こんなEU、あんなEU~日常に見るヨーロッパ | Life in the EU

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先日、日本好きなイタリア人とイタリア好き日本人が集う交流イベント、伊日アーモ(このブログでも以前紹介)に参加してきた。筆者は今回2回目の参加であったが、イタリアに留学した経験のある日本人の方や、イタリア文化会館にお勤めのイタリア人の方などとお話ができて、大変有意義な時間を過ごすことができた。

イベントでは、展示会も同時に行われていて、イタリア人イラストレーターのフィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)氏の作品に釘付けになった。

彼は、ヨーロッパで注目の若手イラストレーターである。2010年にボローニャ国際絵本原画展でInternational Award for Illustrationを受賞したほか、パリのブックフェアーや、ポルトガルで2年ごとに開催されるILUSTRARTEに参加するなど、活動の場を広げている。また、ヨーロッパ各国の出版社と組んで、数々の絵本を創作、出版してきた経歴を持つ。

現在、東京在住のフィリップさんは、独自の視点から日本を捉え、それを自身の作品に表現している。例えば、彼はブログ上で、日本の色のコンビネーションを試してみたり、今年4月には、日本のおとぎ話「かぐや姫」をモチーフにした絵本(La Princesa Noche Resplandeciente)を出版。イタリア人アーティストとしての独自の視点で日本の伝統を表現し、日本人の観点からすると、思わぬ発見というか、その独創性に心奪われるのである。 

彼の作品は、7月2日(土)~8月14日(日)まで板橋区立美術館で開かれる、2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で実際に見ることもできるので、是非足を運んでいただきたい。(さくら)

2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展(板橋区立美術館)
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/next.html

フィリップ・ジョルダーノ氏のブログ「Pilipo」
http://www.philip-giordano-pilipo.com/

EUフォーラム(2010.08.25)「大人にも刺激的なボローニャ国際絵本原画展」
https://eueublog.wordpress.com/2010/08/25/bologna/

  • In: Culture | Lifestyle
  • Comments Off on ベネシャン・ブラインドに関する一考察 Origin of “Venetian Blinds”

大したことではないのだけれど、以前からずっと気になっていたことがある。オフィスなどでよく使われているベネシャン・ブラインドのことだ。
プラスチックの細長い帯状の板の角度を調整することで、外光を遮ったり、採光したりする、あのブラインドである。

ベネシャン(Venetian)とは、〈ベネチアの〉という意味だ。語源を調べてみると、当然イタリアに行きつく。水の都ベネチアでは直接に降り注ぐ陽光だけでなく、水面からの反射光を遮る必要があった。このため、ベネシャン・ブラインドがとても重宝されたという。船で行き交う人々の視線からプライバシーを守るためには、このブラインドがなくてはならないものだったのであろう。

しかしもっと詳しく調べてみると、「ぶらりボキャブ散歩」というサイトにこんな記載があった。Venetianとあるから、ベネチア生まれなのかと思いきや、誕生の地はペルシア。14世紀ベネチアが商業の町として栄えた頃、貿易商がペルシアから輸入したのがヨーロッパ伝来の始まりだという。

さらにこのサイトでは、ヨーロッパの各言語で、Venetian blindsをどんな風に言うのを紹介している。面白いのは、ドイツ語とオランダ語などだ。どこでどう間違ったのか、「嫉妬」(de jaloezie〔蘭〕、die Jalousie〔独〕)という風に呼ぶというのだ。これはペルシアではベネシャン・ブラインドが女性を隠すために使われていたことに端を発しているようだ。女性の姿が見えなくなることに対して、ドイツやオランダの男性たちが嫉妬を覚えたためであろうか?この当たりの経緯はよく分らないけれど、なんとかなくエロティックな雰囲気が漂っている。

日本でも御簾(みす)の内と言うと、なんだか淫靡な感じがするけれど、やはり日の光を遮るという行為には世界共通の想像力が働くということなのだろうか…。                                (ロニ蔵)

 

  • In: Food | Health | Lifestyle
  • Comments Off on いま、ミラノでもっともホットな日本食とは A Popular Japanese Food in Milan

