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群馬県高崎市で、姉妹都市であるチェコ共和国プルゼニ市との提携20周年を記念した「チェコファア」が9月1日から11月7日まで開催されている。両市の交流は、プルゼニ市に拠点を置くピルスナー・ウルケル・ビール社と、高崎市に工場を構えていたキリンビールが技術相互協力協定を結んだことをきっかけに始まった。高崎市が市制90周年を迎えた1990年に、日本とチェコでは初めてとなる姉妹都市提携が調印された。

今回のチェコフェアは、高崎市の市制施行110周年も重なったためにかなり大規模な記念イベントとなった。中でも目玉となったのが、人形劇大国チェコが誇るプロの人形劇集団の公演が市内で8回も行われたことだ。

チェコの人形劇は伝統があり、質も高い。チェコがハプスブルグ帝国の一部だった時代、住民たちはドイツ語を話すことを強要されていたが、子ども向けの人形劇だけはチェコ語の上演が許されていた。社会主義圧政下の時代も、人形劇によってニュースが伝えられたリ、社会風刺が行われていたというから、ドラマを超えたメディアの役割をも果たしていたのだろう。

高崎にやってきたのは、プルゼニ市で活動する「デバドロアルファ」。チェコでもトップクラスの人形劇団で、マリオネット(糸操り人形)87体とともに来日した。そのユーモラスな仕草に笑いが起こったり、まるで役者のように滑らかに動くマリオネットたちの姿にうっとりしたりで、人形劇の世界に魅了された人も多かったのではないだろうか?

その他にもチェコ生まれの芸術家アルフォンス・ミュシャ展やチェコの若手演奏家コンサートなど極めて芸術性の高い催しが行われた。参加型イベントとしては、チェコ料理教室やチェコ民族舞踏教室、チェコ伝統工芸教室などが開催された。このチェコフェアに先立つ8月25日から9月13日にかけて、プルゼニ市で「日本文化の日」が開催され、高崎市から書道、茶道、生け花、盆栽の第一人者が現地を訪れ、体験講座が開催された。

ビールがとりもつ高崎市とプルゼニ市の交流が、これからも末長く続くことを期待したい。                                  (ロニ蔵)

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人形や粘土、動物の骨や剥製、日用品や食品などのオブジェクトを用いたコマ撮りのアニメーションと実写で、現実と幻想が混ざったシュールな世界を描くチェコのアーティスト、ヤン・シュヴァンクマイエル。シュルレアリストの彼の作品には、夢、無意識、エロティシズム、ブラックユーモアなどの要素がふんだんに盛り込まれている。

初めて彼の作品を見た時、私は一目で大ファンになった。
どこか落ち着きが持てないまま、ぽーんと夢の世界に放り込まれたような不安感を抱きながらも、目が離せなくなってしまう。ナンセンスな中に底なし沼のように深い真理が隠されている描写を味わいながら、オブジェクトがなにを象徴しているのか、一つ一つ解析していくのも面白いかもしれない。

彼の創作活動の原点である人形劇は、チェコの長い暗黒時代とも深いつながりがある。ドイツの支配時代に、チェコ語を使うことが長い間許されず、唯一人形劇の中だけはチェコ語の使用が認められていたという。文化を守ろうとする人々は、人形劇の世界に自分たちの言葉とその文化を託してきた背景があると考えれば、ヤン・シュヴァンクマイエルが作品の主軸に人形を多く用いるのも、ごくごく自然のことだったと理解できる。(家出娘)

ヤン・シュヴァンクマイエル
http://columbia.jp/dvd/titles/artanime/yan.html

チェコ人形劇物語
http://kainouken.web.fc2.com/tokouki/zemi/2003/czech/biginner.html


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