こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

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 私は鉄道マニアのみなさまに比べたら、まだまだ口ばしの黄色いひよっこだが、中国から帰国してから本当に鉄道が好きになった。とにかく好きで、私の好奇心をくすぐる対象だ。どうやら鉄道マニアの間では「京急に始まり、京急に終わる」といわれているのが分かった。私も京急車両は好きだ。特に好きなのは発車時の「トゥルルルルル~♪」と音階が上がっていく、臨場感たっぷりの発車音。最近これがモーターを制御するためのインバーターと呼ばれる機械の音だと知った時、非常に驚いた。てっきり、京急側が粋な計らいをして流している人工音だと思っていたのだ。しかも、この通称「ドレミファ音」は、ドイツのシーメンス社のこれまた通称「ドレミファインバーター」が奏でていると分かってなお驚いた。

 シーメンス社、最初の印象は大きな冷蔵庫や洗濯機を作っているメーカーくらいだったが、調べてみると、日本との付き合いが実に124年にわたる老舗企業であることが分かった。124年前を元号に置き換えると明治20年、さらに歴史の重さを感じてしまうのは日本人だからだろうか。現在シーメンス社は情報通信、電力関連、交通、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野で、製造、システム・ソリューション事業まで、重電から軽電、モノづくりの川上から川下まで行っているが、特に得意なのが情報通信と電力関連、そして電車なのである。

 日本国内にいると、鉄道車両といえば国内メーカーばかりと思ってしまうが、カナダのボンバルディア・トランスポーテーション、フランスのアルストム、ドイツのシーメンスが三大鉄道車両メーカーといわれ、この3社で世界シェア全体の約半分を持っているという。鉄道に関するすべてを製造することができるそうだ。国内のメーカーは、とにかく車両の発する音を小さく、静かにしようと必死に開発し、世界に類を見ないほど静かな車両を造り続けているが、一方のシーメンス社は「ドレミファインバーター」で、雑音・騒音を心地よい発車音に変えたのである。この二者の違いは、なんだか文化的な、民族的な違いを想起せずにはいられない。

 ちなみに、今年3月に、日立製作所がイギリスへ車両を製造・納入することがニュースで流れたが、圧倒的シェアを持つビック3に割って入ったということを意味し、大変なことだったのは想像に難しくない。(ばんどうたろう)

【リンク先】

● シーメンス・ジャパン株式会社のホームページ
http://www.siemens.com/entry/jp/ja/

●京急グループのホームページ
http://www.keikyu.co.jp/index.html

● 2011年3月3日日テレニュース24より『英国の高速鉄道事業、日立製作所が受注へ』
http://www.news24.jp/articles/2011/03/03/10177108.html

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通勤、出張、旅行など、何かと話題に挙がるのが、新幹線や飛行機、リニアといった交通手段だ。交通インフラの整備で、私たちは活動範囲も時間の使い方も大きく変わってきたため、実際はインフラ以上のものである。鉄道は依然として支持されていることに気づかされるのだが、ところで、世界ビック3といわれる鉄道部門は、ドイツのシーメンス、カナダのボンバルディア、フランスのアルストム。

欧州企業のシーメンスは、電子機器、情報通信、電力、家電製品、システムソリューションなど幅広い事業をてがけるコングロマリットで、最近ではMRI装置や補聴器市場での堅強なシェアでも知られる。アルストムは発電プラントや高速鉄道事業を行う重電企業で、その発電設備部門は原子力から自然エネルギーまでのあらゆる発電技術を受注しており将来のCO2地下貯留ビジネスにも力を入れているという。

シーメンスは、ロシアからの鉄道受注、中国からは鉄道のほかに、通信や発電の分野でも売り上げており、新興市場からの需要で好調な業績の様子だ。言わずと知れたグローバル企業だが、そういえば思い出した。学生のころ友人が、シーメンスでインターンをしていた。オーストラリアの大学で宇宙工学を専攻していた日本人だったが、数ヶ月間のドイツ滞在で、プロジェクトを行うという。グローバルなインターン制度に私は興味を持った。

将来、移動時間の更なる短縮と利便性の実現で私たちがどういうライフスタイルを送ることになるのかは非常に関心あるところ。限られた地球の表面積を移動する交通手段は、短距離を賭けた、まだ変化の余地が大きい“長距離”なのかもしれない。(くるみ)

シーメンス
http://www.siemens.com/answers/jp/ja/
アルストム
http://www.jp.alstom.com/home/index.JA.php?languageId=JA

鉄道事業ビッグ3
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aewMm6nVPZis

シーメンス、ロシアからの受注
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72999

CO2地下貯留ビジネス
http://eco.nikkei.co.jp/column/ekouma/article.aspx?id=MMECf2000007012010


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