ヨーロッパの各国のプロサッカーリーグが佳境を迎えている。
イタリアではセリエAの有力チーム、ミラノのインテルに長友佑都選手が所属しているが、長友選手の活躍と人気の上昇にともなって、意外な日本の伝統食への関心が高まっている。
その伝統食とは「梅干し」。

長友選手といえば、試合終了までスピードが落ちることなく走り続けることができるスタミナが最大の売り物だ。ピンク色の紙が目印のイタリア最大のスポーツ紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は5月7日、前夜の試合で初ゴールを決めた記事で、長友のスタミナの秘訣は梅干しであると報じた。梅干しを見たことがないイタリア人向けに「塩漬けしたプラムのようなもの」と説明、長友選手がお気に入りの梅干しを、和歌山県から取り寄せていることまで紹介している。

長友選手本人は自身のブログで「クエン酸も入っていてアスリートにも最適。すごいうまいっす。試合前に食べたりしてるよ」と梅干しについて語っている。

ミラノのサッカー選手の間では、日本食は健康的でオシャレと大人気。高級日本食店として有名な「NOBU」はサッカー選手が集まる店として知られているし、元インテルのフィーゴ選手や、ACミランのセードルフ選手など、副業に日本食レストランを経営する人もいる。「UMEBOSHI」がミラノを席巻する日も近い……のだろうか。

5月7日付ガゼッタ・デッロ・スポルト(電子版)Il segreto di Nagatomo?
http://www.gazzetta.it/Calcio/SerieA/Inter/07-03-2011/segreto-nagatomo-80395414583.shtml

長友選手のブログ「GUAPOブログ」3月1日「疲労回復には…」

  • In: Food | Lifestyle | Uncategorized
  • Comments Off on フェッラーリで幸せを味わう Ferrari Wine from Italy Offers a Taste of Happiness

震災後、不謹慎とのお咎めを承知で書くと、お花見で頂き物のスパークリングワインを開けた。イタリアの「フェッラーリ・ブリュット」。春風の中で味わったせいか、フルーティな香りと軽やかな味わいが、これまで飲んだスパークリングワインの中でも最上のものに入る気がした。満開の桜を眺めながら幸せな気分になった。

自動車Ferrariと同じで覚えやすいが、いったいこれはどんなワインだったのか知りたくなった。するとなんと、イタリア大統領官邸や各国のイタリア大使館で必ず出される銘柄なのだそうだ。そして、シャンパンの国フランスでも愛飲されている稀なスプマンテ(イタリア語で発泡ワインのこと)だという。

その美味しさの秘密は、伝統を守り続けていることにある。1902年にジュリオ・フェッラーリ氏が、シャンパンと同じ瓶内二次発酵を行う製法でスプマンテを作り始め、その古典的方法(メトッド・クラシコ)が、1952年にルネッリ家にワイナリーが引き継がれた後も忠実に守られ、今に至っているのだ。使われるブドウは、トレントの土地で取れる最上のものだけ。

厳格に伝統を守り維持される高品質。イタリアのこだわりを垣間見た気がした。自分で気軽に買える値段ではないので、またいつかどこかでお目にかかれることを楽しみにしていよう。 
(みかん)

Ferrari Spumante
http://www.ferrarispumante.it/en/Momenti-Ferrari-En.htm

日欧貿易(日本の取扱業者)
http://www.jetlc.co.jp/index.html

関連記事 「リトアニアのシャンパン?」

  • In: movie
  • Comments Off on トスカーナの贋作 Film in Tuscany: Certified Copy

「トスカーナの贋作」とは、第63回カンヌ映画祭で、ジュリエット・ビノシュが女優賞を受賞したイタリア・フランス合作の映画。2011年2月から日本で上映されている。

イタリア南トスカーナ地方の小さな町アレッツオで、講演に訪れたイギリスの作家(ウィリアム・シメル)はギャラリーを経営しているフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ)に出会う。二人は、作家の新作のテーマである、芸術におけるオリジナルと贋作について論議した後、中世の美しい建造物が残る町として知られるルチニャーノへ向かう。しかし、カフェの女主人が二人を夫婦だと勘違いしたのをきっかけに、15年連れ添ったカップルを装いながら、夜9時までの旅を続ける。

