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本棚を整理していて、気になる本を見つけるということはよくあることだ。先日も、いつ買ったかも忘れてしまった一冊の詩集を発見してしまい、本棚の整理どころではなくなってしまった。それにしても、なぜこの詩集を買おうと思ったのか、いくら思いを巡らせても全然分からない。誰かの批評に魅かれて購入したのだろうか、それとも本屋で手にとって思わずレジへ持っていってしまったのか…。

詩集の名前は、『私たちの間に─時間』(未知谷)。ルーマニアのアデラ・ポぺスク(1936-)という女流詩人の作品だ。おそらくこれまで開いたこともなかったのだろう、彼女の詩に初めて接してみて、かなり驚いた。衝撃的と言ってもいい。これは一体何なんだ!というが第一印象。難解というのではないけれど、未知の言語体験というか、とにかく捉えどころがないのだ。しかしそれでいて、何かが確実にこちらに伝わってくる。その宇宙の意思のようなものを感じるのだが、どこまでいっても言葉のしっぽだけで、捕まえようとすると、するりと身をかわされ、船酔いのような酩酊感に襲われてしまう。

それは例えばこんな具合に…

言葉たちは飽き飽きした

言葉たちは飽き飽きした

パレード向きに飾り立てられて

申し分ない調教ぶりを

言うがままのピエロぶりを

ご披露しろとステージに

押し出されるのは

虫唾が走る。

言葉にはささやかな行列で

足をひきずって

小道を少し歩けば足りるのだ!

どす黒い屋台のまん中

断固と突き出す拳で

指揮の鞭を宙に押し止めろ、

言葉は求める、迷いの鏡の中に忘れられた

天使の裸形の純潔を─

激流の水のように

力強く

巷に

きらめきせせらぐことを。 

(住谷春也訳)

訳者の解説によると、寡作な詩人で、詩集はこの日本版で4冊目になる。書名はすべて同じで、内容も既刊の作品が省かれず、言わば同じ一つの詩集の増補というスタイルになっている。彼女は50年近い間に、日本版に収められた72編の詩しか書いていないそうだ。それでいて、元ユネスコ事務局長のフェデリコ・マヨールが「固有の詩的価値」として絶賛するなど、海外からも高い評価を受けているというのだ。

評論家の加藤周一さんは、日本版の跋文の中で「この小さな詩集の大きな世界の中にはすべてがある。愛と偽善、死と希望、それから苦い諧謔や呟きや叫びや夢想、そういうもののすべてが時間の相のもとにあらわれる」と述べている。まさにその通り。アデラの詩を読んで、久しぶりに宇宙の果てまで旅したような気分になってしまった。   (ロニ蔵)

http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AB%E2%80%90%E6%99%82%E9%96%93%E2%80%95%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%82%AF%E8%A9%A9%E9%9B%86-%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%A9-%E3%83%9D%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%82%AF/dp/4896420691/ref=sr_1_14?ie=UTF8&s=books&qid=1275272027&sr=1-14

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  • Comments Off on 独裁時代の巨大建造物、今や絶好の観光スポットに Colossal Structure From an Era of Tyranny Becomes Popular Tourist Spot

ルーマニアの首都ブカレストは、かつて中世の建物を数多く残し、「バルカンのパリ」といわれた美しい街だったといわれる。それが、チャウシェスク政権時代に大掛かりな都市改造が行われ、味気ない大規模建造物ばかりになってしまった。共産党独裁の悪しき“遺産”が今でもこの街に色濃く残されている。

チャウシェスク大統領は、東西対立の時代、共産圏の東側にあって、その雄ソ連にたてついた東欧の異端児。われわれ日本人から見ると、むしろ好ましいイメージでとらえられていた。だが、国内では、実は大変な独裁者であって、国民からは恐れられ、嫌われていたようだ。

彼は自らの権力を誇示するため、古い街並みを壊し、巨大な建物ばかり造っていった。その典型的なものが「国民の館」。部屋数3100戸の総大理石造りで、豪華なシャンデリアやじゅうたんもあり、贅の限りを尽くしている。

もともとは大統領が意のままに使う専用スペースであったが、今では国会議事堂、国際会議場、博覧会場として使われている。さらに、旧共産党本部や革命広場も大きな施設だが、党本部は現在、ブカレスト大学の中央図書館に変わっている。

1989年12月、党本部庁舎前で開かれたチャウシェスク“支持”集会で、爆発事件があり、広場はパニック状態に。これが学生、市民による反独裁の抗議行動に発展し、軍が市民側に立つことによって、ついに独裁政権は倒れた。

