」とするのがいちばん原語に近いだろう。ただし一般のフランス人は「ル・キャトーズ・ジュイエ」(le quatorze juillet)、単純に「7月14日」と呼ぶ。「パリ祭」というのは日本特有の呼び名で、ルネ・クレール監督の映画『Quatorze Juillet』(1933年)が配給されたときにつけられた邦題が定着したものだ。

フランス革命がはじまった牢獄の跡地。現在は「7月の円柱」がそびえるバスティーユ広場。

 英語圏では「バスティーユ・デー(Bastille Day)」と呼ぶのが一般的。ご存知のように1789年のこの日は、民衆がアンシャン・レジームの象徴であったバスティーユ牢獄を襲撃して、フランス革命のきっかけをつくった日。その意味ではまさに「革命記念日」である。

この日が「国民の祝日」に制定されたのは91年後の1880年。クーデタと王政復古を繰り返す混乱期を経て、第三共和制の成立とともに、ようやく革命後の体制が安定しはじめたときだ。この年の7月14日、絶対王政の終焉を祝う最初の軍事パレードがロンシャン競馬場で行われた。国のアイデンティティの出発点という意味では「国家記念日」と呼ぶのがふさわしい。

このパレードは130年を経た現在も、場所をロンシャン競馬場からシャンゼリゼ大通りに移して続けられる恒例行事。たいていのフランス人は、朝10時ごろからパレード中継をテレビで見て1日をはじめる。戦闘機がフランス国旗の三色に彩られた煙を吐きながら飛行するのを見ないと夏がはじまった気がしない、というフランス人も少なくないはずだ。

最新型の装甲車やミサイルの行列は軍事マニアには興奮モノだし、警官や消防士も含め、騎馬隊からヒゲ面の外人部隊まであらゆる部隊に所属するおよそ4000人が整然と行進する様子は、制服フェチでなくとも見応えを感じるだろう。しかしもちろん、「税金の無駄遣い」、「大気汚染」と反対の声も少なくない。昨年の今頃も、経済危機を背景に、環境政党の緑の党がサルコジ大統領に廃止を勧める「提言書」を提出して話題になった。

軍事パレードにどのくらいの費用が投じられているのかは、実はこれまでまったく明らかにされていない。マスコミも推計しきれない「謎」のままであるが、たしかに重たい戦車が通った後の道路は無残に痛んでおり、この修復だけでも相当な費用がかかりそうなのがわかる。

パレードが終わると、大統領の演説やインタビューが放映されるのが恒例だったが、これは2年前にサルコジ大統領が「廃止」している。このあたりで人々はテレビの前を離れて昼食ということになる。夜は花火を見に行ったり、消防署で開かれるダンスパーティーに出かけたり、というのが定番。バスティーユ襲撃の1年後、廃墟と化した跡地に大きなテントを張り、「ici on danse(ここで人は踊る)」の看板を掲げて、民衆が革命を祝うダンスパーティーを開いたのがはじまりとされる。消防署で開かれるようになったのはずっと後のことだが、男中心の職場で働く若い消防士たちにとっては、女性と出会う年に1度の「勝負イベント」、と言っては言い過ぎだろうが、楽しみな1日であるには違いない。(ル・ジュスティシエ)

7月14日のイベント案内(パリ市ホームページ)
http://14juillet.paris.fr/

優勝作品「世界はミツバチの巣、責任を持とう」と3人の彫刻家たち (C)さっぽろ雪まつり実行委員会

毎年多くの観光客で賑わうさっぽろ雪まつり。第38回目を迎えた2011年の国際雪像コンクールでリトアニアのチームが優勝した。リトアニアのチームは出場10回目、2回目の優勝だという。

雪像のテーマは、ミツバチだ。蜂は働き者のシンボルでもあるが、以前にこのEUフォーラムで紹介したように、リトアニアでは蜂は友情・仲間を象徴するもの。リトアニアの農民たちは昔から、蜂の社交性や勤勉さに注目していた。今回のミツバチと蜂の巣の雪像を通して、3人のリトアニア人彫刻家たちは、「社会人が責任感を持ち、助け合って生きていこう」というメッセージを投げかけた。

なお、彫刻家の一人、ケスチュティス・ラナウスカスさんは、西会津国際芸術村の第1回招聘者として、2004年から1年間日本に滞在したことがあるのだそう。今年札幌で、また別の交流が生まれ、そして仲間を作ったことだろう。(みかん)

