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Posts Tagged ‘フランダースの犬

あまりの猛暑に吉祥寺にあるビール専門店に立ち寄ったら、面白いベルギービールに出会いました。アルコール度8%のブラウンエール「パトラッシュ」です。甘いのにすっきりした味わいで、最後の1本にちょうど良い感じです。ベルギーでパトラッシュといったら「フランダースの犬」だろうと、マスターに確認したところ、TVアニメの舞台になったアントワープ市近郊のホーボーゲン村にある醸造元のビールとのこと。

実は「フランダースの犬」はベルギーの地元では、あまり知られていなかったそうです。再評価されるようになったのは、海外からの観光客が少なかったアントワープ市のノートルダム大聖堂にある時期から多くの日本人が訪れるようになってから。日本人観光客のほとんどが教会に到着するとまず、「ルーベンスの絵はどこですか」と質問し、絵を見ながら泣き出してしまうそうです。少年ネロと愛犬のパトラッシュがルーベンスの絵に見守られながら静かに息を引き取るアニメ「フランダースの犬」のラストシーンを見たことのある日本人ならその行動も理解できますが、何も知らない現地の人々は衝撃を受けたに違いありません。

そんな訳で、アニメ「フランダースの犬」の存在がベルギーにも知られるようになり、ホーボーゲンにネロとパトラッシュの銅像が建つなど、日本人向け観光スポットが次々に誕生。地ビールの「パトラッシュ」も、2006年に発売されました。同じブランドの「ネロ」というビールもあるそうです。

ビールのラベルの絵柄は妙にリアルで、アニメ版のネロとパトラッシュとは全く似ていません。どんなに酔っぱらっても主題歌を歌いながら泣くようなことにはならないと思います。ただ、猛暑の中で一日働いた後は、つい最終回のセリフをつぶやきたくなります。「パトラッシュ、もう疲れたよ」。

「パトラッシュ」のラベル。飲み終わったビンからはがしたのでちょっとボロボロ。

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「フランダースの犬」を覚えていますか。絵を描くことが大好きな少年ネロと愛犬パトラッシュ、そして大聖堂の絵画の前で迎える悲しい最後…。あのお話の舞台がベルギー。ネロは画家にはなれなかったけれど、ベルギーはこれまでルーベンスをはじめとする優れた画家を輩出してきました。

ルネッサンスと聞くと、きっとフィレンツェやローマを思い出すでしょう。でも、ちょうどその頃、ブリュッセル、ゲント、ブルージュがある現在のベルギーの北部でも、芸術・文化が黄金期を迎え、ルネッサンスが進行していました。背景には、盛んな国際貿易により金、物、人、文化が行き交い、商業・金融などの経済的な繁栄がありました。

現在も、交流地としてのベルギーは健在です。首都ブリュッセルにはEUの本部があります。日本の約12分の1という小さな国内でフランス語、オランダ語、ドイツ語など複数の言語が話され、歴史的にも異なる文化や多様性を擁してきた懐が深い国。欧州の国々を擁する役割を担うEUの中心地として相応しい場所ですね。(小便小僧)

ベルギー観光局(ワロン・ブリュッセル)
http://www.belgium-travel.jp/
フランダースセンター
http://www.flanders.jp/
ベルギービールが飲める店(Brussels)
http://www.brussels.co.jp/


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