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1)	トリノ・エジプト展入口の様子

トリノ・エジプト展入口の様子

東京都美術館で「トリノ・エジプト展―イタリアが愛した美の遺産―」が開かれる。

古代エジプトのコレクションといえば、ロンドンの大英博物館やパリのルーブル美術館などが有名だ。しかし、イタリアのトリノにあるエジプト博物館も、それらと並び、古代エジプトの重要なコレクションを有する世界有数の博物館の一つと言われている。

トリノ・エジプト博物館が所蔵する3万数千点の所蔵作品の中から、今回、日本で初公開されているのは、大型彫像やミイラ、彩色木棺、アクセサリーなど約130点。多くはこれまでイタリア国外に出たことがない貴重な品々だ。

アメン神とツタンカーメン王の像

アメン神とツタンカーメン王の像

紀元前7世紀頃作成された「イビの石製人型棺の蓋」は、約2メートルの大型彫像で、その存在感は見るものを圧倒する。他にも、初めて館外に出された「アメン神とツタンカーメン王の像」や、本物のミイラ「ハルワの棺とミイラ」など、大変価値がある作品群が勢ぞろいした。

ところで、なぜトリノに古代エジプトの遺品があるのか。それは、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、エジプト駐在のフランス総領事も務めたベルナルディーノ・ドロヴェッティが収集したものを、イタリア王国の前身であるサルデーニャ王国が購入したからだ(トリノはサルデーニャ王国の首都)。今日、ドロヴェッティが収集した大型彫像や有名なパピルス文書などに加え、新王国時代のディール・アル=マディーナ遺跡から発掘された、ステラ(石碑)やピラミディオン(小ピラミッドの彫像部の石)、土器、道具類、衣装などのコレクションも展示されている。同遺跡は、王墓造営に携わった職人たちが生活していたところであり、ここらの出土品もトリノ・エジプト博物館の宝。必見の価値がありそうだ。

「トリノ・エジプト展」は、東京で開催(2009年10月4日まで)後、仙台、福岡、神戸、静岡と、全国で公開される予定。(パクチー)

トリノ・エジプト展公式HP
http://www.torino-egypt.com/

日本におけるイタリア年2009公式HP
http://blog.excite.co.jp/italiainjp/

東京都美術館公式HP
http://www.tobikan.jp/


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