皮肉なことに、今ブカレストを訪れる観光客は、「小さなパリ」が見たいわけでない。かつての独裁政権が国民の生活を犠牲にして、どんなにおろかしい建物を造ったかという現代史を振り返るために来る人がほとんどで、チャウシェスクの遺産はむしろ絶好の観光スポットになっている。東北アジアのどこかの国も、やがてそうなることは目に見えている。(日暮らし)

ルーマニアの革命
http://sekitori.web.infoseek.co.jp/war/war_Roma_Buca1.html

ブカレストの街中写真
http://home.att.ne.jp/gamma/frontdoor/bucuresti%20view.htm
http://www5f.biglobe.ne.jp/~katsumis/sub243.html

ルーマニア政府観光局

ルーマニア政府観光局

どこまでも続く平野とそこを覆う緑や花-というのがルーマニアを旅行した人の一般的な印象。平和そうな国がらと口から生き血を滴らせる吸血鬼ドラキュラとはどうしてもイメージが結びつかないのですが、この怪人の舞台は、実はルーマニアなのです。

ドラキュラは、アイルランドの作家ブラム・ストーカーが19世紀末に著した怪奇小説の中に主人公として登場しますが、この話の元になったのがルーマニア中部トランシルバニア地方に伝わる吸血鬼伝説といわれています。

正確に言えば、同地方の小高い山の上にある「ブラン城」が舞台。ドラキュラのモデルとなったのは、15世紀、ブラン城のあるワラキア地区を統治していたブラド3世で、凶暴な人だったと伝えられていますので、ドラキュラのイメージとつながってしまったのでしょう。
共産主義国の時代、ブラン城は政府に没収されましたが、06年に本来の持ち主であるハプスブルグ家の子孫に返還されました。しかし、子孫である米ニューヨーク州在住の建築家ドミニク・フォン・ハプスブルグさんは、「多額の維持費がかかるから」という理由で、地元自治体への売却を言い出したのです。

売り出し額は6000万ユーロという巨額。2500万ユーロ程度の購入価格を提示する自治体側と折り合いがつかず、現在はハプスブルグ家の博物館として宙ぶらりんの状態になっています。

「ドラキュラの城」というのはさすがに知名度が高く、年間の観光客数は40万人にも上ります。このため、ロシアや米国の資産家が購入に意欲を示していると言うのですが、やはり地元自治体が購入して、公的な施設の観光名所として長く保存してほしいと思います。(日暮らし)

朝日新聞
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200701110317.html

海外旅行記 パックツアー夫婦旅
http://www17.tok2.com/home/tabi65/tabi/ru-mani/ru7.htm

オーストリアの首都ウイーンの街中を車で走ると、すぐにドナウ川に出くわす。茶色っぽい深緑色の川面。ヨハン・シュトラウスのワルツ曲「美しき青きドナウ」から「青さ」をイメージしていたので、ちょっと面食らった。ただ、とうとうと流れる川からは、両岸の景観とあいまってあの優雅で軽やかなメロディーが流れてくるような心地よい錯覚にとらわれた。

その美しきドナウの流域にある4カ国と日本が外交関係を樹立してから、今年は切りのいい年に当たる。オーストリアとハンガリーとは140周年、ブルガリアとルーマニアとは50周年。「東欧」だったハンガリーはいったん関係が途絶えるが、再開して50年なのは後者の2国と一緒だ。そこで、日本外務省は今年を「日本・ドナウ交流年2009」と設定し、年間を通して数々のイベントを計画している。

イベントの先陣を切ったのは、1月から2月にかけハンガリー、ブルガリアの両国に加えてポーランドでも公演した和太鼓ユニット「ようそろ」。観客は地響きのように鳴り続く和太鼓に魅了され、各地のメディアが大きく取り上げた。このあと、能楽、人形浄瑠璃、琉球舞踊の公演のほか、浮世絵、日本建築、日本映画のデモンストレーション、囲碁大会、日本語弁論大会の開催も。

黒海に面したルーマニア、ブルガリアはともかく、他の内陸沿岸諸国とってドナウ川はまさに水運の大動脈。かつては諸国が経済的な命運を託していたばかりでなく、聖地に向かうキリスト教徒やイスラムとの戦いに向かう十字軍もここを通っている。重要なだけに、この国際河川の交通権をめぐって多くの戦いが繰り返された。美しき景観の裏にある険しかった過去を、どれだけの日本人が「交流年」を通じて理解できるのであろうか。(日暮らし)

日本・ドナウ交流年イベントカレンダー
http://www.ro.emb-japan.go.jp/stuff/jdanube2009_events.pdf#search=’ドナウ交流年’

個人の旅行記
http://home.earthlink.net/~sshinod526/

Visit Europe.com
http://www.visiteurope.com/ccm/where_to_go/region/detail/?nav_cat=2414033&item_url=%2FETC%2Fpan-european%2Fthe-danube.en&lang=ja_JP


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