こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

Archive for the ‘Trade’ Category

現在、世界45カ国でクリーナーを販売し、紙パックを使わず、遠心力によりゴミと空気を分離する「デュアルサイクロン」技術。これを開発した会社といえば、イギリスの高級掃除機メーカー「ダイソン」です。この画期的な掃除機を世界に広めたビジネスの功績がたたえられ、エリザベス女王からナイトの称号を授与されました。実は日本と深いつながりがあるのをご存知でしたか。

ダイソンの創立者、ジェームズ・ダイソン氏はある日、自宅で従来の紙パック式掃除機で掃除していたときに、吸引力が弱かったので、紙パックを替えようとしたところ、あまりゴミが入っていなかったのです。そこで、ダイソン氏は自分で掃除機を分解し、詰まりの原因を探り、自ら性能が良い掃除機開発に乗り出したのです。

1970年代後半から5年の月日をかけ、5000台以上の試作品を繰り返して、デュアルサイクロン方式の掃除機を完成させました。しかし、当時のイギリスではこの技術を採用してくれるメーカーがありません。そこで、日本のメーカーに頼み込み、1983年に「G-Force」という名前で発売に漕ぎつけました。その後1993年でダイソン社を設立し、約3年でイギリス市場の約50%のシェアを獲得する快進撃をみせました。

デザイン性の高さも認められ、サンフランシスコ現代美術館、パリのポンピドーセンターなどの美術館では掃除機が展示されています。また、日本の代表的ファッションブランド「ISSEY MIYAKE」とコラボレーションしたオシャレな掃除機も誕生しました。私にとって従来の掃除機のイメージが覆されたのが「ダイソン」です。(モコちゃん)

ダイソン・ジャパン
http://www.dyson.co.jp/

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第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)が行われた、ポーランド南部のアウシュヴィッツ強制収容所。ポーランド政府はこの施設を残すことで、人類の歴史の中でも、最もいたましい出来事を、ありのままに後世に、また世界中の人々にしっかり伝えようとしている。

約3キロ離れたビルケナウ強制収容所と共に、ポーランド政府は1947年、国立オヒシフィエンチム(アウシュヴィッツのポーランド語読み)博物館をオープンした。今や15言語のパンフレットが置かれている。過去の教訓を世界中の人々知ってもらいたい、という切なる思いが感じられる。

“Arbeit macht Frei(働けば自由になる)”と書かれたアウシュヴィッツ収容所の門。

“Arbeit macht Frei(働けば自由になる)”と書かれたアウシュヴィッツ収容所の門。

現在、アウシュヴィッツ、ビルケナウ両収容所の建物・廃虚群が長年の劣化で崩壊の危機に直面している。155棟のうち、約50棟は天井陥落の危険があり、立ち入り禁止になっている建物も少なくない。ガス室や火葬場跡は解放直前にナチスが壊したままだ。

崩壊の危機を乗り越えるため、博物館は1億2000万ユーロの基金設置を求め、各国に協力要請を始めた。建築専門家は建て直しを勧告したが、「本物だからこそ、真のメッセージを伝えられる」とツィビンスキ館長は強調する。近年はアジアからの来訪者も増え、「地球の人々にとっても、人間のあり方を考える場であり続けてほしい」と話しているという。(マイケル尊王寺)

国立オヒシフィエンチム博物館公式サイト(英語サイト)
http://en.auschwitz.org.pl/m/

アウシュビッツ徹底ガイド(写真など、詳しい解説あり)
http://umeda-hankyu.jp/BabyKidsGirls/maternity/2009/02/20090214_130000_10137.html

アウシュヴィッツ平和博物館(福島県・白河市にある「市民による手作りミュージアム」)
http://www.am-j.or.jp/index2.htm

beer

今年開港150周年を迎えたミナト横浜には、「・・・発祥の地」という場所が数多く存在する。それは、江戸時代末期の開国で最大の対外的窓口となり、西洋人が多く住んだことと大いに関係がある。本場ドイツビールを最初に作った場所も横浜市中区の一角にあり、今でも石碑が立っている。

1870年に横浜で最初にビール醸造所を造ったのは、実は欧州人でなく、ノルウェー系米国人のウイリアム・コープランドだ。ただ、彼はドイツ人にビール製法を学んでおり、ドイツ人職人を工場に招いている。そのために、英国産よりも苦味が少なくて飲みやすいラガービールが主に作られた。

この醸造所はのちに、幕末の政商として有名なT・B・グラバーや岩崎弥之助、渋沢栄一ら壮々たる人物が資本参加して設立されたジャパン・ブルワリー社に買い取られ、商品名「キリンビール」というラガービールを発売した。

このビールは大ヒットし、商品名はそのまま会社名となって現在に引き継がれている。現在のキリンビール社は今も横浜市鶴見区生麦に大工場を持ち、発祥の地とのつながりを切っていない。

だが、キリンビールはあくまで全国流通の銘柄。自治体の横浜市は、発祥の地という矜持にかけて、再びこの地独自のビール作りを模索し始めた。1994年、ビールの小規模醸造所も認めるという政府の方針転換を受けた動きだが、それにこたえて誕生したのが地ビール「横浜ビール」だ。

横浜ビールの工場は、ベルギービールの味が好きで、ついにかの国までビール修業に出かけてしまったという人が醸造責任者を務める。明治時代であろうと、21世紀になろうと、やはり横浜の地ビールはヨーロッパの味とは切り離せない。(日暮らし)