映画は「贋作」についての作家のレクチャー場面から始まり、突然に「夫婦」の会話が紡ぎ出されていく。そこでは、男女の気持ちの違いから生じる口論の場面があるが、英語、フランス語、イタリア語で二人がばらばらに会話しているあたりに、装いを超えた本音のぶつかり合いも感じさせる。現実に留まりたい作家と、虚構の世界に入り込みたいジュリエット・ビノシュがぶつかり合うが、彼女の役回りからくるファジー感が全体に漂っている。

「夫婦」としての仮のシーンが折々に登場するが、恣意的な設定なのか二人の息合せから来ているのか、だんだん分からなくなってくる。そして、ストーリーの結末は、贋作か、真実か・・・。カンヌやヴェネチアで受賞暦のあるイランのアッバス・キアロスタミが監督を務めた。見る人によって捕らえ方が変化し得る不思議な映画的境地に魅せられる。(くるみ)

映画「トスカーナの贋作」公式サイト

アルバ産白トリュフ

世界三大珍味のトリュフといえば、“黒いダイヤ”と言われるフランス産のペリゴール・トリュフ(黒トリュフ)がもてはやされるが、イタリア産の「白トリュフ」も超高級食材として珍重されている。

 その中心的な産地が、イタリア北西部のピエモンテ州のアルバ。俗に「アルバ産」と言われ、毎年10月に「フィエラ・デル・タルトゥーフォ(トリュフ見本市)」が開かれており、今年の2010年は第80回目の記念見本市となり、多く食通、レストラン関係者らが集まった。

 トリュフ自体には味がないが、その芳香は多くの食通をうならせている。かつては媚薬としても珍重された。アルバ産白トリュフの香りは、黒トリュフとは比べ物にならないほど強く、取引価格も黒トリュフの3倍から5倍くらい高い。

また、ピエモンテ州はワインの宝庫でもあり、「バローロ」、「バルバレスコ」などの有名銘柄があり、馥郁(ふくいく)たるトリュフとの相性はぴったりだ。ただし、トリュフは虫がつきやすく、いたみやすいので、生ものは産地が限られている。冬には日本にもわずかだが輸入されているようだが、水分の蒸発とともに香りが消えていく。

残念ながら、日本では、生の白トリュフは高級レストランでしかお目にかかれない。大半は、缶詰にしたものを材料としているようだ。さらに、もっと残念なのは、食通が鵜の目鷹の目で追い求めるアルバ産白トリュフの香りを、ブログでお伝えできないことだ。(永田十郎)

トリュフ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%AD

ピエモンテ州
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E5%B7%9E

展覧会場入り口

毎年板橋区立美術館で開催されるこの展覧会を初めて訪れた。絵本だから子ども向けだと思うなかれ。絵本用に制作された作品を5枚一組で募集し、国籍の異なる5人の審査員(今年は日本人も含む)が選考する国際コンクールの入選作品が展示されている。コラージュ、版画、水彩画、エッチング…、と手法もさることながら、出品者の創造性やメッセージを見て感じるだけでも面白い。

今年で44回目(板橋区立美術館では30回目)を迎えるこの展覧会では、世界20カ国の作家の作品を展示。絵本の形で実際に読んでみたいと思わせるものばかり。既に出版されている絵本もあれば、この展覧会だけで終わってしまうものもあるそうだ。出品者もプロの絵本作家もいれば、学生アーティストなど様々。新人イラストレーターの登竜門としてもこのコンクールは知られている。
目当てにして来たのは、イタリアのフィリップ・ジョルダーノ氏の作品。彼の別の作品を見て、興味を持っていたからだ。今回展示された絵本「ふしぎな文字の箱」では、アルファベットから独特の世界が広がっていて見ていて楽しい。
ボローニャでの開催はブックフェアに合わせた4日間、世界で巡回するのは日本だけなのだそうだ。この後、兵庫、三重、石川、鹿児島の4県を巡回する。(みかん、写真も)

ボローニャ国際絵本原画展情報(板橋区立美術館ウェブサイト)
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/bologna/index.html
ボローニャ絵本展示会
http://www.bookfair.bolognafiere.it/

フィリップ・ジョルダーノ氏は、EUサークル.jpに参加しているガブリエレさんの短編集「10 minuti」の挿絵も手がけています
http://eucircle.exblog.jp/13967748/