さっぽろ雪まつり 第38回国際雪像コンクール
http://www.snowfes.com/place/contest/index.html

優勝作品「世界はミツバチの巣、責任を持とう」
http://www.snowfes.com/place/contest/contest-2.html#t10

西会津国際芸術村
http://www.nishiaizu-artvillage.com/

関連記事 「クリスマスに蜜蝋キャンドルを」
https://eueublog.wordpress.com/2010/12/28/candles/

ルイ・マル、カルロス・サウラ、ベルナルド・ベルドリッチ、ヴィム・ヴェンダース、ナンニ・モレッティ、パウロ・ローシャ、ジャック・ペラン…。

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ソウル・キッチン

「さて、映画ファンのあなたに質問です。上に挙げた人たちに共通することは何でしょう?」
「映画監督でしょ」
「正解です。だたし、もう一歩踏み込んでください」
「ヨーロッパの映画監督かな」
「正解。あと、もう一声ほしいですね」
「とても良質な映画を撮るヨーロッパの映画監督」
「かなり近づいてきましたね。ほとんど正解に近いのですが…」
「う~ん…。そうか。大阪ヨーロッパ映画祭の名誉委員長だ!」
「そうです。かなりの映画通ですね。映画検定があったら、間違いなく1級合格です。さらに付け加えれば、これらの監督たちは、実際にこの映画祭のために来日しています!」

今年で17回目を迎える大阪ヨーロッパ映画祭は、毎年11月に大阪市で開催される映画祭だ。この映画祭の特徴は、何と言っても上映作品の質が高いということ。世界中の映画祭の大半は映画産業の振興のために行われることが多いが、この映画祭の目的は日本と欧州の文化交流の促進にある。

だから上映作品を選ぶ際には、ただ単に娯楽的に優れているというよりも、観た後で深く考えさせられる映画かどうかということがポイントになっている。日欧に共通する課題やグローバルな問題などのテーマを採りあげた作品が多いのもそのためだろう。初回からこの映画祭の実行委員長として、陣頭指揮をとってきたパトリス・ボワトー氏が中心になって、世界各地の映画祭で話題になったヨーロッパ映画を選び、ヨーロッパ社会のもつ多様性がリアルに伝わるような作品を上映してきた。

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面影

例えば今年の映画祭(10月30日~11月23日)で注目を集めている『ソウル・キッチン』は、ギリシアからドイツにやってきた移民の話だ。世界の三大映画祭(ヴェネチア/カンヌ/ベルリン)を制覇して今最も注目されているファティ・アキン監督自身、トルコ系ドイツ人なので、多文化が共生しているドイツの現実がとてもリアルに描かれている。ただし、シリアルなタッチでなく、コメディタッチでソウル・ミュージックに乗って作品が展開していくというから面白そうだ。ヨーロッパ中を席巻したヒット作で、初来日するアキン監督との作品に関するディスカッションも予定されている。

他にも、ボスニア・ヘルツェゴビナの今を知ることができる『サラエボ、希望の街角(仮題)』(ヤスミラ・ジュバニッチ監督)や、今年のアカデミー賞にノミネートされた、ケルト神話をテーマにしたアニメ作品『ブレンダンとケルズの秘密(仮題)』(トム・ムーア監督)など、数々の話題作が登場する。

実行委員長のボワトー氏は、1988年にフランス大使館の文化担当者として来阪。大阪大学などでフランス語を教えながら、映画を通した日欧交流に情熱を傾けてきた。映画監督の経験もあり、ヨーロッパの映画作家や俳優たちと個人的なコネクションをもっている。彼の映画にかける並々ならぬ思いがなかったら、この映画祭の存続は難しかっただろう。

「作品の紹介だけでなく、いつか日欧の架け橋になるような映画を作りたい」というボワトー氏の夢が叶って、今年、大阪を舞台にした短編映画『面影』が完成した。昨年の映画祭のゲストとして来日した、ベルギーの名優ヤン・デクレール主演、万田邦敏監督の日欧コラボレーション作品で、映画祭のオープニング作品として上映されるという。映画ファンのあなた、ぜひお見逃しなく!!(ロニ蔵)