キリンビール
http://www.kirin.co.jp/company/news/13/060420a_1.html

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/hatena/CK2007121302071909.html

Excite コネタ
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091133950265.html

2009-10秋冬コレクションから

2009-10秋冬コレクションから

今年のweareuropeに参加した35デザイナーの中で個人的に注目していたのは、スウェーデンのカミラ・ノルバックだった。彼女のナチュラルな作風とともに、製造工程では環境にも考慮する「エコラグジュアリー」のコンセプトに共感したからだ。

自然環境に有害である化学製品の使用は、服を着る人の肌にとっても有害であるとし、素材選びも、栽培、加工、染色の過程までこだわる。同時に、新しい技術も積極的に取り入れ、自由な芸術的表現を実現させた。


2009-10秋冬コレクションから

2009-10秋冬コレクションから

今回の2009秋冬コレクションで取り入れたのは、新たな染色工程。縫製作業が完了してから染色することで、使用する染料の量を格段に減らした。また、靴底のゴムには、車のタイヤをリサイクル利用している。

幸運にも会場ではデザイナー本人に会うことができた。作品の優しいイメージを超えて、彼女は自らのブランドのCEOも務める自立したビジネスウーマンの顔も持ち合わせ、溌剌と取材に答えてくれた。(みかん)

Gateway Programme
http://www.eu-gateway.jp

Weareurope
http://www.weareurope.com/

カミラ・ノルバック
http://camillanorrback.com/home/

2009-10秋冬コレクションから

2009-10秋冬コレクションから

太陽の国スペインからやって来たマリア・ラフエンテの「2009-10秋冬コレクション」で、まず印象的なのはその色使いだ。黄金色のシルクや朱色のウールは、太陽の温かみを感じさせると同時に、豪華さを演出する。

ふつうの日本人でも着られるのだろうかという素朴な疑問は不要。彼女のターゲットは、世界の王室、政治家、芸能界といった上流階級だ。スペインのみならず、既に米国や台湾の女優も愛用しており、この後ロシアやマレーシアでの仕事が続く。

2009-10秋冬コレクションから

2009-10秋冬コレクションから

今回のコレクションのイメージに使われているのは、英国の画家J.W.ウォーターハウスの『シャロットの女』(1888年)。フューチャリスティックなデザインとロマンス主義的な絵柄を組み合わせ、靴やアクセサリーまで全てを彼女がデザインする。また、天然素材を使うことで、外から見た質感とともに、内側の着心地も重視している。

来日は2回目。「日本市場の開拓は難しい」としながらも異なる文化背景の国での挑戦に意欲を見せる。(みかん / Japan Echo)

Gateway Programme(展示・商談会日程を見ることができます)
http://www.eu-gateway.jp

Weareurope
http://www.weareurope.com/

マリア・ラフエンテ
http://www.marialafuente.es

weareurope会場/Japan Echo Inc.

weareurope会場/Japan Echo Inc.

今年行われるEUの貿易投資促進キャンペーンGateway Programmeの展示・商談会第2弾は、ファッション分野。EU加盟国から35企業が来日し、2009-10年秋・冬コレクションを披露した。参加企業はweareuropeと銘打ったこのイベントを足がかりに、果たして日本に市場を広げることができるのか。

ちょうど時期を合わせて、「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」も開催中。バイヤーやエージェントなど関係者は、会場間を忙しく移動し、次のシーズンに向けた商品や新ブランド発掘に目を凝らす。

weareurope会場/Japan Echo Inc.

weareurope会場/Japan Echo Inc.

EUの中でも、フランスやイタリアのブランドは既に日本の業界とのパイプが出来上がっており、JFWにも個別に参加している。一方、在京大使館や商工会議所の規模も小さい加盟国の企業で、日本につてもなければ、ビジネスの開拓は難しい。

weareuropeはこうした中小企業の支援が目的だ。今後数回にわけて、参加デザイナーを紹介する。(みかん)

EU Gateway Programme
http://www.eu-gateway.jp

Weareurope
http://www.weareurope.com/
(参加ブランドのコレクションを見ることができます)

JFW
http://www.jfw.jp/

先日東京で回顧展が開催され話題を呼んだミース賞は、20世紀のモダニズム建築を代表するドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエの名前に由来する。

ミースは、1929年のバルセロナ万博で、ドイツ館「バルセロナ・パビリオン」を建築したことで知られる。鉄骨とガラスを重用し、大理石の美しい壁を配した、シンプルでシャープなモダニズム建築の傑作だ。

建築だけではなく、内装や家具にいたるまでデザインしたミースが、ドイツ館に来館するスペイン国王がくつろげるようにと作ったのがバルセロナチェアだ。

柔らかいレザーで高級感あふれるシンプルなデザイン。日本ではレザーフォーム社やテクノ社などイタリアの名門家具メーカーが製造したバルセロナチェアが人気だ。

バルセロナ・パビリオンは1986年に復元され、現在はミース・ファン・デル・ローエ記念館となっている。広々とした部屋の片隅に置かれている真っ白なバルセロナチェアに座ってみると、あなたもスペイン国王になった気分になれるかも。(青山コモンズ)

レザーフォーム社(イタリア)
http://www.leatherform.com/
テクノ社(イタリア)
http://www.tekno-italy.com/
ミース・ファン・デル・ローエ記念館(スペイン)
http://www.miesbcn.com/


自由で活発な発言を歓迎します。

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