ローマ市北東部の広大な公園の中にあるボルゲーゼ美術館は、名門ボルゲーゼ家出身のシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿(1576-1633)の別宅として建てられ、今日、彼が集めた美術作品のコレクションが展示されています。ローマ教皇庁の最高顧問として絶対的な権力者であり、また17世紀を代表とするパトロンとしてカラヴァッジョなどの才能を見出しました。美術館にはあらゆる資金・ルートを通して集めたルネサンスからバロックまでのコレクションが収集されており、その一部が4月4日まで日本でも公開されていました。

ルネッサンスを象徴するポップで色鮮やかな作品は、ボッティチェリの「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」。柔らかくて魅力的な表情が印象的だった「レダ」とブレシャニーノ「ヴィーナスとふたりのキューピッド」。ほかにもアメリカ大陸発見やキリストと地動説を描いた作品など、いずれも彩り豊かでユニークな構図が目を引きます。

カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」、バリステッロの「ゴリアテの首を持つダヴィデ」は、光による明るさを意識した仕上がりが見事。

また、江戸時代初期に仙台藩主伊達正宗がイスパニアとの通商を目的に派遣した支倉常長がローマ教皇に謁見した後にボルゲーゼ家で歓待を受けた際の肖像画が残されています。白いシルク地に草花などをモチーフにした金銀の刺繍が施された服装・姿から日本の通商の史実に新たな一面を感じました。

ふくよかな表情が印象的なシピオーネ枢機卿の胸像。ボルゲーゼ美術館そのものが芸術作品のように佇んでいます。(くるみ)

東京・九段にあるイタリア文化会館をはじめて訪れた時、真っ赤にそびえる斬新な建物に目を奪われました。鮮やかな色に感動し、イタリアのセンスはさすがだな、と感心したのを覚えています。ファッションの発信地・表参道の目抜き通りにあるニットブランド「ミッソーニ」も、くっきりした幾何学模様のマークが印象的です。

ミッソーニは1953年、イタリアのオッタヴィオ・ミッソーニとロジータ・ミッソーニ夫妻が設立しました。元々、編み機4台からスタートしたのだが、編み機がストライプしか編めないものだったので、ストライプ柄と幾何学模様だけとなり、結果的にミッソーニの商品のトレードマークになったそうです。もうひとつの特徴は美しい色彩。様々な色の組み合わせのタオル、カーディガン、カーペットなどの製品は、日々の生活を楽しませてくれます。

幾何学模様や美しい色彩のニット製品が爆発的な人気を呼んだミッソーニ。1998年から両親の跡を継いで、息子のヴィットリオさんが経営を担い、娘のアンジェらさんがレディス部門のデザインを担当、二男のルカさんはメンズデザインを担当しています。親から子へ、ミッソーニの伝統は受け継がれているのですね。(モコちゃん)
 
ミッソーニ(英語版)
http://www.missoni.com/ing.html


先日、イタリア貿易振興会主催の「ワインと建築-両者の融合」展へ行ってきた。行く前は一体どんなものなのか想像できなかったが、これが結構面白かった。

会場は、パネルの展示と空中からいくつものワインがぶら下がっているというインスタレーションアートの空間のみ。しかし、このパネルをじっくりみると実に面白い。

11か所のワイナリーの写真と説明があるのだが、写真は、「ワイナリー」という言葉で想像できるものとはまるで違う。美術館やテーマパーク、きれいに整備が行きとどいた公園のようで、それらはまさに著名建築家が建てた「ワイナリー」という種類の芸術作品だ。


多くのワイナリーが観光客を受け入れるようになり、「観光」としてのワイナリーめぐりは今ではめずらしくなくなった。それがさらに進化し、最近のイタリアでは、著名な建築家に建家を造ってもらうワイナリーが増えているのだそうだ。

ワイナリーだけでも十分足を運ぶに値する場所だが、加えて素晴らしい建造物まで見られるとなれば、ますます多くの人たちを惹きつけるに違いない。ワインと建築の融合―その取り合わせは、今後一般的に知られることになるだろう。(パクチー)

参考URL: 
ワイナリー11件の外観: http://www.ice-tokyo.or.jp/net_prodotti/cantinedautore/index.html
建築をワイン両者の融合: http://www.design-center.co.jp/events/index.html


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