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6月、アイルランドとオーストラリアをつなぐ話題に興味を持ち、東洋大学で行われた日本アイルランド協会による公開講座に行ってきた。

ジョン・ミッチェル(John Mitchel: 1815-1875)という人物をご存知だろうか。アイルランドの愛国主義者で、青年アイルランド(Young Ireland)のメンバーある。1801年に英国がアイルランドを併合することになったが、それを撤回すべく政治運動を起こした。

青年アイルランドのメンバーは政治犯として、オーストラリアのヴァンディーメンズランド(Van Diemen’s Land)へ送られる。ここは、現在のタスマニア島である。地球最南下に位置し、固有の動植物が生息することで知られている。ヴァンディーメンズランドとは、東インド会社総督のアントン・ヴァンディーメンの名前からつけられ、1803年に英国の植民地にされた経緯がある。

政治思想犯としてのジョン・ミッチェルらは特別待遇を受け、仮出獄証(Ticket of Leave)なるものを与えられた。彼は島の中心から東側に位置する“ボスウェル”で生活することになったが、なんとか島を脱出。シドニーへ向かい、その後ニューヨークへ渡る。政治ジャーナリストとして週刊新聞“シチズン”を発行し、急進的な反英国主義を打ち出した。後に孫のジョン・ミッチェル(John Purroy Mitchel)はニューヨーク市長になっている。ニューヨークの後はアイルランドへ戻り、2度議員当選を果たした後に亡くなった。

アイルランドからオーストラリア、アメリカ、そして再びアイルランドへ。彼の人生の軌跡が、民族の歴史をつなげているようだ。(くるみ)


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