Posts Tagged ‘サウナ’
フィンランドには18万8000の湖が点在しています。多くのフィンランド人は、湖畔に別荘を持っていて、夏の間はそこで過ごします。サウナで身体が温まったら、湖に下りて行き、ザブンと水の中へ入って身体を冷まし、そしてまたサウナへ入って温めるということを繰り返します。
フィンランド大使館のキマネン参事官によると、それを繰り返すと、スポーツをする時に感じるような爽快感を感じ、最高に気持ちが良いのだそうです。
湖の水は美しく、夕方であれば、沈みゆく太陽を見ることができる。時には白鳥などの水鳥が飛んでいる姿も目に飛び込んできて、まさに大自然と一体になる感覚を全身で感じられるとのこと。
昼間は森の中でベリーを摘み、スポーツを楽しんだり、散歩をしたり。そして家に戻ってサウナに入り、サウナで燻したソーセージやビールを味わい、大切な人たちとゆっくりと時間を過ごす。なんと豊かな生き方でしょう!
映画『かもめ食堂』の荻上直子監督も撮影後にわざわざフィンランドへ戻り、一週間、フィンランド式の充実した素晴らしい休みの過ごし方をしたとか。
みなさんも、フィンランドへ旅した際にはぜひサウナを体験してみてはいかがでしょうか。サウナつきのホテルがあるほか、日本の銭湯のような公共のサウナも。映画『かもめ食堂』に登場したヘルシンキの公共のプールとサウナは、今も街の人々に利用されています。きっと地元の人たちと一緒にゆっくりと流れる北欧タイムを楽しめることでしょう。(パクチー)
The Finish Sauna Society(英語のみ)
http://www.sauna.fi/welcome.html
フィンランド大使館
http://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentlan=23&culture=ja-JP
かもめ食堂に登場した、ユルヨンカトゥの公共プール
http://www.hel2.fi:80/liv/eng/yrjonkatu.html
前回は、フィンランド人にとっていかにサウナがいかに欠かせないものかということについて紹介しました。引き続きフィンランドのサウナについてご紹介します。
現在では、体を温め、汗をかかせ、全身をリラックスさせてくれる役割で使われるサウナですが、他の目的のためにも使用されてきました。
例えば、サウナはかつて、お産の場所としても使用されました。おそらく高温で湿度が低く、菌が発生しにくい場所だったからでしょうか。他の用途としては、食べ物を薫製にする場所。薪でサウナストーンを温め、室内を煙で満たせば、確かに薫製作りに最適ですね。
この習慣は現在でも続いており、お肉やソーセージ、キノコ類などを専用の袋に入れ、サウナストーブの上に吊るして熱を通し、出来上がったものはサウナから出た後、冷えたビールの“つまみ”にするそうです。
フィンランドでは、サウナはプライベートの中だけでなく、ビジネスの中でも使われることもあります。例えば、会社の役員室のフロアにはサウナがあり、大切なクライアントを招いた際に、食事と共にサウナをすすめすることは決して珍しいことではありません。心も体もリラックスした状態で仕事の話をすれば、前向きに話し合いができそうですね。
ちなみに、東京の広尾にあるフィンランド大使館内にもなんとサウナが二つあるそうです。一つは大使用で、一つは職員用。大使館にまでサウナがあるとはさすがサウナ大国ですね。(パクチー)
The Finish Sauna Society(英語のみ)
http://www.sauna.fi/welcome.html
フィンランド大使館
http://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentlan=23&culture=ja-JP
日本サウナ・スパ協会
http://www.sauna.or.jp/
サウナ文化で知られる国、フィンランド。
サウナという言葉もフィンランド語です。本場フィンランドではどのようにサウナを楽しむのでしょうか。フィンランド大使館のセッポ・キマネン参事官にお話しを聞いてきました。
フィンランド人にとってのサウナは、日本人にとってのお風呂と同じくらい、生活に欠かせないものです。その歴史は古く、現在のフィンランドの地に人々が暮らし始めた時に、家よりも先に作られたといわれるほど。北欧フィンランドでは、寒さは生命を脅かす存在でもあります。そんな地で、サウナは厳しい寒さから人を守ってくれる最も安全な場所として重宝され続けてきたのでしょう。
フィンランド人にとっていかにサウナが身近なものであるかは、数字からも想像することができます。フィンランドにあるサウナの数はなんと約200万個。フィンランドの人口は約530万人ですから、なんと2.5人に1つの割合になります。
一軒家には必ずサウナがあるほか、ヘルシンキなど都市部の集合住宅でも共用サウナがあり、マンションによっては戸別に設置されているところもあります。他に、街中には公共のサウナも。最近では、夏にはほぼ毎日、冬には大体1週間に1回使用する人が多いそうです。
サウナの仕組みは、サウナストーブに入ったサウナストーンを電気や薪で温め、そこに水をかけると、熱い蒸気が出て、サウナ室の温度があがります。電気式だと30分ほど、薪式だと4~5時間ほどでサウナストーンは熱ちっちに。また、古くからあるスモーク式では、蒸気のかわりに煙を部屋に充満させ、いったん窓から煙を逃がしたあと、煙の香りが残る中で温まります。この方法だと、暖まるまでに8時間ほどかかり、現在では利用されている数は少ないですが、独特の香りが楽しめることもあり、根強い人気があります。つづく。(パクチー)
The Finish Sauna Society(英語のみ)
http://www.sauna.fi/welcome.html
フィンランド大使館
http://www.finland.or.jp/Public/default.aspx?contentlan=23&culture=ja-JP
日本サウナ・スパ協会
http://www.sauna.or.jp/
アニメでお馴染みのムーミン、サンタクロースの故郷、幻想的なオーロラなどで知られるフィンランドは、日本からは非常に遠いイメージですが、実は飛行時間でいうと、EUの中で日本から最も近い国です。
フィンランドの面積は日本の約9割。でも人口は約520万人と日本の約25分の1です。国土の7割近くが森林、1割が湖や川というまさに森と湖の国です。
首都ヘルシンキは貿易港で、「バルト海の乙女」とも呼ばれる、美しい海岸線に沿った街です。市民の集うマーケット広場は、おみやげ探しにもってこいの場所です。ウスペンスキー寺院やヘルシンキ大聖堂などの壮大な建築物を見たり、フィンランド美術を集めたアテネウム美術館や国立現代美術館キアズマを訪れたりするのもおすすめです。
最近では2006年に公開された、ヘルシンキにある日本食食堂を舞台にしたほのぼの映画「かもめ食堂」のヒットも記憶に新しいところです。ヘルシンキ以外の都市にも足を伸ばしたり、サウナで旅の疲れを癒したりするのも良いですね。(しげぶー)
フィンランド政府観光局
http://www.moimoifinland.com/index.php
ヘルシンキ市観光局
http://www.visithelsinki.jp/index.html
フィンランドセンター
http://www.finstitute.gr.jp/
日本・フィンランドサンタクロース協会
http://www.jf-santa.org/index.html