大阪ヨーロッパ映画祭
http://www.oeff.jp/

モータースポーツの最高峰と言われるフォーミュラ1。毎年ヨーロッパを中心に世界の都市でグランプリが開催されます。2009年は、3月のオーストラリア・グランプリを皮切りに全17戦。10月2日~4日には、第15戦となる日本グランプリが三重県の鈴鹿サーキットで行われました。

サーキットを53周(1周5.807キロ)回る決勝で、優勝したのはレッドブル・ルノーのセバスチャン・フェテル(独)。これが今季3勝目です。2位はトヨタのトゥルーリ(伊)。2戦連続でチーム最高位タイ。3位はマクラーレン・メルセデスのハミルトン(英)。一週間前のシンガポール・グランプリの優勝者です。

フォーミュラ1は、1950年にイギリスのシルバーストン・サーキットで始まりました。世界自動車連盟が主催し、四輪の一人乗りフォーミュラカーで競います。レース毎の順位によって与えられる「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によって年間チャンピオンが決まります。

来年のフォーミュラ1は全19戦。日本グランプリは再び鈴鹿で行われる予定です。(くるみ)

http://www.suzukacircuit.jp/f1/report/report1003.html

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2009年は、デンマークが何かと注目される年だ。そのひとつは8月に、首相であったアナス・フォー・ラスムセン氏が北大西洋条約機構(NATO)事務局長に就任したこと。続いて10月には、第121回国際オリンピック委員会(IOC)総会がコペンハーゲンで開催され、リオデジャネイロが2016年の五輪開催地に選出された。

10月1日にオペラ劇場で開かれたIOC総会開会式。翌日は2016年五輪開催地の選出投票が国際会議場ベラセンターで行われ、東京から鳩山首相、その他の候補都市シカゴ、リオデジャネイロ、マドリッドからも大統領や国王など首脳陣が駆けつけて最後のアピールを行った。その後6日まで続いた15年ぶりの五輪コングレスでは、IOC委員ほかスポーツ関係者が集まり、五輪の将来について討議が行われた。

12月には第15回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP15 )が同じベラセンターで開催され、京都議定書後の重要な枠組み決定に世界が注目する。たまたま開催国が重なっただけにしても、誰もがコペンハーゲンを口にする効果は大きいだろう。(みかん)

IOC総会
http://www.2009olympiccongress.com/international/en-gb/menu/home/ioc.htm

会場となったベラセンターでは、12月にCOP15も開催される予定
http://www.bellacenter.dk/English

開会式の行われた国立オペラ劇場
http://www.operaen.dk/Subsites/Operaen.aspx?sc_lang=en

心に沁み入るような歌声を聞きました。9月16日、二期会イタリア歌曲研究会による「イタリアの民衆の詩 Stornello, Rispetto, Strambotto, による声楽曲の夕べ」でのこと。私の中学・高校の友人がソプラノで出演していたのです!

イタリア歌曲というと、ヴェルディの「アイーダ」や「椿姫」、プッチーニの「トゥーランドット」など、壮大なオペラをイメージしますが、今回はひとつひとつの曲の詩がかなり短いものでした。9名の歌手が次々に舞台に登場し、どんどん曲が進んでいきます。

プログラムによると、「ストロネッロ」「リスペット」「ストランボット」は、詩の形式の呼び方で、イタリアの民衆に古くから親しまれてきたとのこと。民衆の男女の恋愛が歌詞になっています。

友人はP.マスカンニ作曲「アヤメの花よ」、G.L.トッキ作曲「黒ずんだ魅力ある瞳よ!」、O.レスピーギ作曲「私、なんのために歌うのかしら」と「遠く、遠くから風は来る」、P.チマーラ作曲「おまえのビロードのように柔らかな」の5曲をソロで歌いました。

どの歌もメロディーが美しく、しかも透き通るような歌声。目を閉じればイタリアの田園風景の中で、美しい女性が胸ときめかす恋に焦がれる様子が浮かんできました。

「私、なんのために歌うのかしら、“花の中の花よ、おまえは今日の、そして昨日の私の愛です、決して枯れ果てない私の愛です!”(今回のコンサートを企画・構成した三池三郎さんによる訳)。なんて情熱的な歌でしょう!(モコちゃん)

二期会ホームページ
http://www.nikikai.net/concert/20090916.html


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