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  • Comments Off on デザイナーとしても評価されるバレエ・ダンサー Japanese Ballet Dancer Also Acclaimed Costume Designer

『ブラック・スワン』を観た。主役を演じたナタリー・ポートマンがアカデミー賞の主演女優賞を受賞した映画だ。プリマ・バレリーナのニナを演じた彼女の鬼気迫る演技に圧倒された人も多かったのではないだろうか。

彼女は『白鳥の湖』を踊るプリマ(主役)だが、白鳥と正反対の性格を持つ黒鳥の役作りに苦労する。純粋無垢の白鳥には最適なキャラクターが災いして、邪悪な性格をもつ黒鳥には向かない。いくら努力しても、官能的なブラック・スワンにはなりきれない。その心の葛藤がサイコスリラーの手法で描かれていて、ニナの精神世界にぐいぐいと引き込まれていってしまった。

監督は、『レスラー』のダーレン・アロノフスキー。同作品ではミッキー・ローク演じる中年のレスラーの悲哀が描かれていて、老いていくことの寂しさがしみじみと伝わってきた。しかし僕が最も凄いと思ったのは、主演女優でも監督でもなくて、二ナの練習着を制作したコスチューム・デザイナーだ。デザインを担当したのは、ドイツ在住の竹島由美子(1970-)さん。彼女のデザインした練習着は、二ナの鞭のようにしなる肉体にフィットして皮膚の一部と化していた。一度彼女のコスチュームを見た人は、とてもセクシーで、それでいて可愛いと誰でも思うはずだ。

4歳よりバレエを始めた彼女は、1993年、13歳でサンフランシスコ・バレエ・スクールに留学。16歳でプロダンサーとして活躍し始める。1996年にキエフ国際バレエ・コンクールで金賞を受賞。

彼女がコスチューム・デザインを始めたのは1990年代の後半で、身体の動きを開放してくれるようなコスチュームがほしくて、自分で作ってしまった。仲間からも欲しいと言われて作った手製のコスチュームが口コミで評判を呼び、今では世界の8割のダンサーが愛用するまでになった。マドンナも彼女のコスチュームのファンだという。

2006年には、ドイツのドレスデン・ゼンパーオーパー・バレエ団にプリンシパルとして移籍。現在も同バレエ団のプリンシパル・ダンサーとして活躍中だという。もしドレスデンに行くような機会があったら、彼女のバレエを是非とも観てみたいものだ。(ロニ蔵)

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