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ラフォーレミュージアム原宿で開催されているカール・ハイド展を観てきた。

カール・ハイド(イギリス)は、世界のダンスミュージックを牽引するエレクロミュージック・ユニット「アンダーワールド」のボーカル/ギタリストだ。アンダーワールドは、彼とリック・スミス(Key)の二人による、ロンドン、いや世界のクラブシーンの最先端を走るカリスマ・バンド。映画『トレイン・スポッティング』にも彼らの曲(ボーン・スリッピー)が使われていたから、ご存じの方も多いと思う。

一時期アンダーワールドに嵌っていたことがある(特に深夜のドライブには必需品だった)ので、カール・ハイドが一体どんな絵を描くのかずっと気になっていた。というのも、カールとリックの二人は、音楽以外でも、アート集団tomatoのメンバーとしてファッション、アート、デザイン、映画など、表現の可能性を押し広げるさまざまな活動を行っているからだ(tomatoが手掛けたちょっとユニークな作品としては、テレビ朝日のロゴタイプなどというのもある)。あるミュージック・フェスティバルで、全長45メートル、高さ7メートルという巨大なウォールペインティングを一夜がかりで完成させて観客の度肝を抜いたということも聞いていた。そして原宿で、世界で初めてカールの個展が行われるというのだ。

今回の展覧会では、2メートル以上に及ぶ大作を含めた約90点のペインティング作品が展示されていた。僕は、「Elevated on Instruments of Altitude」(http://www.underworldlive.com/art/viewgallery.asp?DID=1335)という作品がいたく気に入ってしまった。英語に「spontaneous:自然に起きる、無意識の」という単語があるが、まさしくそんな感じなのだ。そして、しばらく眺めていると、「無為自然」という言葉が思い浮かんできた。無為自然とは、宇宙のあり方に従って、自然のままに生きていくこと。そんなに大げさに考えなくてもいいのだろうけれど、彼の絵を観ていると世界がどんどん広がっていくような気がする。アンダーワールドの音楽もそうなのだが、閉じていくというよりも、どこか解放的で、別の世界に連れて行ってくれるところがある。でも、それが一筋縄ではいかない解き放ち方だから、とても魅力的なのだけれど。

水墨画など日本の絵画から、横尾忠則、森山大道など、日本のアートをリスペクトするというカール。展覧会場には、彼のこんなメッセーが寄せられていた。
「ダンスが一枚の絵になり、絵がある言葉の連なりになり、言葉の連なりが一枚の写真になり、写真がダンスになる」
「踊っているあなたの頭の中では、いったい何が起こっているのか?」(展覧会のタイトル)

そこにはまさしく一枚の絵となったダンスが…。(ロニ蔵)

ラフォーレミュージアム原宿
http://www.lapnet.jp/event/event_r100825/

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