こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

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ミュンヘン在住のエリザベート・ポングラッツ(ELISABETH PONGRATZ)女史がつくる人形に出会ったのは17、8年前のこと。20万を超える価格にも驚かされたが、何よりも人形の存在感に圧倒されたのを覚えている。子どもたちが安心して遊べるよう、素材には柔らかい菩提樹を使用。夫が手足のジョイント部分をつくり、娘さんが天然素材の毛糸や木綿を使用して手編みの洋服や繊細な髪の毛をつくるなど、家族の手を借りながら、一つひとつが手づくりで製作されている。

発達心理の先生によれば、子どもが遊ぶ人形は無表情のほうがいい。子どもの気持ちにあわせて、笑顔になったり、泣き顔になったりするからだ。ポングラッツ女史の人形にも表情はないが、今にも動き出しそうなほど魅力にあふれている。

わが家でも娘が失敗をして落ち込んでいるとき、「昔々、○○ちゃんという女のコがいてね」と妻が自分の名前を出しながら、幼い頃の失敗話をしていたことがある。妻の手に操られたポングラッツ人形は表情を泣き顔や困り顔に変え、最後には人形も娘も笑顔になっていた。いつか、娘にも、そうした物語を子どもに話す日がくるのだろう。

人形の値段のことを聞かれたとき、女史は「何世代にもわたってずっと使えるのだから、決して高いとは思わない」と答えたそうだ。
ポングラッツ女史が人形を自ら撮影した写真も素晴らしく、カレンダーとして販売されている。(酒バラ)

ポグラッツ女史の人形を紹介するアトリエ・ニキティキのHP
http://www.nikitiki.co.jp/toymakers/07/index.html

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